ロシアは社会主義を放棄しています。今のロシアはソビエト時代の繁栄と領土を取り戻す戦いをしているのであって、社会主義ではなく、現実的な経済体制を維持しています。昔のソ連とは違う国ですが、経済は自由経済でも、政治は社会主義時代に逆戻りしている一面はあるでしょうね。米国も冷戦時代は反体制弾圧が酷かった国ですし、日本も同じです。どこの国でも全体主義体質や国家主義体質があるものです。理想国家は存在しません。
ロシアのプーチンが目指しているのは、失われた領土を取り戻して過去の栄光だった帝政ロシアやソビエトを復活させる復古主義運動です。元の体制に戻るのではなく、領土拡張と同盟国の拡大を目指す膨張主義です。プーチン大統領は批判していますが、ネオナチズムと同じですね。過去の栄光をもう一度という運動です。これに中国や北朝鮮などが迎合して、復古運動に繋がっているようです。同床異夢の膨張主義路線のようですが、米国や日本の衰退が背景にあるようです。
ウクライナ戦争を巡って、利権によって貿易利益を得る為に中国、インド、北朝鮮、イラン、トルコなどの国々が食料や武器を巡る利益を得る為に動いているのが現状です。西側は米国がハマスと軍事衝突しているイスラエルに武器支援や経済支援を始めた為に、国際世論が分裂し、ウクライナ戦争にまで波及しています。イデオロギー対立ではなくて、貿易戦争や経済戦争が始まっているようです。
第二次世界大戦前に酷似していると言われますが、確かに、疫病の蔓延の後で経済危機が起こり、世界大戦へと突っ走った時代に似ています。昔はドイツが経済危機でしたが、今は日本が危なくなっているようです。今後、米国が衰退してEUと仲違いする事態になると、国際地図が大きく塗り替わる時代が始まる可能性もあるようです。従来の民主主義一辺倒の時代が終わり、現実的な経済論争や貿易対立が始まっているようです。ロシア側が米国側かで対立が起こる時代の再燃でしょうか。