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CT検査と造影剤
造影剤の副作用について質問します CT検査を受ける時、造影剤は必ず使うのでしょうか? 造影剤を使わない場合もあるのでしょうか? 造影剤を使用すると、しないとでは画像診断に相当な差が出ると聞きました。 造影剤を使用しないで画像診断すると、どの程度まで診断できるのでしょうか? 又、副作用と言うのはどの程度の割りあいで出るものでしょうか? 個人差があるのはわかりますので、【副作用ない】という人の方が圧倒的に多い、のような言い方をされるとわかりやすいのですが。 逆に、軽いけれどもほとんどの人が吐き気とかかゆみを訴えます。のような風に言って頂けるとわかりやすいです。 わかりにくい文章ですみません。 また、CTをする部位によっても造影剤は使用、不使用と分けられるのでしょうか? お願いします
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放射線診断医です。私どもの施設の実際例も踏まえて、(1)造影剤使用の有用性(2)造影剤の副作用 の2つに関してお答えします。 (1) 造影剤使用の有用性 状況的には(a)造影剤しない方がよく分かる場合(b)造影した方がよくわかる場合(c)造影しないと診断できない場合 の3通りがあると思いますが、もっとも多いのは(b)の状況です。 (a) の状況はあまり多くなく、胆石や尿管結石、腫瘍の石灰化などを見る場合などです。 (c)の例は肝臓癌の早期診断の場合などでこの場合は造影しないと小さな癌は全く判らない場合があります。また、血管やそれに関連した病変の診断もこれに入ると思います。 よって多くの場合は、(b)の状況になるわけです。造影剤によって体の臓器を染め分けることによって構造が明らかになり、病変が検出しやすくなり見落としが少なくなること、検出した場合にも、体の構造の中での位置関係や、造影の染まり具合で質的な診断の精度があがるということにより情報量が増加するわけです。この情報量の増加の程度がどれくらいかは、病気のないようによって程度が異なり、その度合いが高まれば(c)の状況になるとも言えます。 (2) 造影剤の副作用 軽い副作用(吐き気、かゆみ、蕁麻疹など)は3%ぐらいの頻度です。これは一過性のものですぐにおさまることが多いです。重い副作用の頻度は0.01%程度で1万回の造影につき一回程度です。アナフィラキシーショック(きついアレルギー症状)をおこし、血圧低下、呼吸困難などがおこります。この場合は、直ちに検査を中止して、救急処置を行います。この際、救急処置がすばやく行えるよう体制を日頃から整えておくのは医療サイドの義務と考えています。 なお、例をあげれば喘息がある場合などにはこの重い副作用が起こる確率が約10倍に上がるといわれています。ほかにも原則禁忌と言われる状況が何個かあり、この点は必ず問診でチェックするようにしています。 実際に造影するかどうかは、(1)で述べたどの程度の情報が得られるかと、(2)副作用はどの程度の可能性でおこるのかということを天秤にかけて考えるわけです。 一般論として、CTでの精査が必要となり検査を行うことになった場合、私の診断医としての立場から言えば、問診をきちっと行って特に問題がなければ、上記の副作用について患者さんにご理解いただけ同意が得られるならやはり造影剤を用いて診断を行いたいと思います。
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- bne
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私は腎臓結石になった時に一度CT検査で造影剤を使って検査をしたのですが、検査が終わってベットから降りた瞬間に副作用が出てしまい、検査技師の方々が慌てて点滴などの処置をしてくれました。 症状は、自分で段々顔が硬くなってきてると分かるくらいに蕁麻疹が現れて、息をするのが少し苦しくなりました。 その時に「もし別な病院へ行った時に検査する事になったら造影剤が使えないという事を自分でちゃんと伝えないと、場合によってはショックで死亡するって言うこともあるからこの薬の名前を覚えていてね」と言われましたね。 私の場合は病院で処方される抗生物質の風邪薬でも以前、副作用が出たので体質的に副作用が出やすいのかもしれません。 泌尿器科の先生は「本当は造影剤を使った検査をした方がちゃんと石の位置が分かるんだけど」って言っていたので、という事は造影剤を使用した方が良いのかなぁと思いましたね(^_^;) 全然参考になっていなくてすみません!!
- GUIN1999
- ベストアンサー率33% (8/24)
こんにちは、 CTは頭から足の先まで全身の検査に用いられますが、造影剤は必ず使う物ではありません。どの部位に対しても検査の目的で使用、不使用が決まってきます。 例えば、胸部の検査では肺ガンの疑いなら、まず使いません。ですが不使用のCT検査で何か「ガンらしきもの」が発見されれば、次に質的な診断をするために造影剤を使うこともあります。また、胸部の血管の異常などを調べたい場合には最初から造影剤を使ったりもします。 造影剤を使う場合は、アレルギー、喘息、その他、使うと危険な場合があるのであらかじめ問診で患者さんにお聞きしていると思います。 ですから副作用はない人が圧倒的に多いです。 あと追加ですが、副作用は検査直後だけでなく3日から1週間くらい後でおきる場合もあるので注意が必要です。 ではでは
お礼
丁寧なご回答ありがとうございます。 GUIN1999さんの回答を見て安心しました。 すごい心配性で検査と聞くだけでドキドキ。同意書なんて出されたら、そんなに危険があるの?とさらにドキドキ。 検査する前に心臓バクバクで、頭に血が上って検査結果に響きそうなくらいです。 「副作用のない人の方が圧倒的に多い」 実は今日、検査だったのですが、私の前に受けてた人が二人も続けて吐いてたので、ビビって撮影はしましたが造影剤の使用は拒否してしまいました。 次回の検査は、使用してより詳しい検査をしてもらうように努めます。 ありがとうございました。
お礼
大変丁寧なご回答ありがとうございます。 わかりやすいご説明で、検査に対する不安も薄れました。 >軽い副作用(吐き気、かゆみ、蕁麻疹など)は3%ぐらい >重い副作用の頻度は0.01%程度 こんな風に数字で表されると副作用がある人の方が少ないと言う事が良くわかります。 私の病院も技師の方と看護士さんが丁寧に説明はしてくださったのですが、 前の方が二人続けて吐き気の症状が出ていたので、皆こんなに苦しいの?と益々怖くなり『造影剤拒否』してしまいました starshipさんの所でしたら安心して検査受けれそうです。 まだ、もう一回検査が残ってるので今度はきちんと受けます。 ありがとうございました