即戦力と叩き上げの違いなんだと思う。プロ野球のドラフトに近い部分。高卒から9年の部下は、色がついていないところからしっかり9年間蓄えて今に至っている。必要な部分は伸ばし、不必要な部分はカットしながら今に至っている。対して大卒5年目は、その大学生活の活かし方次第でかなり印象が変わる。入ってしまえば卒業しやすい大学。その大学生活をどのように全うしてきたのか?良い癖もつけやすいし、悪い癖もつきやすいのが大学。逆に言うと高卒は癖が少ない。大学に入っていたら癖がつく時間帯を既に現場で迎えているから。良くも悪くも仕事にマイルールのようなものを持たない。先入観のようなものを持たない。考える時間を挟む前に現場に多く立っている高卒の方が、その職場という場所に限定すればある種の信頼感はあるのかもしれない。大卒には負けていられないという意味での反発心も、前向きな仕事への姿勢に繋がっている可能性がある。デメリットがあるとすれば、高卒で直ぐに職場に入っている分、人間関係には余り揉まれていないという点。特に自主性を養うカリキュラムが多いのが大学生活。セルフプロデュース力がつきやすいのが大学生活。そのセルフプロデュースであり、自分からどんどん吸収していこうという姿勢は、充実した大学生活を送ってきた人なら直ぐに仕事にも活かせる。スキルが身につきやすいホットな状態=大学生活とも言える。高校生活はスキルよりは最低限度の基礎を作る場。応用という部分には手がつけられていない。8年間で基礎をクリアして応用に進めているのか?そもそも基礎が固まっていないと、個人のスキルだって上達しない。モタモタしたまま過ごしてしまう8年間の可能性もある。スキルも大事だけれど、今に至るプロセスも大事だったりする。高卒と大卒ではプロセスの積み重ね方に違いはある。良い悪いは無く、単純に違いがある。上司からの期待値は、積み重ねたプロセスの中身であり、その積み重ねが生み出している今の部下(の印象)、その部分が感覚的には大きいんだと思う。個人的なスキルがあっても、そこに信頼が重ならないと安心や期待は出来ない。スキル自体はあっても、臨機応変に使える心の柔らかさが無いと期待は出来ない。だからこそ上司になった人は、履歴書のペライチで判断せず、コミュニケーションを通じて感じる人となりも含めて、トータルで期待値を抱くんだと思うからね☆