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医療怠慢に対する法的措置

 母親が4年2ヶ月間重症筋無力症の投薬治療を続けた後昨年90歳で死亡しました。亡くなる2ヶ月前から薬が効かない、喉に溜まった唾を吐き出せない、食事ができないといった素人にも明らかな病状悪化と衰弱があり、しきりにつらさを訴えていたので、通院先だった公立病院神経内科の主治医に再三入院を要請しましたが、入院するには医学的処置(ステロイド投薬)が必要という理由で断られました。亡くなる3日前まで通院と投薬のみに終始し、生命の危機に直面しているにも関らずそれについて何らの措置もありませんでした。その結果町内の内科医に脱水症状が進んでいるとの診断を最後に死亡しました。まるで患者を見殺しにするような、主治医の医療怠慢が許せません。同様の経験をされた方、また診療ミスで法的手段に出たことがある方のアドバイスをお願いします。

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noname#39684
noname#39684
回答No.2

◆ご家族が「医療怠慢」と思われているわけですから、いずれにせよ、誤解を招かないような担当医師の説明はもう少しあったほうがよかったのでしょう。 ◆90歳の方の治療となるとやはり消極的にならざるをえなかった状況も察することができます。重傷筋無力症(この診断の正誤はともかくとして)の治療が86歳頃に始まったわけですが、率直に言わせて頂きますと主治医は「よくぞやった」とさえ思います。重症筋無力症の薬は心臓を中心として重大な副作用も懸念されるわけですから80歳半ばを過ぎた方に初めて使うのは非常に慎重にすることはもちろん、勇気が必要だからです。私であればお母さんが86歳の時点で筋無力症の治療は高齢を理由にしないかもしれません。 ◆「何も措置をしなかった」のか「何もできなかった」のかは詳しい情報が無ければわかりません。「治療をせよ」ということで入院を要請されたのであれば「できる治療はなかった」のかもしれません。 ◆90歳という年齢はそのような年齢なのです。高齢だからほどこす治療を制限してよいのか、医者であればだれにでも命を救うためにベストを尽くすべきではないのか、と思われるかもしれませんが、人間には寿命による命の終わりがあります。それを全て医師が「病気の果て」として扱わなくはならないのか、そうしないのが医療怠慢か、は90歳の年齢を考えると結論は出ません。 ◆特に高齢者の方の場合は、家族が希望する治療が必ずしも正しい治療、あるべき治療とは限らないわけですが、少なくとも、医者は「なぜ、治療がここまでなのか」を家族が納得するように説明する必要はあったかもしれません。 ◆納得がいかないようであれば、裁判や調停に持ち込む権利はありますが、私が関わった多くの医療事故裁判の経験から申しますと「医療怠慢」「医療ミス」と判断する根拠が現在の情報からは乏しいものです。 ●個人的な意見にとどめていただきたいのですが、裁判をなさった場合、裁判官が公平であるとして勝つ見込みは限りなくゼロに近いでしょう。

lostfaith
質問者

お礼

 専門家の方より、大変参考となる貴重なアドバイスをいただき、本当に助かりました。ありがとうございました。医療事故裁判を多数お取扱いになられたということですが、実は私も1回だけこの件で弁護士の方に相談をしたことがあり、医療事故裁判は専門外だから責任のあることは言えないとした上で、白黒ハッキリさせたいだけなら裁判を起こす価値があるが、損害賠償請求ということならあまり勧められないと言われました。

その他の回答 (2)

  • yajiyaji
  • ベストアンサー率32% (84/255)
回答No.3

難しい問題ですね。 最終的には、中心静脈栄養と人工呼吸器となるのでしょうか。それが予測されるから、担当医は在宅での最期を選んだのかもしれません。90歳で入院し、3ヶ月たって、転院先を探し、人工的な管理を継続する、という人生は、私は避けたいですね。 説明不足かとは思いますが、担当医の選択は、それなりに妥当性があるように思います。

lostfaith
質問者

お礼

 専門家の方より貴重なご意見をいただき、私にとって大きな助けとなりました。ありがとうございました。

  • ebisu2002
  • ベストアンサー率59% (1878/3157)
回答No.1

神経内科医ではありませんが、基礎的な投薬として内服されていたのは抗コリンエステラーゼ剤と呼ばれる種類のものと思います。筋無力症の程度によってはこの薬だけでは不十分で、次にステロイド剤を使用するのが一般的で、さらにパルス療法と呼ばれるステロイド点滴が必要となることもありこの場合は入院して行うことが普通です。場合によっては免疫抑制剤を使う場面もあります。 これ以外はそれぞれの症状に応じた対症療法で、脱水となれば水分補給、呼吸低下におちいれば人工呼吸などしかありませんので特に高齢者では長期的には効果的ではなくなります。 ステロイドの使用は断念されたのでしょうか? そうであれば徐々に衰えを向かえることは予想されますからホスピスのような所や在宅医療の方針とする方がご本人にはよかったかもしれません。

参考URL:
http://www.med.nagoya-cu.ac.jp/surg2.dir/mg/index.html
lostfaith
質問者

お礼

 ご回答いただいた内容は、私にとって大きな助けになりました。ありがとうございました。非常に高い医学的知識をお持ちの方とお見受けしましたが、一緒にお送りいただいた重症筋無力症のHPも大変参考となりました。そちらを拝見し「かなり重症の家族の方へ」の箇所にどんなときが危ないかということで4項目ありましたが、私の母の場合、亡くなる3日前にこの項目のうちの3つには該当する容態だったので日曜日にも関わらず通院先の時間外外来へ走ったのですが、やはり薬を飲まされて家に返されてしまいました。

lostfaith
質問者

補足

私の母は4年間眼瞼下垂が続き、メスチノンを1日2錠(後半は3錠に増量)服薬しました。その間は他の箇所にまで無力症が進むことがありませんでしたが、始終唾液が増加する副作用に悩まれ、主治医に相談しても全員(転勤で3回替わり計4名の医師より受診)その副作用は仕方がないとしか言いませんでした。亡くなる21日前に初めてステロイド投薬の打診がありましたが、結局主治医側から90歳の患者に副作用の激しい薬の使用は避けた方が良いという理由でとりやめとなりました。この時期も自宅では食事も取れないし衰弱が進む一方なので再三入院を要請しましたが、ステロイド投薬をするなら入院しなければならないが何も医学的処置をしないのに入院はできないという理由で断られました。全く食べることができなくなれば入院して胃に穿刺して流動食を直接流し込む処置をすると言われたので、そんな悲惨な容態になる前に、身体が回復するまでのしばらくでも病院で看てもらえないかと頼みましたが、エンシュアリキッドを家で飲んでも病院で飲んでも同じではないかと言われ全く取り合ってもらえませんでした。(続きがありますが先日全部入力しようとして失敗したので続きは追って送ります。)

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