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妄想について

こんにちは 精神病を抱えている人、特に、統合失調症のかたの妄想についてお尋ねします。 健康な人でも、疑心暗鬼や嫉妬心から、頭に考えたくないことが浮かんだりします。たとえば、自分の恋人が浮気しているんではないか、とか。こういう場合、私たちは、そういった考えがムクムクと頭の中を占め苦しくなります。しかし、実際にそういう場面が見えているわけではないので、自分を抑えることができます。 統合失調の場合に見え妄想、特に、嫉妬妄想は、罹患者にとって、考えとして起こるだけでなく、映像のような形で見えるのでしょうか?

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  • MK1
  • ベストアンサー率67% (141/208)
回答No.4

>実際にそういう場面が見えているわけではないので、自分を抑えることができます。 >統合失調の場合に見え妄想、特に、嫉妬妄想は、罹患者にとって、考えとして起こるだけでなく、映像のような形で見えるのでしょうか? まず貴方のこの部分の解釈(認識)が基本的に間違っている(妄想と幻覚を混同している)と思います。 文章から、「見えていないもの」を信じないのが普通なので、妄想のある病者は何か「見える」のではないか、という推論に見えますが、そうではありません。 妄想(delusion)は間違った推理に基づく確信、と定義づけられます。つまり、恋人(配偶者)が誰かと浮気していると疑うこと(関係の念慮)は誰でもあり得ることです。そして普通はその証拠がなければ疑いのままでしかなく、それを前提にむやみに確信したり行動しません。ですが、証拠など確認しないで「そうに違いない」と勝手に確信してしまい、さらにそれを前提に次々と観念を広げてしまうと妄想ということになります。 こう書くと言葉の表現上はこの妄想と「思いこみ」を判別しにくいのですが、思いこみは考える過程での認識の錯誤があり、それを後に指摘され思い返せば、本人は間違いを自覚・納得できます。しかし、妄想ではその確信を変えることがかなり困難です。 また、嫉妬心が異常に強くなったり、限りなく疑わしい場合など、病的でなくとも誰でも妄想様の観念を持ち得ますが、それは一時的なものにすぎませんし、それが現実ではないことを自覚しています。冷静に論理的に考え直せば、修正し解消できるものです。 統合失調症になると、(症状の程度と個人差がありますが)その妄想が限りなく現れ、現実との区別が不明瞭になって日常生活行動の妨げになります。 一方、幻覚(hallucination)は感覚様式(聴覚、視覚、嗅覚など)の錯誤ですから、その心理的病理的な背景はありますが、妄想するとそれに随伴して必ず現れるものではありません。むしろ現実と妄想や幻覚などの症状が(我々からみて)それぞれ脈絡なく統一性がないことが多いのが、この病気の特徴です。 (幻覚に興味があるようなので、エピソードを1つ) 私は精神科医ではありませんが、脳の器質病変による幻覚と鑑別する資料が欲しかったので、精神科病棟の担当医の許可を得て長期入院患者の幻覚・幻視に関してインタビュー調査したことがありました。紹介されたある高齢の女性の患者さんは既に他界した「連れ合いのおじいさんがいつも横に座っている」ということでした。私は意地悪くどんな服装か、履き物は、と事細かく聞きましたが、彼女はそれに淀みなく答え、聞いているこちらが幻覚ではなくあたかもそこにいるように錯覚しそうなほど説得力がありました。印象では彼女は現実と区別ができないほど明瞭に見えているようでした。 やがて彼女は寛解を得て退院し、通院してきたとき私は待合室でそっと聞きました。 「おじいさんはまだ見えますか」 彼女は平然と「ええ、いつも一緒です。でも、先生やみんながいないというから、そういうことにしています」と言い放ちました。 不覚にもなるほどそうなんだ、と感心してしまったことを覚えています。

  • rakkoara
  • ベストアンサー率28% (8/28)
回答No.3

統合失調症の妄想は、基本的に自分と他人の境界があいまいになったことで起こります。 つまり、自分が考えたことが実際に他人が考えていることであったり、実際起こっていることであると認識してしまうのです。 >しかし、実際にそういう場面が見えているわけではないので、自分を抑えることができます。 罹患した方と通常の方の決定的な違いはここではないでしょうか。 ご質問にお答えしていなかったらすみません。

回答No.2

>統合失調の場合に見え妄想、特に、嫉妬妄想は、罹患者にとって、考えとして起こるだけでなく、映像のような形で見えるのでしょうか? 確かにそのような幻視や幻聴もあるかと思いますが、実際問題、嫉妬妄想については幻視より、物事を誤った意味づけしたり、偏った独断的な考え方に基づいたりする事に起因すると考えられます。(#1様のご回答のような感じです。) 統合失調症の妄想の原因についてはまだ不明ですが、仮説の中にドーパミン仮説というのがあり、実際に見えないものが見えるような感覚(幻視)が、アンフェタミン(覚醒剤)やLドーパなどがドーパミン受容体に作用して起こることから、何らかの形で脳内のシナプス間での神経伝達物質のやり取り(皮質下および大脳辺縁系のシナプス前部からシナプス後部のドーパミン受容体(D2レセプター)間のドーパミン性の機能亢進に起因することが考えられます。実際に聞こえないものが聞こえる(幻聴)もあり、どちらかというと統合失調症は幻視より幻聴の方が症状的に多く、実際、現実にない声に話しかけられたり、命令されたりします。 あくまでも私の意見ですので。ご参考までに。

回答No.1

考えとして起こるだけです。映像のような形をとれば、それは幻覚の一種である幻視に分類されるものでしょう。 考えとして起こるだけなのですが、レベルは疑心暗鬼といったものではなく、当人にとっては疑う余地のない全くの真実としか思えない感覚のようです。 当人は、100%確かな浮気の証拠をつかんでいます。しかし、第三者からみると、それが何故証拠になるのかさっぱりわかりません。 たとえば、頻繁に届く広告メールが浮気の確たる証拠であるとか、そんな感じのようです。

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