・お風呂に入って安静にしていなければいけないのか。
どちらも極端にやれば体力を消耗し、免疫力が落ちます。ただ、軽い風邪で家の中を歩き回るくらいは、特にかまわないと思います。血行をよくする効果も期待できるでしょう。程度しだいですね。また、風呂は湯冷めするのを避ける意味もあるでしょう。
・風邪薬は飲むべきか
風邪はウイルスに感染することで起こりますが、現在存在する風邪薬には、ウイルスをやっつける効果はありません。一般のかぜ薬というのは、熱を下げたり、鼻水や咳の症状をやわらげるだけのものです。
症状があまりにひどい場合には、症状を押さえることで、食欲がでる、安静にできる、落ちついて眠れるなどの効果があり、身体自身の快復力を助けてくれる場合があります。
ただし、熱も咳も鼻水も、ほとんどが、身体がウイルスをやっつけようと戦っている結果です。ウイルスは熱に弱いので、体温が高い方がウイルスを排除しやすくなります。無理に薬で熱を下げると、ウイルスをなかなかやっつけられなくなり、治りが悪くなる場合があります。
でも、あまりに高熱が続くと、ウイルス退治は進みますが、脳などの身体の組織が熱のせいで破壊されて、障害が残る可能性もあります。医師はそのあたりを判断します。
ということで、市販の総合感冒薬は、あまり飲まずに安静にしておいたほうがいいのですが、あまりにつらいときには、飲んでぐっすり眠れるなら、効果がある場合があります。また、医師にもらった薬は、素人判断せずに、指示にしたがったほうがいいでしょう。
なお、市販のかぜ薬でも、ぞくっとしたときに血行をよくして身体を温めるものもあります。こういうものは、ひきはじめに素速く飲むと、軽くすませられる場合もあります。
それから、普通の風邪ウイルスに効く薬はありませんが、インフルエンザについては、発症後48時間以内に飲めばインフルエンザウイルスをやっつけてくれるという薬が出ています。ただし、処方薬ですので、病院に行かないともらえません。