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薬学と物理の関係
今薬学部1年の者です。 突然ですが薬学と物理って具体的にどのような関係があるのでしょうか??とても気になるのですが、HPや本で調べても詳しいことは載っていなくて・・・ よろしくお願いします。
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薬学部4年です。ちょっと長くなってしまいますが、アドバイスさせて頂きます。 ●学問の分類について 物理・化学・生物学などの学問は、それぞれ人間が勝手に自然現象を分類し、派生していったものです。(これらの根本は哲学にあります) 逆に言うと、自然から見たら物理も化学もないんですよ。だから当然それらは密接に関係して成り立っています。 また定義は難しいのですが、中間的な性質のものとして物理化学、生物物理、物理生物化学、生物物理化学…などがあります。 これらに対して、「薬学」というのは学問というより1つの領域に近いです。人間が勝手に「薬」という物体を定義したからです。様々な学問を薬について適用したのが薬学です。薬学は基礎薬学・衛生薬学・医療薬学に大きく分類されています。 日本には昔薬剤師はいませんでした。そもそも薬学は西洋の医薬品を日本に輸入した際に、不純物が含まれているかを分析する分析薬学に端を発します。 ●薬学の中の物理の位置 薬学の中で、物理・生物などは基礎薬学に位置します。物理単独の占める割合は大きいとは言えませんが、薬学に入らない学問は皆無だと言っても過言ではありません。まずこのことを認識してください。 物理と薬学の関連する具体例ですが、例えば、放射化学で物理の知識が必要とされます。X線でのレントゲン撮影、各組織の機能検査に放射性医薬品が使用されます。衛生薬学分野では、ジャガイモの芽・緑皮部にはソラニンが含まれるため発芽防止にコバルトの照射が行われています。 この世界の出来事は物事の乱雑さ(エントロピー)が増す方向に進みます。生体内の化学反応も例外ではありません。 抗がん剤を特定の部位に投与するために磁性を利用したものがあります。 細胞が活動する際には活動電位が発生します。心臓のそれを測定すれば「心電図」です。心不全患者にジゴキシン投与で不整脈が起こった場合心電図に変化が現れます(QT延長)。 血中タンパク(アルブミン・グロブリンetc)等を分離するのにSDS-PAGEが行われますが、これはタンパクを電気的に負に荷電させ直鎖上にした際に分子量依存での泳動速度の違いを利用した方法です。 …と思いつきで書いてしまいましたがまだほんの一部です。物理といっても力学はほぼ関連せず、波動・電磁気学・放射化学あたりの割合が多いですね。どこまでを物理とするのかも微妙ですが。 以上、長文失礼いたしました。
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- fujishiro
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具体的な事例を挙げてみろということ? う~ん、調剤で言うと…薬剤の崩壊実験ってやったことありますか。 まぁぶっちゃけ錠剤がどれだけ硬いかってことなんですけど…。実は、薬って単に固めてあるだけじゃなく、都合のいいようにバラける計算をしてあるものが多いんですよね。それの計算とか…。 あとは半減期の計算とか。 薬物動態は物理に入るのかな…。 あ、TDMは入りますね。これは臨床でも使ってますよ。 創薬の分野で言えば、分子設計には必ず使うでしょうし。分析では離せませんし。 そうですねぇ計算あるところ、必ず物理ありってところかな。(というか、現象を数学化したのが物理ですから)
お礼
そうなんですか・・・薬剤の崩壊なんて初めて聞きました、参考になりましたありがとうございました。
- fujishiro
- ベストアンサー率28% (162/574)
何を聞きたいのか意味不明です。 そもそも物理学というのは基礎で、薬学というのは応用でしょう。 私の大学院の院試では物理学、生物学、臨床学、有機化学の問題が課されました。 基礎は基礎として成り立つものではなく、たとえば生化学の教科書みても物理の基礎の上に成り立っていることは当然だと理解できるはずですが。
補足
言葉が足らず、不愉快な思いをさせてしまい申し訳ありませんでした。 物理の基礎の上に薬学という学問が成り立っているのはわかっているつもりですが、具体的に物理学の何が薬を創ったり、調合するうえで関係するのかについて教えていただきたかったのです。
お礼
わざわざお忙しいところ詳しく説明していただき、ありがとうございました!