まず韓国の与党「国民の力」と最大野党「共に民主党」の支持層を分けている主要因は、対北朝鮮政策です。圧力を唱える与党と融和・統一を唱える野党というのがおおざっぱな構図です。
韓国の対外政策は歴史的にも地政的にも対北朝鮮が最大の関心事というのは理解しやすいかと思います。そこから派生して「北との対決のため日米と組む」与党、「竹島問題や徴用工問題といった対日関係を北より重視する」野党といった対日観も生まれてきます。
要は、韓国の与野党はそれぞれに外国を仮想敵とみなしている点で共通しており、いってみれば憎しみのパワー(向こうの言葉でいう「恨(ハン)」)で人々が同じ方向を支持しているのです。
その点、日本の野党(リベラル系)は敵の作り方が違います。長期単独政権や男女間格差、封建的文化といったイデオロギー・体制批判から入ってくるので、生まれた時から自民政権だった人にはピンとこないんですね。
そうこうしているうちに維新や国民民主といった第三勢力から「力のない所から先に食っちまえ」とターゲットにされるのです。
維新も大阪維新時代から中央集権を批判していましたが、まあ橋下さんも松井さんも敵を具体的に上げてお話をする人です。そこがわかりやすいと思われているのでしょう。
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