自賠責保険は、昭和31年といいますから、もう50年も前になりますが、当時日本でも車が増え始め、交通事故でなくなったり、お怪我をされたりした方に、少しでもお金がお渡しできるようにという趣旨で、新たに成立した法律にもとづいて制度ができました。
例えば、バスの事故、運転手さんではなく、バスを運行することで利益を得ているバス会社がお金を支払いなさいとか、この保険の掛け金を政府があずかり、ひき逃げで犯人がわからない場合でもお金が支払えるようにとか、今から見ても画期的なものでした。
多くの方が書かれているように、自賠責保険は人の死亡、ケガ、後遺障害だけで、物損事故とか、自分自身のケガには一円のお金もでません。それに上限額も定められています。
任意保険はそういう自賠責保険では出ない分を、埋めるというか、上乗せするという保険で、任意保険の対人賠償責任保険は、人のケガとか死亡事故には、自賠責保険に入っているという前提、つまり、自賠責保険部分を控除して支払いますということになっています。
従って、車検切れで自賠責保険がない状態で事故を起こしますと、任意保険に入っていても、自賠責保険で出るであろう分のお金は、自己負担になりますので、注意してください。
大事故を起こして任意保険に加入していないと、一生を被害者への支払に費やすという悲劇もありえないわけではありません。
自賠責保険はルールで、任意保険は、見知らぬ被害者予備軍の方と、自分の人生をリスクから遠ざけるために加入することになるのです。
補足
回答ありがとうございます。 なるほど!任意保険会社は、自賠責保険での支払いの残りを払う形なのですね。 もし自賠責保険が無くなれば、任意保険会社が支払う分が増える為、結果的には今より保険料が上がってしまうという事でしょうか?