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バイオリンやピアノの先生方のアドバイスお願いします
先日生徒の発表会があり、出だしをすぎたところでとまってしまった生徒がいます。10歳。バッハのインベンション。念のため楽譜をもっていくようにいったのですが、本人は大丈夫といいながら持たずにステージへ。弾き始めてすぐのところでわからなくなってしまい、何回か弾き直すも思い出せなかったので次もう一度トライするということでステージをおりました。 その後は泣いて泣いて、周りの人がどんなに励ましても自分的には納得いかないようでずっと部屋にこもっていました。ご両親いわく完璧主義の傾向があるようです。最近私のところにきた新しい生徒です。 次のレッスンにきた時、最初は普通に笑顔で話していたのですが、同じ曲を次のコンサートで弾きたいとの一点張りでした。負けん気が強いのだろうと思います。その時点では、もう一度トライするのはいいことだし、演奏前はゆっくり練習しようと一緒にゆっくり練習しました。 結局今までずっと早くしかひいていなかったようで、ゆっくり楽譜をみながらだとつっかえつっかえになり、それまた本人がは耐えられなくなり、突然なきだし、楽譜をものすごい勢いでぐちゃぐちゃにして壁に投げつけたんです。それはそれはショックでした。そして、学校のディレクターがちょうど通りかかったので、みんなで話そうかと言った瞬間に楽譜をいれてあるバインダーも床に投げつけました。これを癇癪というのかどうかはわかりませんが、この状況どうすればいいかわかりません。おうちでの助けが必要になってくるとも思いますが、この状況の改善方法など具体的な提案やアドバイスがありましたら教えてください。よろしくおねがいします。この生徒は新しい生徒です。(それまでに5年くらい他の先生のレッスンをうけていたようです。)
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自分も幼少期に少しピアノを習っていまして、この子と同じ様に完璧主義、感情的、負けず嫌いの性格ですので、気持ちはある程度は分かります。 持ち前の感性と記憶力に頼りすぎるあまり、基本を疎かにしてしまうパターンですよね。 土台からしっかり技術を作り直すべきでは、との質問者さんの方針は正しいのは正しいですが、今のこの子の問題の根元は、自分の感情をもて余してしまう、気分に著しく左右される、自己評価が安定しない、と言った、性格的なネガティブの方だと思います。 そもそも、なにも言われなくても自分から丸暗記に挑戦しようとするほどの高い意識とプライド、真面目さを兼ね備えた優秀な生徒だと思いますので、基礎の大切さを説くのは一先ず後回しにし、一度気分転換に、何か本人の好きな曲でも弾かせてみる時間を設けてみてはどうでしょう。 土台は抜けていても、建物自体は完成しているはずですから(非常に変則的なパターンではありますが)気持ちの落ち着きさえ取り戻してくれば、基礎の大切さを受け入れてくれる心理的余裕も生まれてくるはずです。 所謂放置プレーになりますが、ただ、完全に放置するのではなく、あなたがこの子の事を気に掛けている態度は、頻繁すぎない程度に、しかし、しっかり表現してあげてください。 自分の時間とスペースがしっかり欲しいけれど、人の温もりも適度にほしいという、そんな少しだけ面倒な性格なのです。 また、この子の感情や感じ方について、あまり指摘したり、批判的なコメントや、逆に過度な励まし、改善に向けたアドバイスなども極力控えるようにしてください。 強すぎる怒りや自己否定、適切な基礎履修の完全拒否などに対しては必要な指導をしていただいて構いませんが、精神論の部分については、なるべく本人の有りのままを受け入れ、自発的に回復してくるのを待つのが一番だと思います。 自分が有りのままを受け入れられている、感情に左右されそうになってもあなたの存在が心の支えになると安心できれば、持ち前のハイスペックを遺憾なく発揮し、あまり教えようとしなくても、目覚ましい成果を発揮してくれるようになるでしょう。 そこまで来れば、あなたが指導者として、技術的に指摘すべき具体的なポイントというのも、より明確に見えてくるはずです。 今はとにかくこの子の気持ちに、付かず離れずの距離で、優しく、しかし最低限の厳しさだけは忘れず、成果をあまり急がさせずに、寄り添ってあげることだと思います。 なお、癇癪の度合い次第では、精神科的なアプローチが必要な問題を抱えた子である可能性もありますので、どうしても手に追えないと感じた場合は、あまり無理はなさらないでください。 その時は、親御さんにしっかり話をされて、具体的な対策の必要性を遠慮せずに進言されて下さい。
お礼
ご経験から回答してくださりありがとうございます。付かず離れずの距離を保って見守っていきたいと思います。具体的なアドバイスをありがとうございました。