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JR乗車券の運賃と有効期間
JR時刻表には、営業キロ3,400kmまでの運賃と有効期間が掲載されていますが、3,400kmを超える経路についてはどのように運賃・有効期間を計算するのでしょうか?
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話の簡単な有効期間からお話します。旅客営業規則(JRの運送約款です)によると、営業キロが100キロまでの乗車券は当日限り、200キロまでが2日間、以後200キロまでを増すごとに1日加算、と定義されています。例えば営業キロが5'678.9キロの乗車券の有効期間は、(5'678.9キロを200キロ単位に切上げて)5'800÷200+1=30日となります。 次に運賃です。そもそもJRの運賃は、旅客営業規則によって簡単な式で定義されています。それを予め計算して表にしたものが、あなたがごらんになった運賃表です。 それでは、以下に運賃計算の定義をわかりやすく書きます。なお、話をわかりやすくするため、時刻表の運賃表では求められない部分だけをカバーする(と思われる)話をします。また、一部で実際と異なる表現を使用します。ご了承ください。 まず、求めたい区間の運賃計算キロ(幹線区間の営業キロと地方交通線区間の換算キロまたは擬制キロを合算したキロ数)を1キロ単位に切上げます。 次に、地帯ごとに定められている1キロあたりの単価を乗じますが、ここで注意。運賃は階段状に上がるので、単純に乗じるのではありません。601キロ以上の運賃は40キロごとに上がり、例えば601キロ以上640キロ以下はすべて運賃は同じで、中間の620キロ乗ったものとして計算します。地帯ごとの単価は以下の通りです。 300キロ以下(第1地帯) 16円20銭 300キロ超~600キロ以下(第2地帯) 12円85銭 600キロ超(第3地帯) 7円5銭 あとはこれを100円単位に四捨五入して、消費税を加算してさらに10円単位に四捨五入。これで計算は終わりです。 先程例にした5'678.9キロ(運賃計算キロと同値とします)の場合、まずは切上げて5'679キロ。5'679キロは5'641キロ以上5'680キロ以下の範囲に入るので、中間の5'660キロ乗ったものとして計算します。これを地帯ごとに分けて、第1地帯が300キロ、第2地帯が300キロ、第3地帯が5'060キロ。単価を乗じて、16.2×300+12.85×300+7.05×5'060=44'388円。100円単位にまとめると44'400円で、これに消費税を加算して44'400×1.05=46'620円。 実際にはJR北海道・JR四国・JR九州を通る場合は加算運賃が必要ですが、時刻表に運賃表が載っている(JR時刻表に載っているかどうかは存じませんが、少なくとも私が使っているJTB時刻表には載っている)ので、定義は省略します。 冒頭にも書きましたが、話をわかりやすくするために定義の大部分を省略しています。JR東日本の旅客営業規則のURLを貼りますので、詳しい計算方法を知りたいなど、少しでも興味を持たれましたら、是非とも旅客営業規則を読んで勉強してみてください。 長々とした文章にお付合いくださいましてありがとうございました。
お礼
とても詳しく教えてくださり、本当にありがとうございました。 勉強になりました!