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なぜ高校には・・・

少しなりとも法律をかじっている者です。 なぜ高校には法律の授業がないのでしょうか? 倫理や政経は中学校に譲って、憲法・刑法・民法の基礎的な知識やリーガルマインドを教える事は現代社会で生きていく上でとても有益だと思いますが、教育関係者の方はどうお考えなのでしょうか? 司法制度改革で増員される弁護士・司法書士の先生などに非常勤の客員教諭をお願いすれば担当教員の問題もないかと思います。 その上で、今のような大学の法学部はなくして、各分野を修めた人間が法科大学院・行政大学院などの専門職大学院に進んで法律を極めれば良いと思うのですが… いろんなご意見を頂戴できれば幸甚です。

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  • kechigami
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回答No.7

学校教育法第41条 高等学校は、中学校における教育の基礎の上に、心身の発達に応じて、高等普通教育及び専門教育を施すことを目的とする。 私は来年度より中学校の教員をする者です。いきなり法律の抜粋から入りましたが、私個人としては法律の授業を導入することのみについて論じるのであれば賛成です。しかし、上記の通り高校は普通教育(一般的・基礎的な職業的でない教育)と専門教育(職業教育)を施す機関です。これは憲法の自由権(ここでは学問の自由、職業選択の自由)から発生しています。もし、法律の授業を加えるとすると授業数を増やさなければなりません。今の教科は少なくとも高校卒業での職業選択を考える上で余分なものはありません。過分なものが無い限り新しい教科・内容を加えるのには無理があります。 また、小・中・高等学校とは最低限の学力保障と進路選択の保障を理念の根底としています。役に立つことはなんでも学校で教えればよいというものでもないと思います。

koruku0127
質問者

お礼

来年度から中学校教員になられるのですね。おめでとうございます! 私も教員一家に育ちましたが、いろいろ大変だけれどやりがいも大きな職業ですね! 時間がないのですね。 そういう問題もありますか… 私は、法律の基礎教育は国語教育と同様に、ある意味数学や英語よりも学ぶ必要があると思うのです。 またこれは教育基本法の理念や学校教育法の趣旨にも決して反するものではないと考えます。 ホントに最低限の道徳規範たる法を教えずして、アガペーがどうのという「倫理」を中等教育の科目としている点にも納得がいかないのです。日常生活に必須なクルマの運転免許もないのに、スペースシャトルの操縦の話をしているような感じがして… 漢文は独立した科目として扱わなくとも、古文の一部に併合すれば良いと思いますし… 確かに何でも教えれば良いというものではないと思います。 何をどう教育するかという問題はとても難しいですね… 大変参考になりました。 御回答どうもありがとうございました。

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  • kechigami
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回答No.8

NO.6です。 法律学はすばらしい学問だと私も思います。しかし「数学や英語よりも学ぶべき」という一文はマズイと思います。 数学や英語は法律学より役に立たないといっているように聞こえてしまいます。そのような意味ではなくても、数学や英語を将来の職業に役立てたいと思っている人たちから見れば問題発言に聞こえてしまいます。 法律の基礎部分は各人が身につけなければならないと思います。しかし、koruku0127さんが本当に言いたいのは、法律ではなく社会規範やルール・マナーのことではないでしょうか? 私も4月から公務員になる立場です。なる以上は法律は遵守しなければなりません。生徒が私を「先生」として見て心身が成長していくわけですから、模範にならなければなりません。しかし実生活において刑事事件になったとしても微罪、もしくは不起訴となる軽微な犯罪を犯さない人もまたいません。 決め付けてしまうのもどうかと思いますが、中学生・高校生の年頃はルールがあれば抜け道を探って網に引っかからないようにルールを破ろうとするのではないでしょうか?仮に専門家の方に講師をお願いしても、そのような中学生・高校生の性格・性質を踏まえたうえで指導していただけるのか甚だ不安ですし、本職の教員が講師の先生のサポートに廻ったとしても法律学は専門外過ぎてサポートしきれないと思います。 現実的な問題としては、非常勤客員教員の給料の財源、なり手がいるかどうか(赤字財政なのに、専門職に来てもらうだけの報酬を用意できるか?)・全ての学校に配置できるかどうか(配置するのであれば、法の下の平等に従って全ての学校に均等に行き渡るように配置しなければならない。それだけの法曹界関係者がいるのか?地域格差が生まれないか?)という観点からも不可能だと思います。 私はkoruku0127さんの意見を否定したいのではなく、個人的には法律を「心身の発達に応じて」学習することができる場はあったほうが良いと思っていることは忘れず願います。

koruku0127
質問者

お礼

再度の御回答ありがとうございます。 >数学や英語は法律学より役に立たないといっているように聞こえてしまいます。 少し言葉足らずでしたね。これは「日本人である以上、国語を学ぶ事や自分の生きている社会のルールや規範を学ぶ事は最低限のベースとして必要で、数学や英語・倫理・漢文といった教科はベースを踏まえた上でその上の段階に位置する科目」だという意味です。 決して数学や英語が役に立たないと言っている訳ではありません。#2さんへのお礼にも書きましたが、私は法学部を廃止して、理学部や工学部などの多学部でそれらを専門的に勉強した人が、法科大学院に入学して法曹になれば良いと思うのです。法学しか学んでない法曹よりは数学や英語・文学・工学などを専攻した人が法曹になる方が良いと思われませんか? >法律ではなく社会規範やルール・マナーのことではないでしょうか? 高校で教えるのは解釈学としての「法学」ではなく実生活に有益な「暮らしと法律」が良いと思いました。もちろんその中には人としての「徳育・モラル教育」も含みますが、もう一つの柱として「生きる上で役立つ法律知識」です。「結婚するとはどういう事なのか?」とか、「普段おにぎり1つ買う事も、法律的にいえばそれも立派な売買契約で債権債務が発生するんだ」とか、「悪質商法にひっかからないようにするのはどうすれば良いのか?」、「殺人既遂でも執行猶予が付く場合もあるけど、なぜ殺人犯が刑務所に入らないで済むケースもあるのか?」といった身近な問題を講義・ディベート・ロールプレイングなどを通じて体感出来れば良いと思います。そういう意味では家庭科的な教科を想定しました。

koruku0127
質問者

補足

>中学生・高校生の年頃はルールがあれば抜け道… そういったリスクはありますよね。もっともなご指摘だと思います。 生徒の成長にプラスになるテーマを選ぶ吟味する必要はあるでしょうね… >仮に専門家の方に講師をお願いしても… これについては#2の方へのお礼に書きましたが、外部講師の他に、法科大学院を修了したけど司法試験(受験制限3回)に合格出来なくて残念ながら法曹になれない法務博士(法科大学院修了者)に、オプション課程として1年程度、法律教員養成課程で教育実習・講義・プロの教え手としての様々なトレーニングを積んでもらい、彼らに常勤の法律教員になってもらえば良いと思います。 受験制限によって法曹にはなれなくても、院で実務家の教授から高度な法知識を学んだ人達です。その知識を生かして社会貢献できる場は「高等学校」なのではないか、と思いました。 教員は魅力的な職業ですから、なりたい人は多いと思うのです。#2さんからは「法曹が無理なら教員」というのは安易ではないかというもっともなご批判を受けましたが、ホントになりたかった職業に就ける幸運な人は世の中にそうたくさんはいないと思います。「法曹がダメだから教師でも」ではなく、「法曹にはなれなかったけど、教師もとてもやりがいのある職業だから自分の知識を生かしてみたい」という人に法律教員になってもらいたいです。 >現実的な問題としては、非常勤客員教員の給料の… 財源の問題もありますね… まあ弁護士さんは総じて高収入ですので、弁護士会の全面協力を得てそれくらい手弁当で…(笑) 国選弁護なども手弁当ですので大丈夫かと思います。 ただ専任教員を置くとなると確かに財源の問題はありますよね… >全ての学校に配置できるかどうか 弁護士人口拡大に加えて、司法書士さんの協力があれば何とか大丈夫なのではないかと思います。 司法書士さんも、簡易裁判所の法廷代理権も持っていて弁護士的な活動をされている方もいらっしゃいますので… kechigamiさんがおっしゃるように、確かに現状では相当困難なのでしょうね… いろいろ問題点を指摘して頂きありがとうございます 。大変参考になりました。

  • ekisei
  • ベストアンサー率15% (10/65)
回答No.6

教職経験者です。 高校に法令に関する教科あるいは科目をおくことは望ましいと思います。実生活と直結しているからです。 ついでですが、この意味で医学入門も欲しいなとかねがね考えています。

koruku0127
質問者

お礼

教員経験者の方の御回答ありがとうございます。 >実生活と直結しているからです。 法律という科目をベースに、ディベートやロールプレイングなどをふんだんに取り入れて、単なる座学ではなく、「家庭科的」にそういった実習を重視すれば役に立つし楽しいと思うのです。 裁判員制度を導入するのなら、そういった下地も整備しておく必要があるのではないかと… >この意味で医学入門も欲しいなとかねがね考えています。 そうですね。私も生物の授業で、蛙の胚やメンデルの遺伝も良いですが、もっと「人」について医学入門的な事も教えると良いかな、と思います。

回答No.5

#1、3です。 何度もすいません。 >法曹になれなかったとしても院まで修了した人達ので >すから、その知識を生かした社会貢献が出来る職業に >就ける機会があると良いな、と思いました。 確かにそうですよねぇ。 でも、教職はどうします?? 並行してやりますかね?

koruku0127
質問者

お礼

再度の御回答ありがとうございます。 >三振した人で高校で教えたい人を対象に法科大学院で1年間の法律教員養成課程とかあると良いかもしれません。< これは、法科大学院を修了し、三振した後でのオプション課程という意味で書きました。 教職は三振した人の中で、教員志望の人を対象に各種講義や教育実習などを想定しました。

回答No.4

#1です。 「暮らしと法律」レベルですか。それなら、難しくないし、いいかもしれませんね。 ディベートなんかもいいと思います。 社会に出ても役に立ちそうですね。 >法律科を設置 これもおもしろいですね!あったら楽しそうです。 >研究者コースの法学研究科(博士課程)に進むかを選択 >できるようにすれば良い あれ?修士課程はなくなっちゃうのですか? >三振した人で高校で教えたい人を対象 ちょっと安易すぎませんかね? ダメだったから、今度はこっち、みたいな人に先生になって欲しくないっすね。 >専門科目のエッセンスに相当する講義を1年~1年半 >くらいに凝縮 高校で2、3年やっててもどうですかねぇ。 法律ってやっぱ解釈論ですから、それをやっていない高校生がその期間ではきつい気がしますね。 一応考え付いたものに考えを書いてみました。

koruku0127
質問者

お礼

再度の御回答ありがとうございます。 >「暮らしと法律」 単に法知識を教えるのみならず、法律という科目を通して、実社会についても学べると良いな、と思いました。ディベートの延長で、陪審員や裁判員になったつもりで模擬裁判などをやってみるのも良いと思います。 >あれ?修士課程はなくなっちゃうのですか? あっ、博士課程前期で修士号取得という意味でした。 >ちょっと安易すぎませんかね? ご批判は分かります。 ただ、三振して法曹になれない法務博士も何かしらの仕事に就かないといけませんし、それなら高度な法知識を生かして高校の法律教員になる道もあるのではないかと思ったのです。 いずれにせよ、法曹になれなかったとしても院まで修了した人達のですから、その知識を生かした社会貢献が出来る職業に就ける機会があると良いな、と思いました。 >高校で2、3年やっててもどうですかねぇ。 おっしゃる通り、従来の解釈・当てはめをやってない高校生には1年半では難しいのかもしれません。 うーん、やはり法学部は必要でしょうか…

回答No.2

国の姿勢を反映しているものと思います。 要するに法曹関係者は「特権階級」であって、 一般民衆は学ぶ必要がない、と考えているからでしょう。 司法試験が異様に難しかったり、判事と遭遇する確率が極めて少ないなど。 なまじっか、法律をかじった一般民衆が増えると「面倒だから」との考えを反映しているのでしょう。 「誰の考え」というと、某政党の文教族と推察されます。 ちなみに、高校世界史が必修になったのは、文教族の「国史復活」の布石と見るのが定石です。

koruku0127
質問者

お礼

御回答ありがとうございます。 >一般民衆は学ぶ必要がない、と考えているからでしょう。 確かにそういう風潮はあるのかもしれませんね。 なんだか中世のキリスト教みたいですね。聖書を理解しているのは司祭だけ… >なまじっか、法律をかじった一般民衆が増えると「面倒だから」との考えを反映しているのでしょう。 そういう考えのお偉いセンセイ、いそうです。 でも裁判員制度を始めるのなら、基礎的な法律知識の教育は不可欠に思うのです。

回答No.3

国の姿勢を反映しているものと思います。 要するに法曹関係者は「特権階級」であって、 一般民衆は学ぶ必要がない、と考えているからでしょう。 司法試験が異様に難しかったり、判事と遭遇する確率が極めて少ないなど。 なまじっか、法律をかじった一般民衆が増えると「面倒だから」との考えを反映しているのでしょう。 「誰の考え」というと、某政党の文教族と推察されます。 ちなみに、高校世界史が必修になったのは、文教族の「国史復活」の布石と見るのが定石です。

回答No.1

某大学大学院で法律を学んでいる者です。 >憲法・刑法・民法の基礎的な知識やリーガルマインド >を教える事は現代社会で生きていく上でとても有益だ >と思います まったくその通りだと思います。 もっと法律が身近になるためにも、必要なことと思います。 しかし、そのためには法律をもっと平易な言葉で書く必要があるのではないでしょうか? 法律をかじっている方なので分かると思いますが、言葉が難しいですよね。 「推定」「看做す」「乃至」などなど。 民法はつい最近改正されましたがカタカナだったですし。 用語を含め説明していくとかなりの時間がかかると思います。 じゃあ、その時間を実際にとれるかというと難しいのではないでしょうか。 時間的な問題は >倫理や政経は中学校に譲って も考えられるかもしれませんが、難しいでしょうね。ただでさえ中学は授業時間がなくて参っている状態でしょうから。 >大学の法学部はなくして、各分野を修めた人間が法科 >大学院・行政大学院などの専門職大学院に進んで法律 >を極めれば良いと思うのですが… それはかなり難しいでしょうね。というか、無理でしょう。 では現行の、学部→大学院という流れはどうするのでしょう。 研究者志望の者もそのような法科大学院とかに行くということになるのですか? 実務者養成と研究者養成は相容れない面もありますからね。 あえて否定的に書いてみましたが、あなたの意見はもっともだし、むしろ私は賛成です。 ちょっと、意図をくみとれてないとこもあるかもしれないので、補足・反論あればしてください。

koruku0127
質問者

お礼

御回答ありがとうございます。 >しかし、そのためには法律をもっと平易な言葉で書く必要があるのではないでしょうか? 一応、今年の改正で、現代語化されるようですね。 ただ、高校段階では六法そのものではなく、教材は平易に噛み砕かれた、具体例を多用したレジュメで良いと思います。あまり法律用語を多用せずに、趣旨を中心に。 「法学」と捉えて論点など教えるのではなくて、私的には「暮らしと法律」といった感じで、実生活に即した内容で、知識的には「伊藤真の○○入門」くらいの量かちょっと濃くした感じで、身近な具体例を多用して生徒との質疑応答やディベートなんかも取り入れて教えるのが良いと思います。 進学校には、理数科のような感じで、法律科を設置して、ある程度、論点や法律用語・条文を教えるのも良いかもしれません。 なんか少し話が大きくなってしまいました。 >ただでさえ中学は授業時間がなくて参っている状態でしょうから。 そうなのですね。 では倫理は世界史の中国史とヨーロッパ史の一部分に組み込んで、政経は・・・どうしましょう(笑) >研究者志望の者もそのような法科大学院とかに行くということになるのですか? まず法学部の専門科目のエッセンスに相当する講義を1年~1年半くらいに凝縮して(高校で2、3年も法律の基礎をやれば、1年~1年半くらいで大丈夫だと思います。)、その後で実務家コースの法務研究科に進むか、研究者コースの法学研究科(博士課程)に進むかを選択できるようにすれば良いと思います。 法科大学院を出ても司法試験に三振して法曹になれない法務博士も続出するでしょうし、彼らの受け皿として高校の法律科の教員という選択肢もあり得るのではないでしょうか…。三振した人で高校で教えたい人を対象に法科大学院で1年間の法律教員養成課程とかあると良いかもしれません。 私の言いたかったのは、「実学の法律以外に何か専門分野を持とう」という意味です。 法学部を存続させたままでも、もう一つ他の分野をある程度専門的に履修できる制度を作ればそれでも良いと思います。 素人考えで恐縮です。

koruku0127
質問者

補足

先ほど末尾に、法学部を存続させたままでも…と書きましたが少し訂正します。 よく考えたら高校で2年間教える以上、やはり法学部の存在意義が薄まるのではないのではないかと思うのです。 実務家・研究者を目指すなら法科大学院に行けば良いし、専門的に公務員を目指すなら行政大学院(一年制の修士課程でも良いと思います)、それ以外の一般の人は高校である程度リーガルマインドできるようになるという二極分化すれば、現状の法学部はなくても良いのではないか、と思いました。 拙い文章ですみません。

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