AE剤、AE減衰剤ともコンクリートの混和する薬剤です。このほかにも減衰剤というのもあります。
なお、使用量が多く配合計画に影響するものは混和材、少量で配合計画に影響しない物は混和剤といいます。
AE剤はコンクリート中に含まれる空気を分散して小径の気泡にして、大きな気泡ができないようにする目的で使用します。大きな気泡はコンクリートの強度に影響しますが、これを分散させて1つあたりを小さくすることにより強度の低下を防いでいます。
また気泡が1箇所に固まらず分散することにより1種の緩衝材の働きをして、温度応力などによりコンクリートへの影響を低減するとも言われています。
これらの効果により耐久性が上昇します。
減衰剤は、施工性(ワーカビリティ、ポンパビリティなど)を低下させずに、コンクリート練り混ぜに使用する単位水量を減少させるために使用する物です。コンクリートの強度は水セメント比で決まってきますので、水量が少ない方が強度が高くなります。しかし水量が少ないとスランプ・フローが低下し施工性が悪くなり、ジャンカなど施行欠陥を発生しやすくなります。
この相反する水量の効果を薬剤で解決するのが減衰剤です。
AE剤と減衰剤の両方の効果を持つのがAE減衰剤です。
他の減衰剤(材)ですが、
減衰材には、フライアッシュ、高炉スラグ微粉末、膨張材、シリカヒューム、石灰石微粉末、無水石膏混和材、再乳化樹脂などがあります。
減衰剤には、高性能AE減衰剤、流動化剤、遅延剤、促進剤、急結剤、粉塵低下剤、水中不分離混和剤、分離低減剤、ポンプ圧送助剤、高性能減衰剤、防凍・耐寒剤、アルカリ骨材反応抑制剤、防錆剤、中性化防止剤、ポリマー混和剤、収縮低減剤、水和熱抑制剤、起泡剤、発泡剤、足脱用混和剤などがあります。
全部を説明するのは無理なので、この中でよく使用されるフライアッシュと高炉スラグ微粉末について説明しておきます。
これらは主に水和熱の抑制に用いていますので、マスコンに使用されることが多いです。
補足
施工性(ワーカビリティ、ポンパビリティなど)、スランプ・フロー、ジャンカを調べてみましたがよく分からなかったのでもう一度回答お願いします。 また、減水剤の中に高性能AE減水剤がありましたが、これは普通のAE減水剤と比べると、名前からしてこちらのほうが、少量で十分な強度が得られると思いますけど、コストも高いのですよね?また、AE剤と高性能AE減水剤これに見合った用途はあるのでしょうか?