こんにちは
「リモートメンテナンス」について、具体的に説明させていただきますね。
◆可能なこと
可能な範囲は、あくまでソフトウェアでの対応までです。ハード的に壊れた場合には、オンサイトでの対応が必要です。
[機器の状態監視]
監視装置から、その機器に対し定期的にポーリングをかけ、動作の状態を確認します(確認できる内容については、機器に依存します)。
また、機器のログなどを定期的に、監視センターなどに送信することも可能なケースがあります。
[機器のソフトウェアの更新]
機器にもよりますが、OSのようなソフトウェアが組み込まれている場合には、リモートからそのソフトをインストールすることも可能です。
また、設定情報の更新や、設定ファイルのインストールなども行える機器もあります。
最近では、携帯電話でもリモートでOS のソフトウェアの更新ができますよね?
◆接続形態
1)専用回線を利用
[対象機]--[NW機器]--保守対象側|+++/専用回線/+++|監視側--[NW機器]--[監視装置]
[メリット]
・専用線を通じ、常時監視が可能
[デメリット]
・月々のランニングコストが高い
2)電話回線を利用
[対象機]--[NW機器]--保守対象側|+++/電話回線/+++|監視側--[NW機器]--[監視装置]
[メリット]
・電話回線を使うため、メンテナンス中の通信料しか発生しない。
[デメリット]
・接続時間に応じ課金される。
3)インターネットを利用
[対象機]--[NW機器]--保守対象側|===/Internet/===|監視側--[NW機器]--[監視装置]
[メリット]
・インターネットを利用する為、安価な料金で利用可能。
[デメリット]
・インターネット内での遅延/障害時の通信が保証されない。
以前は機器の状態を確認するには、その機器のある場所でしか行うことができませんでした。
その為、現地に技術者が常駐したり、担当者を決めてその人がメンテナンスを行ったりしていました。
しかし、機器の進化と、ネットワーク技術の発達により、遠隔での「リモート保守」が行えるようになりました。
しかし、あくまで対応可能な範囲は限られています。機器が完全に故障したり、ソフトウェアがハングアップしたりといった、リモートでアクセスできなくなるようなケースには対応し切れません。
また、パーツの故障などハード的に故障するものまでは、もちろん対応しきれないです。
お礼
こんばんは! お礼が遅くなりまして申し訳ございません。 非常に丁寧な解説本当にありがとうございます。 すごく勉強になりました。 システム系のメンテナンスって複雑だなと思っていたのですが、できる範囲は限られているんですね。 また、分からないことが出てきましたらご質問させていただきます。本当にありがとうございました。