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韓国の北朝鮮政策と日本

朝鮮半島統一がメリットどころかデメリットだらけなので、韓国が金正日政権の崩壊を避けたいため、日本の北朝鮮に対する経済制裁を阻止しようと躍起になるのはわかるのですが、アメリカ、中国、日本のそれぞれの立場はどうなのでしょうか? イラクと違って石油のない北はアメリカにとって何の魅力もないし、北の崩壊によって、朝鮮半島に米軍がとどまる理由がなくなるアメリカ、もしかすると、そのまま米軍が駐留して国境を挟んでアメリカと対峙することになる中国。 ひょっとして、どの国もこのまま金正日政権の存続を望んでいるのでしょうか?そして日本政府も?

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noname#9014
noname#9014
回答No.6

まず北朝鮮に対して軍事行動を取らない理由。 それは戦争に伴うリスクの高さです。 ・米中関係悪化→極東地域の軍事的緊張、米中の政治的対立 ・米ロ関係悪化→極東地域での軍事的緊張、米ロの政治的対立 ・重要な同盟国である日韓(イラク戦争では支持に回った両国も、さすがに支持しない。)が直接北朝鮮による攻撃を受ける可能性。特に韓国は首都ソウルが北朝鮮に近接しており、危険。核兵器や生物化学兵器を使用される危険もある。 ・テポドン2がアメリカを射程に入れていることにより、アメリカ本土の安全も危険にさらす。 ・北朝鮮の政権が崩壊した場合の大量難民発生という政治的リスク。 ・そして最後のとどめに、イラク戦争で増大している軍事予算を更に増やさなければいけないリスク。ただでさえ不足気味の軍事要因がもっと必要になるリスク。米国軍人や米国民間人に甚大な被害が出て、世論に支持されないリスク。 以上のことから、現状では、北朝鮮が何か具体的な行動を起こさない限りは、戦争→政権崩壊というシナリオはどの国も望まないということになるでしょう。 しかし、だからと言って必ずしも金正日政権の存続を望んでいるとは限りません。北朝鮮が強硬な姿勢を取りつづけることは、韓国や日本にとって脅威ですし、米国も核兵器や核物質が北朝鮮からテロリストの手に渡る事を懸念しています(北朝鮮がミサイルや麻薬の密輸を主な外貨獲得手段としている事等から)。友好国の中国やロシアにとっても北朝鮮の外交姿勢が国際政治上の大きなリスク要因になっています。 ・金正日政権の自発的な政策軟化(様々な外からの圧力や国内権力基盤の緩みによって)。か或いは、 ・難民の出にくい安全な形での政権交代(金正日死亡や政権内部の圧力、権力基盤の緩み、崩壊などによる)。 というようなシナリオが望まれているべきものと言えるでしょう。 それから、朝鮮半島統一の方法としては、北は連邦制、南は緩やかな形での連合制を主張しているので、北の急進的な政権崩壊→朝鮮半島統一のシナリオはどちらも望んでいないと言えるでしょう。

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  • sharper
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回答No.5

米が北を攻撃すれば北の要請を口実に、金正日体制が内部崩壊しそうになれば治安維持の名目で、中国が北に侵攻することは間違いないでしょう。そうなれば今の親北政策をとっている韓国も諸共に、中国の影響が大きい統一朝鮮に飲み込まれるでしょう。 米も中国と全面戦争も出来ないし、そうならないように、誠にもどかしいことながら、何とか北をソフトランディングさせる方向に持っていかざるを得ないと思います。 

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回答No.4

>米はなぜイラクのように軍事行動を起こさないのでしょうか? 第一に、イラクと違って、朝鮮は在韓米軍が国境近くに張り付いていて、開戦すると戦闘で被害を受ける可能性があるからです。 北朝鮮は、国境沿いに膨大な火器を集積して、その多くは米軍に照準されていますから、米軍が勝つにしても最初の短時間には被害を受けます。場合によってはガスなどの大量破壊兵器を北が使用する恐れも考えていると思います。 第二に、ブッシュ政権の外交音痴も指摘されています。大量破壊兵器開発ではイラクよりも北朝鮮やイランの方がやばかったのですが、イラク憎しで優先順位が狂っていたように見えます。 >石油うんぬん関係ないのであれば 大事なポイントですので分析的に(=いろいろな要素に細かく分けて)考えてみてください。 a. 米国が対イラク開戦した理由は、イラクの油田めあてが最大の動機ではない。 最大の目的は、大量破壊兵器開発と拡散阻止、米国のプレゼンスを前提とした湾岸産油地帯の安定(=エネルギーの国際的供給安定)、です。 b. 米国、特にブッシュ政権が、第1次湾岸戦争以来、とりわけサッダーム・フセインを目の敵にしてきたという政治的・心理的背景も影響したようだ。 c. ただし、米国の体制内にもそれ(イラク侵攻)に乗じて、石油開発関連の利益を狙う貪欲な勢力はいっぱいいて、一部にかなりダーティな動きもある。 (政権要人に近い米企業の特権的受注とか、報道されていますね。火事場泥棒です。) d. 米国政府にも、多額の戦費をサッダーム追放、イラク解放のために使ったのだから、その後の復興で生じる石油関連利益の一部は米国が享受する権利があるとの考えが存在しうる。 (戦争コストの穴埋め。昔の敗戦国から取る賠償金みたいな考え方。) c.は火事場泥棒、d.はイラク人からみれば米の身勝手な理屈ですが、c.や d.の事実が見られるからといって、「米国がc.やd.を目的に戦争をした」と自動的に結論はできませんよね? 事実、戦争後米国がイラクの石油関連で得る利益を見積もっても、そう簡単に戦争に使った戦費を上回ることはないと、今のところは言われています。 完全占領を長期間続けて、油田を完全に自分のものにすることはどのみちできませんから。 動機と、あとからついて来る欲望とを、分けて考えないと、俗論に惑わされます。 国際関係の俗論の典型的な発想は、「誰が得をしたか考えみれば(仕掛けたのが誰だか/なぜだか)わかる」という言い方です。 歴史の実例を見ればこの理屈はあまり当てにならないことがわかります。

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回答No.3

日米韓が最も望んでいるのは、北朝鮮の緩やかな体制変化です。 しかし、その可能性の見積りと、だめだった場合の対応について、温度差があります。 現在のところ、ブッシュ政権の米はかなり強硬な姿勢で、北が常識的な交渉の前提に戻ってくるまで交渉の価値も無いとの構え。 日本はカッカしているけれども先行きのことを見通して戦略的に政策を考えているとはいえない。(いざとなったら戦争を引き受ける覚悟も準備も無いのに、日本が強硬になるのは、米から見ると日本の無責任に見える可能性もあります。いざというとき戦うのは米国の兵士なので。) 韓国は、どうしちゃったの?と心配になるくらい北に対して宥和的です。今の韓国世論はあきらかに客観的にみて不自然で、まだ庶民感情で外交政策が左右されるという未熟性を持っているのかもしれません。(日本もつい十年前までそうでした。) >北の崩壊によって、朝鮮半島に米軍がとどまる理由がなくなる 半島が平和になれば米国は別に半島に軍を駐留させたいと思う理由がありません。 極東米軍が駐留するには日本の方がいろいろ長所があります。 >ひょっとして、どの国もこのまま金正日政権の存続を望んでいるのでしょうか? >そして日本政府も? 日米は、現体制存続を望んでいるということはあり得ません。しかし、戦争も望んでいない。 周辺国に大混乱と被害を及ぼすような乱暴な形での崩壊も望んでいない。冒頭に書いたとおりです。 韓国は、誰が味方なのかも、自分たちがどうしたいのかも、よく見えなくなっているように思えます。 中国の考えは微妙でしょう。金体制の存続を願う保守派も、そうでない進歩派もいると思います。 なお、「イラクと違って石油のない北はアメリカにとって何の魅力もないし」と書かれていますが、 米の対イラク戦争はイラクの石油資源獲得が動機だというのは、まったくの俗説(通俗陰謀説)です。 もちろん、イラクであれほどの戦争を敢えて行うのは、中東の産油地帯の安定と米国の影響力確保が米の重大な国益だからです。また、その後の処理段階においては、石油に対する欲望もからんできている、ということは充分考えられます。しかし、これと「石油狙いの戦争」という俗説とは区別したほうがいいと思います。 一方、米の北朝鮮政策の目的は、東アジアの安定確保(これは米国の国益)、プラス自国の直接の安全保障です(狂った独裁国家に米本土を直接狙えるミサイルを持たれてはかなわない)。経済的動機はあまりなさそうです。

bakabon__mama
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 石油うんぬん関係ないのであれば、米はなぜイラクのように軍事行動を起こさないのでしょうか?金正日政権崩壊後もイラクのようにイスラム過激派のような存在もありえませんし、むしろすんなり民主化は可能な気がするのですが。韓国は今の状態が一番いいのでしょうね。統一による経済的打撃は企業はもちろん、国民もいちばんわかってるのではないでしょうか。ただ、南北統一はとりあえず歌ってないとかっこつかないのが本音でしょうけど。

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  • kurupin
  • ベストアンサー率24% (125/511)
回答No.2

こんばんは。  以前から思っていたことなのですが、阿部幹事長代理の「経済制裁せよ!」等の強行路線発言ですが、ほんとはそんなことをやるつもりは全然ないのだと思います。実は小泉政権は拉致された方などどうでもよくただ拉致問題の落とし所を探っているだけ、本音はさっさと金政権と仲良く国交結んで利権を貪り、ついでに歴史の名を残そうと。そのガス抜きの役割としてあの人の発言があるのだと思います。  与党にいて野党的発言をすることで野党の批判をかわすと同時に「移ろいやすい」世論を謀り最終的には拉致被害者家族の感情をも抹殺するのが「ねらい」だと思います。私の考えが素人の邪推であることを願うばかりですが、、、、。日本についてだけ回答してみました。自信なしです。失礼しました。

bakabon__mama
質問者

お礼

なるほど、そういう考えもあるのですね、ありがとうございます。 阿部幹事長代理はそうですか?私は彼は本気で言ってるような気がしてたのですが。靖国問題についても、中国に対して小泉さんよりよっぽどはっきり言ってますが、ガス抜きなのですか? 次総理の候補で挙げれば、民主党の岡田氏よりも上にいる気がしてたのですが・・・

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  • tyouei
  • ベストアンサー率32% (17/53)
回答No.1

 素人の意見を書かせて戴きます。    まず、日本政府の意見ですが、国内世論と外交問題を配慮してか未だ正式な決定を出していません。しかし自分が思うに日本政府は内心、経済政策はやりたくないのでは無いでしょうか。経済制裁をするような意見をちらつかせる閣僚もいますが、これは国民の手前の行動の可能性が高いと思っています。この前韓国のノムヒョン氏が小泉氏との記者会見でいっていた事は政治家として当然のことです。そして彼があの会見で言った事は、日本政府は自分たちの口からは言いにくい事を代弁してもらったのではないかと最初に思いました。さて、日本は金政権の存続を願っていると思います(南北が統一しない限り)。少なくとも今の政権には交渉の余地がありますが、新しい政権がそうであるとは言えないという恐怖心があるからです。    次に中国、この国が望む所は日本には経済政策をして欲しくない、というより、「するな!」が正直な所でしょう。中国は北京オリンピックをなんとしてでも成功させようとしているとの報道がよく有りますが、実際には北京オリンピックを契機として他国との関係を密接にし、遅れていた分を取り戻し、世界の中心となろうと願っていると思います(中華思想の影響も大きいかと)。その将来、世界の中心となろうとする国が議長役として行った話し合いが物の見事に崩れ去られては困るわけです。結果、日本には経済制裁をして欲しくないのではないかと推察します。ですから、中国政府としては現在の朝鮮戦争の休戦状態が続いて欲しいと思っています。たとえ、力でもって世界の中心となっても長くは続かないという事を多く証明した国なのですから。    アメリカについて。自分の感情的面ではこの国より不気味というか、奥底の見えない国はありません。何故か、北朝鮮の場合、いつ何かしらの軍事行動を取っても、我々の理解できる範囲でしょう。しかしアメリカは、自分の手の内を見せているのにどこか、隠している気配というものがあります(勘によりそう思っている部分もありますが)。つまり味方であるのに必要以上に何かを隠していると感じるから、それが一番恐ろしいのです。強引ですが、アメリカとしては、金政権が続こうが続かまいがアメリカとしては、成長する中国への警戒感から朝鮮半島に軍を置くでしょう。つまるところ、アメリカが恐れるは中国であって、金政権ではない。あるよりも消えてしまって、その領土を韓国のものにすればより、兵力を置きやすいでしょうが、自分からは手を出さないでしょう。    色々と話が飛びましたが、金政権は大局的にみて暫くは続くでしょう。中国とアメリカの対立は朝鮮半島ではなく、北朝鮮と中国の国境か、対馬海峡であり、後は東シナ海などの海に置けるミリタリー・バランスが大きなウエイトを占めると思います。可哀想な事に、朝鮮半島の人達はこの争いに巻き込まれてしまったわけです。  結果をすり替えてしまいました。あくまで個人的意見です。批判等をあるだけお願いします。

bakabon__mama
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 日本政府の、今の政権より新しい政権への恐怖心ですか。金正日政権が崩壊した場合、次の政権ってどのくらいありうるでしょうか?その時点でドイツのように統一の可能性の方が高い気がしますが、どうでしょうか?難民が韓国になだれ込み、韓国は嫌々でもそうするしかないような気がしますけど。 中国はそうでしょうね、同感です。アメリカが今一番恐れてる国でしょう。将来的には、軍事的にも経済的にも、アメリカ対中国の冷戦があるような気がします。

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