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地下鉄のホームについて教えて下さい
毎日、地下鉄を利用していて不思議に感じる事があります。 一般の鉄道でも同じなのですが、地下鉄のホームには2種類ありますね。 (1) 駅スペースの真ん中にまずホームを設置し、その左右に上り・下りの線路を敷設して、両方向で同じホームを 「共有」 しているタイプ。 (2) 駅スペースの真ん中に上・下、両方向の線路を敷設し、その左右にそれぞれ 「専用」 のホームを独立して設けているタイプ。 地下鉄の場合、注意して見ると、(1) の場合はちょうど (2) の二倍の広さのホームを確保しているようです。 もちろん、全ての地下鉄の駅を確認したわけではないですが、私の知っている範囲では全てこのタイプでした。 従って、どちらのタイプを採用しても、駅全体のスペースは同じで、建設コストも工期も同じだと思われます。 しかし、考えると各駅ではバラバラになっていませんか? ある駅では (2) のタイプで、たまたま上りのホームにある改札口から入場して下り方向の車両に乗りたい時など、一旦、階段を上って (下って) 線路の向こう側に行き、また階段を下って (上って) やっと目的のホームにたどり着くわけです。 ところが、隣の駅では (1) のタイプで、利用客にはとても便利な駅になっている場合もあります。 建設コストが同じであるとすれば、わざわざ駅毎にバラバラのタイプにする必要はないのに、なぜ? と考えています。 どなたかお教え下さい。 もしかすると、ターミナル駅など利用客が多い駅では、上下線同時に入線した時の大混雑を防ぐために、(2) のタイプにしているのかと思いましたが、たとえば東京メトロの銀座駅。 ここは銀座線、丸の内線、日比谷線が交差しているターミナル駅です。 ところがどの線も全てここでは (2) のタイプです。 ますます分からなくなりました。
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地下鉄の駅は地下にありますから、建設予定地の地中にある構造物や地盤、地上から掘ってトンネル上部を埋め戻す開削工法などでは工事に利用できる地上面積などいろいろな理由があるとは思います。 島式と対向式ホームの大きな違いは「島式ホームの場合はホームの周囲が線路なので、絶対に上か下に行かない限り乗客が移動できない」ということが挙げられましょう。 例えば、対向式ホームの深さと、地下街や連絡通路の深さが同じ場合を考えてください。島式ホームの場合は地下街などから1回降りてから登る(またはその逆)でなければ誰一人ホームに到達できません。対向式ホームの片側が地下街などに接している場合、こちらのホームを利用する乗客は階段の上り下りがいらず、そのまま改札を通ってホームにたどりつけます。反対側のホームへ行く場合は島式と同じように1回降りてから登る等の移動となります。ちょうど、ご質問の文中の中ほど「たまたま上りのホームにある改札口・・・」と全く同じことですね。 このように、対向式の片側が地下街や連絡通路と接しているような場合は、単純に「半分の乗客は階段を利用せずに済む」とも考えられるわけです。全ての対向式ホームがこのような条件というわけではありませんが、見方を変えると、対向式にはこのような利便性もある場合があるという一例でした。 また、シールドなどの円形のトンネルの場合、単純に考えると、人間より背の高い電車(線路から架線まではかなり高さが必要です)を円の直径に持って行った方が空間を有効に利用できます。従って電車が中央に位置する対向式のほうが有利とも言えるのではないでしょうか。
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- nidonen
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ほとんどの地下鉄は道路の下に作られており、古い路線ほどそうです。出入口は 歩道に作りますから、どうしても道路の左右に分かれてしまいます。その出入口から 降りたところに上下線それぞれの改札を設ければ、掘る深さは1階ぶんで済みます。 当然、工事が簡単ですし、コストも安くつきます。そのため丸の内線や銀座線など 古い地下鉄ほど、相対式のホームが多いのです。 ところが路線が増えるにつれ、古い地下鉄の下を潜ったり、地下街の下に線路を 設けるなど、以前より深いところに地下鉄を建設する必要が出てきました。この場合、 改札やホームの数を減らしたほうが、管理面やコスト面で有利になります。そのため 地下にコンコースを設け、その下に島式ホームを作るようになったのです。 ちなみに千代田線の乃木坂は、出入口がホームの両端にしかなく、しかも道路の 下に作ったわけではないので、島式ホームにもかかわらずコンコースがないという いっぷう変わった構造になっています。また、京王新線の初台駅は、上りと下りの ホームが別の階にあります。ここは駅の場所が甲州街道と山手通りの交差点に近く、 甲州街道がアンダーパスになっているため、駅がそこを避けて道路の片側に寄って います。そのため線路を並べて通す余裕がなく、このような構造を採用したのです。
お礼
有難うございました。 道路との連結の問題もあるんですねえ。 また最近はどの都市でも地下街が発達しているので、地下鉄建設も難しくなってきているようですね
- shinkun0114
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●呼び方 まず、ホームのタイプの呼び方ですが、形状から (1)のタイプを「島式ホーム」 (2)のタイプを「相対式ホーム」もしくは「対向式ホーム」 と呼ばれています。 それぞれ利点・欠点があり、一概にどちらがいいとは言えないようです。 ●建設コストについて >どちらのタイプを採用しても、駅全体のスペースは同じで、 >建設コストも工期も同じだと思われます。 たしかに、駅部の幅は大差ないと思われますが、もう少し踏み込んでみます。 相対式ホームの場合は、線路の両脇にホームの場所を確保するだけで、駅とすることが できます。 これに対し、ホームの場所を確保するために、島式の場合は駅に進入する段階で、 上下線の間隔を広げて行かなくてはなりません。つまり、駅の前後にもある程度の 幅(用地)が余分に必要になります。 また、ホームへの階段の数を比較すると、島式は最低1箇所で済みますが、 相対式は2箇所必要です。たかが階段と思われますが、最近は交通バリアフリー法により エレベータやエスカレータの設置義務も生じていますので、これにかかるコストも 大きくなります。 ●混雑に強いのはどちらか? 島式ホームの場合、ホームの中ほどに階段を設けると、その部分のホームは 非常に狭くなります。 これに対し相対式では、線路に囲まれていないので、ホームの外側に階段を 設けることができ、ホームを狭くせずに階段を設けることができます。 では、相対式が混雑に有利かというと、一概には言えません。 たとえば、郊外の駅などで、朝は上りに乗る人ばかり、夕方は下りから降りる人ばかり、 こういう駅を相対式にすると、いつも片方のホームだけが混んでいて、スペース効率が 悪いですよね。ラッシュが片方向の場合は島式が有利です。 ●その他 相対式の場合、案内が不完全だったり、乗り慣れない人が乗車すると、ホームを 間違えてしまうことがあります。逆に島式で、反対側の電車に誤乗の可能性もあります。 また、あえて、島式と相対式の駅を混ぜることで、乗客に感覚的に自分の降りる駅を 知らせる効果があります。
お礼
ご丁寧に回答して頂いて感謝しております。 なるほど、それぞれ一長一短あるんですねえ。 利用者の立場から見ると島式の方がメリットがありそうに感じられますが、建設コストその他を考えると一概に言えないんですねえ。 勉強になりました。
- shippo
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地下鉄でなくてもJRやその他の私鉄各線でも同じですよね。 ちなみに(1)は島式ホーム、(2)は対面式ホームと呼ばれています。 詳しい状況はわかりませんが、電車が効率よく走るにはまっすぐ走れるほうが加減速が少なくていいかと思います。 そのために駅に到着する際に対面式のホームだと線路を曲げなくてもその線路の際に駅が造れるため、電車の走行の妨げになることが少ないかと思います。 逆に島式ホームだと駅を通るのに線路を曲げて通らなければならず、駅の前後の線路を施設するスペースも必要になってしまいます。 そのほかにも建設費や地下鉄の場合地上の状況などによっても駅の造れるスペースが限られてきますので、いろいろな要素の結果現在の駅になっているのだと思いますよ。
お礼
早速のご回答、有難うございました。 なるほど、電車の走行を考えて決定されているんですか ・・・ たしかに島式だと駅の手前で大きく蛇行させないといけませんね。 それと私の質問分の最後の部分ですが、銀座駅は (2) ではなく、全て (1) のタイプの 「島式ホーム」 です。 送信前によく点検したはずですが、間違えました。 訂正致します。 大変、失礼致しました。
お礼
ご回答、有難うございました。 なるほど、一概に島式の方が乗客に便利だとは言えないようですね。 ホームと地下街連絡口との高さの比較した場合をご教授頂いて理解できました。 勉強になりました。