国際社会では国家が一番えらい存在です。したがって国際法などの取り決めがない場合は、客観的に言えば、どちらにも非はありません。非があるかどうかを決める権力が存在しないからです。もちろん主観的に言えば自国が正しく、相手国に非があります。
国際法の取り決めがあるなら、国際法を破っている方に非があります。これも条約法ならわかり易いのですが、慣習法の場合であると、そもそもその慣習法が存在するのかどうかで揉めます。両者に言い分はあるでしょうから、法律問題については国際司法裁判所が判決を下しますし、事実問題であると、仲裁裁判所を作って仲裁裁判で決めたり、国際会議などで政治的に決めます。
それでも決着がつかなければ戦争しかありません。この場合だと負けたほうに非があります。戦争に勝つということは世界秩序を構築するということです。つまり国際社会とは力がものをいう社会なのです。(国際法も事実上、強国が圧力を加えて作ってきたものが殆どであるし、強国は意に添わない条約には調印や批准をしません。)
お礼
> それでも決着がつかなければ戦争しかありません。この場合だと負けたほうに非があります。 最終的にそこに行き着くとしたら、自分より強そうな国と意地を張り合い続けることは避けた方が良さそうですね。強い友人がバックにいたとしても、その友人がいついかなる時も、どんなリスクを冒してでも助けてくれるとは限らないでしょうから。