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色調の調整
銀塩カメラとデジタルカメラの色調の調整の違いをお教えください。 具体的に言うと、 銀塩・・カラーメーターによる測定値を元に、何によって? デジ・・受光素子が何に直接反応する性質を利用? 自分ではさっぱりわからないのです。 どうかよろしくお願いします。
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No.1です。 「光の強度」「開放絞り値」「ISO感度」「画角」のうちの 「開放絞り値」「画角」の二つはレンズの問題ですから受光素子には直接関係はありません。 「光の強度」と「ISO感度」の二つが色調に多少関係してきますが それよりもやはり受光素子の前に付けられた色フィルターと 画像生成プログラムの二つがもっとも大きく影響します。 つまり、色フィルターのRGB各色の濃さや微妙な色相によって 受光素子に取り込まれる色分解された情報が変わってきますし そのデータを元にして色画像を作り出すプログラムによっても 最終的に作り出される色が大きく変わってきます。 場合によっては現実の風景と全く違う色の風景を作り出す事も この二つの設定いかんで可能になります。 最初にも書きましたが、現在の大部分の受光素子は 赤とか青とかの色を判別できませんから 色フィルターを通して不要な色を排除する事で 3原色を個々に拾い出して、それに色情報を付加することで カラー画像として表示させています。 それとは別に「FOVEON」と言う受光素子だけが 特別な理論で受光素子が色情報まで判別できるようになっています (説明が長くなりますので、ここではしません)。 ですのでこの受光素子には色フィルターがありません。 この場合は「光の強度」と「ISO感度」の二つで 色調に影響する大部分の情報を得る事ができます。 それでも最後にはそれを確定させる画像生成プログラムが必要ですが。
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- foobar
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(質問の意味を取り違えてるかなあ、、) デジカメの撮像素子は、小さい光センサをたくさん並べたような構造になっています。それぞれのセンサーはあたっている光の強さに比例した信号を出します。で、これだけだと明るさだけに対応したモノクロの画像になってしまうので、それぞれのセンサーに色フィルタ(赤、青、緑のどれかひとつ)をつけて、各色の成分に対応した信号が出てくるようにしています。 赤に対応した信号を強めて記録すれば、全体に赤っぽい画像に出来るという具合に、撮像素子の出力信号を処理して色調整ができます。 で、どの信号をどれくらい強める、弱めるかを決めるには、大きく分けて 1.予めシーンに応じてパターンを作っておく。例えば、夕方だと全体に赤っぽくなるので、赤みを取り除くといった具合に。で、撮影する人が、そのパターンを選ぶ 2.画像全体の色合いを見渡して、全体的に赤っぽければ、赤みを取り除く といった自動(あるいは手動で設定して)処理をする。 の二とおりがあります。
お礼
再度のご回答ありがとうございます。とてもわかり易いご説明で、初心者の私にも飲み込めたように思います。本当にありがとうございました。
- foobar
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まず最初に、どうやってカラー写真を撮っているか、を押さえておく必要があるかと。 デジカメでもフィルムでも、基本は同じです。 1.レンズを通ってきた光を 2.赤青緑の三色(三成分)にフィルタなどで分解して 3.それぞれの成分(赤、青、緑)ごとに光の強さを記録する 4.鑑賞するときには、記録された光の強さ(デジタルデータや現像されたフィルムの各色の濃さ)に応じて、赤青緑の光を出して(デジタルの場合には、モニタ画面の各ドットが光を出すし、フィルムの場合には(白色)光を通すことでフィルムの濃度に応じた各色の光を作ります) で、色調の調節は、赤青緑の三成分の割合を変えることで行います。割合を変える方法はいくつもあって(上の番号と対応させて書くと) 1.レンズに入る前に、フィルタ(色つきのガラスやシート)で色合いを変える 2.三成分に分解する切り分け方を変える(赤青緑それぞれの分担する幅を変えたりする。)フィルムカメラだと、使うフィルムの銘柄を変えるのがこれに相当します。 3.三成分を記録する際に、それぞれの大きさに手を入れる。(デジカメの場合には、デジタルデータを何倍かしたりする。処理はカメラ内部ですることもあるし、パソコン上ですることも有ります) 4.鑑賞するときに赤青緑の割合を変える。(モニタの色調調整やったり、ネガフィルムでプリントするときに色調調整するのがこれに該当) デジカメ、フィルムカメラでそれぞれ得手不得手があるので、どれを使って色調調整するかが変わってきます。 デジカメだと3はやりやすいので、3の方法(撮像素子から出てきた赤青緑の光の強さに相当したデータの大きさを変えて割合を変える)で、ポジフィルムだと3はできないので1の方法か2の方法(フィルムもそんなには種類が無いので、1を使うことが多い)、ネガだと1,2以外に4も比較的楽に使えるので4の方法を、という具合になります。
お礼
ありがとうございます。デジカメの場合は光の強さが受光素子に直接反応する、と考えていいのでしょうか? 合ってますでしょうか。
フイルムカメラの色調調整はカラーフィルターで行います。 シアン、マゼンタ、イエローの濃度の違うフィルターを何枚も用意していて カラーメーターの数値を元に レンズ個々の色特性やコーティングの違い、 現像所がテストしたフイルム毎の発色の違いなどを考慮して 補正フィルターを選択します。 他にも蛍光灯補正用の紫色のフィルターなどもあります。 デジタルカメラの場合は、現在の一般の受光素子は色相を区別できませんから RGBのカラーフィルターを受光素子の前に置いて色分解をし そのRAWデータ(白黒の濃淡データ)を元にして、 各メーカーが独自に色づけした数値によって カメラのプログラムが色を作ります。 ですので、 フイルムカメラの発色は大部分が撮影時点で決定してしまいますが デジタルカメラの場合は撮影後の操作で色が決まります。 フイルムとは、この場合はリバーサルフイルムを指します。
お礼
早速のお答えありがとうございます。 デジタルカメラについては全くの素人なので、本当にわからないんです。
補足
受光素子について、まだよく理解できません。 ・光の強度・開放絞り値・ISO感度・画角 以上の中のどれに反応するのでしょうか。
お礼
より詳しいご説明、ありがとうございます。なんだか我侭な質問者で申し訳ない気持ちです。でも、とても参考になりました。ありがとうございました。