クレマチスの育て方 テッセン

質問

クレマチスのプレゼント用のフィルムで覆われた鉢を買っていたのですが、多分、頻繁に水を遣っていたために元気が無くなってきました。回復させる手段はあるでしょうか。

回答No.1

bannzaiusagi · ベストアンサー

元花屋に勤務していた者です。
プレゼント用のフィルムというのはラッピングされて鉢が丸ごと下から包まれている状態でしょうか？

もしそうだとすると鉢の底がすっかり覆われたままで水やりなさっていたのでしょうか？

植物の根は呼吸しています。主に水やりして水が鉢底穴から出てきた時に土の表面と鉢底穴から空気が入れ替わって土内の空気交換が行われます。
もし鉢底穴がラッピングのシートですっかり覆われたまま置かれていたり、少しだけ穴をあけてある程度だったら・・・。
空気の入れ替えができないばかりか、本来は鉢底穴から出た水は鉢の中の土へ戻ってはいけないのに、水が溜まっていれば一度出た水がまた土の中に戻ってしまいます・・・。

根腐れを起こしている可能性があると感じます。買って来てどのくらい経っているのか、水やり頻度と量が解らないので、根腐れだとすればどの程度進行しているかが解りません・・・。

普通はまず鉢から株を抜いて根の状態を見ます。でもクレマチスの根の場合は慣れてない人が見ても異常が見分けられない可能性も・・・。ダメモトで構わないなら、できるだけ土を落とし新しい土に植え替えてあげるしかありません。それでも助かるとは言い切れませんが・・・。そして室内でしばらく様子を見ると運が良ければ持ち直してくれるかもしれません。

一番良くなかったのは買って来てすぐにラッピングのシートを外さなかった事。もし出荷時に植物の葉が傷まない様に鉢をすっぽり覆っておくビニールの事で、上部と横だけで鉢底の部分は包まれていなくても、シートが鉢に巻きつけられ植物の枝葉の周りが囲まれているだけで根元から茎葉周りの通気が妨げられ湿度はいつも高く、土の乾きが遅くなるので頻繁に水を与えていれば土がほどよく乾く暇がありません。
クレマチスは結構水はけの良い土でも育つのでそんなに多くの水は欲しがりません。水やり頻度が適切でなく根の周りの土が常時過湿になって土内に嫌気性の腐敗菌が増えてしまっている様です。腐敗菌はガスを発生させ、それが植物の根を痛め腐らせます。水の多さが根を腐らすのではありません。古い水の多さと通気が無い事が菌を増やさせるのです。
これの予防が、水やりは鉢の中の土の湿り具合を確認する事（土に割りばしを刺しておいて水を与える時に引き抜いて濡れ具合を確認）、鉢には必ず水受けの鉢底皿かトレイを使って、水やりの時に溜まった水は再吸収されない様に速やかに捨てる事なのです。
おそらく、どちらも出来ていなかったと思われます・・・。

他に考えられる原因としては購入後の環境の違い（花屋で置かれていた環境と購入後の置き場所との日当たりや温度）、一度でも途中で萎れかけた事があるならその時の根痛み、と言うのも考えられますが・・・。

購入時に包んでもらうラッピングだとこれは基本的に持ち運ぶ時の包装です。差し上げたりする時に見た目を華やかにしたりの用途の意味合いが強いですが基本的に鉢植えにシートでラッピングするのは包装で持ち運び易くする為。もっと突き詰めれば、鉢植えのラッピングは鉢底を完全に覆ってしまい鉢底の汚れや染み出てくる汚い水が持つ人の手や洋服などを汚さない様にと包んで防ぐのが目的。
売る側としては家に持ち帰った直後全て取り外し、鉢の状態や底穴から根が出ていないかを見ていただきたいです。

最近の鉢花販売は直接鉢に土を入れておらず、育苗用のビニール製や薄いプラスチック製の育成ポットに植えられている物を出荷直前に見た目の良い鉢へそのまま入れている事が多いです。
種類によっては出荷時にたくさん運べる様にと小さい育苗ポットで花が咲く様に育てられている物が多く（種類によってはミニバラの様に花芽分化済みの枝を挿し根を出させ開花させたり、矮化処理を行い育てたりも）出荷時既にかなり根の回っていたりも。本当なら購入してきてすぐに（置いても１週間）少し大きめの鉢にクレマチスならクレマチスに使える土を使い植え替えて欲しいのです。市販の鉢植えの場合、中に育成ポットのまま入っているとポットの底穴は小さい上に、本来なら育成ポットと土の間に隙間が出来て土が呼吸しているのが運搬時に使う鉢で締め付けられて通気や水はけが悪くなり、そのまま育てていると植わっている植物が弱り易いです。どうしてもすぐの植え替えが無理なら、見た目が悪いですが鉢から抜いて育成ポットの状態で植え替え迄管理した方が弱りにくく、あれば大きめの鉢カバーに入れると見た目が良いです。

水はけの良い土を好む植物の場合、鉢底皿やトレイに直接鉢を置くよりも、少し深めの皿やトレイの中に小石を並べてから鉢を置いたりスノコ付きのトレイを使用すると鉢の下に空間が出来るので、鉢底穴を溜まった水で塞ぐことなく常時底穴から空気が土へ取り込めます。

お礼

ありがとうございます。

急いで救い出して、植え替えてみます。