数年前に昔は農家だった我が家の広い庭に生えていた、先代が山から移し親戚と一緒に移植したという庭木のほとんどを伐採・処分しました。
我が家の場合は伐採前から知りあいの多くに声掛けし、自分で伐採し薪ストーブの薪用に持って行ってくれる様な人は居ないかと探すと、たまたま家族の職場の同僚の隣人の方が定年後にログハウス風の家を建て移り住んできた方で暖房に薪ストーブ利用しているとのことで、ある程度伐採を手伝ってくれるのならぜひ貰い受けたいという話で引き取ってもらえました。
我が家の庭の分は3日間で全て伐り、枝打ちや切り分けや運搬はその後数日かけて運んでいるうち、我が家の隣の家からも不要になった防風林を伐って引き取ってくれないかとの依頼も舞い込み、そちらもお隣のご家族と一緒に伐採し数日かけて運んでいきました。2つの家の樹木全部を合わせると結構な量になったようです。
北海道なので薪ストーブを暖房に使う家は半年近く分の薪の量が必要です。山林を持っている家で無いと薪は全て業者から買ってこなくてはなりません。使用するのは乾燥後の数年後だし、我が家のは雑木が多く特に多かったイチイの木結構樹齢のある10株分は薪としては向かないが焚き付けとしてなら使えるとのこと。個人で木工を趣味とする人の多い街なので薪にしなくても木工品の木として人気のある樹木。その方の家がもし以前そのあたりで私が見かけた御宅であれば奥様が木工品で木のおもちゃを作っている方の様なので(小さな木工小屋を建て窓辺に作品がたくさん飾ってあった)、結構幅のある板が取れる木なので薪としてよりも製材できる機械を持つ知りあいにでも板にしてもらって材料に使うのかもしれません。
お隣のトウヒはある程度の樹齢もあり、何本もあったのでかなり薪の購入費が節約できたようです。
運搬は我が家の分は家族も積み込みを手伝いましたが、運搬の方は欲しがる人の都合次第なので、最初から運搬はこちらでは手伝えないと言っておけば、本当に欲しい人なら人手や車の手配は全てご自分で行ってくれるでしょう。
知りあいに薪を燃料に使う人が居たら聞いてみてもらえないか声掛けしておくと、最近キャンプブームなので近くにあるキャンプ場や個人で欲しがる人もいるかも。
私の住む街では萩焼の技法で登り窯で食器を焼く陶芸家がいらっしゃり、雑木の木の燃やした灰で各色の釉薬を作るので声をかけると、暇になる冬時期ならいろんな樹種の木ほど欲しがって引き取ってくれるそう。古い不要になった畳や(中に使っている稲わらが目的で、これも釉薬に)薪ストーブの灰でも松と雑木を別にして使っているなら灰まで引き取ってくれます。灰にするので冬の暖房として燃やし、自分で作る釉薬はとても手間がかかるものの萩焼特有の特徴が表れた器に焼きあがるのだそう。陶芸家でも昔ながらの登り窯や穴窯で焼く方は薪を購入し窯を3日間焼くので松なら窯の燃料に少しでも欲しいですし釉薬も人工的な市販品でなく昔ながらの自然釉を好む人だと雑木も灰にして使うので(樹種により焼き上がりの色が違う)いろんな木が欲しいのです。
ジモティーという地元の人との物品譲渡や売買を募集できるスマホのアプリがあります。北海道のこちらの地元あたりでも結構庭木の処分・譲渡や、不要土の譲渡などの依頼も募集していますので、こういうものも利用してみては?投稿時の条件として、樹種を全て書き込んでおき全てを欲しい人の責任で運んでくれることを書き込んで。
もうすでに伐採してある場合ならば欲しい人なら少し離れたところからでも引き取りに来てくれますし軽トラであっても日数をかけて何度も往復し持ち帰ってくれます。
お金をかけてまで捨ててしまうのはもったいないので、その前に試しに薪として使ってくれる人を募ってみてはいかがでしょう。