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リーマン・ブラザーズ証券のスキームと利益について
- リーマン・ブラザーズ証券はどのようなスキームを作り、いくら儲かるのか
- リーマン・ブラザーズ証券はライブドアとの比較で利益を出し、裏の利益が見えていない証拠とされている
- リーマン・ブラザーズ証券は歴史のある会社であり、国債引受けに貢献した経緯もある
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リーマンは今回の融資の条件として堀江社長から約4600万株を借り入れております。 既に890万株は空売り済みですのでざっと40億円。 残りも全部売ったとして(その時よりも大分株価が下がっていますので)140億円。足して180億ですが、でこれはあくまでも借りたものなので返す必要があります。 こうやって大量に売り続けていけばライブドアの株価はさらに下がるでしょうからw 下がったところで買って返すと。差額として50億程度は濡れ手で粟で手に入ります。 ちなみにこの差額は誰が払っているのかというと一般株主です。 というのはほんのおまけで、これ以外に800億円分のMSCBがあります。こちらが大本命。要は800億円分の株を買える権利なのですが、この時平均株価の10%引きで買えるというおまけつきです。 つまり上の返さなければいけない株をこちらで買って返しても良いですし、ポケットマネーで買って返してもいいですが、要は4600万株を返せばいいのだから、安ければ安くなるほどリーマンにとってはうれしいことになる訳です。 一応最低限度額として170円前後までしか値引きされないことになっていますので、リーマンとしてはそこまで下がるように売り続ければよいだけの話です。 どうやってもリーマンは数百億単位で儲けが出ます。 まぁライブドアにとってみれば非常に不利な利子がついた借金をしたというだけのことなんですが、その利子を払うのはライブドアではなく一般株主ですので関係ありません。 ただ結果的に株価が下がることになるライブドアの資産価値は大きく目減りすることにはなります。それは例えばフジを手に入れたことで相殺になると堀江氏は考えているのかもしれません。肉を切らせて骨を絶つみたいな感じです。まぁ切られた肉はリーマンがおいしく頂いているわけなんですが。
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- popesyu
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>その後どうやって株価を上昇させるつもりなのでしょうか? 別にリーマンはMSCBを170円以上の段階で処理できれば後は知ったことではないでしょう。ライブドアがどういうつもりなのかはわかりません。最初に書いたように、肉を切らせて骨をたっているつもりなのかもしれません。 >それだけ大量の株式の売買を目立たないようにやれるというのがどうしても分からない 大量の株を持っている場合、5%ルールという大量保有報告書制度があります。市場の透明性を高めるためにひとたび出資比率が5%を超えたら、上下するたびに大量保有報告書を出すという制度なんですが、逆に言うと5%を越えない限りは出す必要が無いという骨抜き制度です。 ライブドアの場合5%は約3200万株となるので、4700万株を持っていたリーマンは売買の度に一々報告する義務があります。だからリーマンが890万株を既に売っているというのが周知の事実な訳です。 で、リーマンがあともうちょっと売れば今後は報告の義務がありませんから目立たないように売買はできます(が今のところまだ5%以上は持っているようです。最新の情報を見ているわけではないので正確ではないです。Quickの情報を見ている人の話では4700万以上にもっと貸してるみたいですね)。 まぁこんな面倒なことをしなくても単純に複数のファンドに資金を分散させて5%以下で売買させておけばいいだけの話かと思います。 実際この方法はライブドアがニッポン放送株を買い集めた方式そのものみたいですけどねw 分散させて数%ずつ買っておいて、夜間取引で一本化することでいきなり35%取得と。ただリーマンはフジの間々接支配まで目指しているとは思えないので最後まで目立たないまま終わる可能性も多々あると思いますが。
お礼
度々の丁寧で分かり易いご説明、どうも有難うございます。5%ルールについてもちょっと誤解していた部分がありましたが(5%を超えたら1度だけ出せば後は出さなくてもいいと思っていました)、とてもよく分かりました。
- popesyu
- ベストアンサー率36% (1782/4883)
>4,600万株というのはライブドア株のこと そう言えば書いていませんでしたね。その通りです。 >1週間に1度価格が見直され、そうすると株価が下落すればするほど 週の後半の3日分の平均だったかで計算される価格の90%でとなり、その下限が170円ぐらいということで、仰るとおり差額が丸々リーマンの利益になります。 但し、数百億という見積もりは、4600万の売れる玉と800億円分の買える玉、さらに自分のとこのポケットマネーを用いてタイミングをみはかりながら積極的に売買し、さらにそこで生まれたキャッシュをさらにつぎ込んで倍々ゲームで増やしていったら、それぐらいまで行くだろうというような机上の空論の数字です。 ※売る一方で下げるだけ下げて下がりきったところでまとめ買いというのはあくまでも単純化した話です。 ※また現在のところリーマンは積極的に売買していないのではと思われる節もあります。がこれは単に目立たないようにやっているだけかもしれません。 実際は思い通りにいかない部分もあるでしょうし、価格が170円のラインを割ってしまい、その時にまだMSCBの分を消化していなかったりしたら、目減りすることにはなるでしょう。まぁ損をするといってもマイナスになるということはなく、500億は入るとおもったのに250億"しか"いかなかったとかいうレベルでの損でしょうが。
お礼
とても分かり易いご説明、どうも有難うございました。
補足
ところで非常に素朴な疑問なのですが、 >売る一方で下げるだけ下げて下がりきったところでまとめ買いというのはあくまでも単純化した話です。 ということはこの後ライブドアの株価が下落して、底値で押し目買いを入れるのはいいのですが、その後どうやって株価を上昇させるつもりなのでしょうか?下手をすると底値のまま動かなくなるということはないのでしょうか?まさか株価操作は証取法違反なのでしないとは思いますが…。 それと、それだけ大量の株式の売買を目立たないようにやれるというのがどうしても分からないのですが。また例の立会外取引でしょうか?ただ、今後、金融庁が発行済株式の1/3を超える大量の売買を立会外取引で行う場合には報告義務を課す方向で動いていますから、あまり大量の売買はできなくなると思うのですが…。
お礼
とても分かり易いご説明、どうも有難うございました。
補足
ところで私の理解が正しいかどうかの確認なのですが、リーマンがライブドアに返還しなければならない4,600万株というのはライブドア株のことでいいのでしょうか?そして平均株価の10%引きで買えるというのは、その価格はMSCBですから株式に転換できる価格のことで、たしか1週間に1度価格が見直され、そうすると株価が下落すればするほどリーマンが取得できる株数は増え、それが4,600万株を上回る株数であればそれがリーマンにとっての利益すなわち数百億単位であるという理解でいいのでしょうか?誤っていたらお手数ですがご訂正下さい。よろしくお願い致します。