日本のITバブル崩壊のきっかけは、アメリカのITバブルの崩壊です。元々アメリカのITバブルの影響というか恩恵を受けて日本でもITバブルに湧いていただけです。
けれど実態は文字通りのただのバブル。当時のIT関連株の筆頭だった光通信という会社は、名前はIT企業ぽいけど、実態はただの携帯電話販売代理店、しかも当時ガリバーだったNTTdocomoを扱えない会社でした。現ソフトバンクのヤフーも孫正義氏は時代の寵児ともてはやされていたけれど、ヤフーの本業はド赤字で、その膨大なド赤字を現SBIホールディングスの北尾吉孝社長が当時ヤフーの投資運用部門の責任者で、彼が鬼のように稼ぎまくってその赤字を補填してなんとかお金を回していたというものでした。
「じゃあさ、アメリカのITバブル崩壊のきっかけは?」と思われるかもしれませんが、それは「みんな売りだと思って売るようになったから」です。バブルというのは必ず崩壊するときがあるからこそバブルなのですが、その終わりはなかなか分かりません。あるタイミングにみんなが「売りだ」と思う瞬間があって、そうなったらそれが終わるきっかけになるのです。
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