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潜水病に関する質問です。
潜水中の人が、水深7メートル地点から、海面に向けて急上昇した場合、潜水病になる可能性はありますか? 私、潜水の経験がないもので。 宜しくお願いします。
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潜水中というのが、スキューバダイビングのことなら、答えは「ある」です。 潜水病には2種類あります。一つは減圧症、もう一つは肺の肺の過膨張(エアーエンボリズム。エアーエンボと略して言うことが多いです)。 肺の過膨張のほうから説明しますね。ダイビングで深い場所に潜るほど気圧は高くなります。地上(0m)が1気圧で、水深10mは2気圧、水深20mだと3気圧です。圧力がかかるほど空気は圧縮されます。水深10mだと空気の体積は地上の1/2、20mだと1/3になります。水深10mの場所で呼吸するには地上の2倍の量の空気が必要になります。つまり水深10mにいるダイバーは量は2倍だけど体積は1/2に圧縮された空気を吸っているというわけです。ちなみに、ダイビング中はレギュレーターという機器を口にくわえて普通に呼吸すればいいだけで、ダイバーがたくさん空気を吸わなきゃ!と意識して呼吸することはありません。逆に浮上する場合は体積が増えます。急に浮上すると、肺の中にある圧縮されていた空気が急に膨張するので肺の過膨張が起こる危険があるわけです。血を吐いたり、最悪死に至ることも。水深7mから安全に浮上する場合、ゆっくり呼吸しながら浮上しなければなりません。万一タンクの空気が無くなってしまって息が吸えない場合は、「アー」と言いながら(息を吐きながら)浮上します。これはダイバーになるときの講習で必ず習います。息を吐きながら浮上するのは肺の過膨張を防ぐためです。 もう一つの減圧症ですが、これも急浮上によって起こる可能性があります。減圧症とは体内に溶け込んでる窒素が急に溶け出して細胞や血管に気泡を作ってしまうこと(栓を抜いた炭酸水のような現象が体内で起こる)。手足の痛み、めまい、重傷だと意識不明、死に至ることも。 空気は20%が酸素で80%が窒素です。スキューバダイビングに使うタンクに入っている空気も同じように窒素が80%です。上で説明したようにダイビング中は圧縮した空気を吸ってますから、地上で呼吸するよりも、ずっとたくさんの窒素を体内に取り込んでいます。酸素と違って窒素は体に必要ないので体の外に排出しなきゃいけません。ある程度の量なら自然に排出できるのですが、急浮上すると窒素を放出するよりも、窒素が細胞や血液中に溶け出すスピードのほうが早くなってしまいます。すると減圧症になる可能性があります。「7mから」と言っても、その水深にどのくらいの時間いたのか、あるいはもっと深い場所に潜っていて、そこから7mの地点まで浮上してきていたのか、など、状況によって、体内にどれくらいの窒素がたまってるのは異なります。当然、長く深く潜っていたほうがより圧縮された空気を吸っているので体内に多くの窒素がたまっています。 ダイビングで安全な浮上速度は1分間に18mを超えないこと、と言われてます。これ、実際にやってみると、想像よりもかなりゆっくりしたスピードです。
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- maariy
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素潜りの場合は、7mでは問題ありません。 ボンベを使ってのダイビングではいろいろと注意ありますので、詳しくはダイビング系のサイトまたは書籍で調べてください。 潜水病とは、長時間高圧空気を吸い、通常ありえない量の窒素が血液にとけこみ窒素酔いになったり、酸素中毒になる場合と圧の急激な変化による障害の2種類があります。 7mからの急浮上でどうかというご質問ですが、水中で何らかのトラブルが発生し、すぐに浮上する必要になった場合、空気も圧縮されているわけですから肺の空気を出しながら浮上するのがセオリーです。 急浮上を数多く行なったときの後遺症等の影響は判りませんが、危険回避のために行なったのであれば、しかた無いというところでしょうか。(歯切れが悪くて申し訳ありません。デリケートな問題ですので...)
お礼
ありがとうございました。
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