>これは統治機構に対するどういう考え方の違いでしょうか?
アメリカでは主権と言うのは、何人も占有しては成らないとの考えが有ります。
(植民地として他者[イギリス]に主権を握られて独立戦争を経ているので。)
このため、3権分立の考えが他国より強く、大統領は行政の責任者であって、立法や司法は組織としては並立・同等であるべきと考えます。
対してフランスの大統領は、行政の最高責任者として首相が居るので、国家元首として三権の上に立ち、国民の意思に反した国家運営(立法・行政・司法)が成された際のストッパー役(直接国民投票にかける権利を持っている。)を期待されています。
⇒フランス革命から幾度もの革命・クーデターを経て、国民投票を最大の権威にした、国民に国家の主権を直接持たせるという考え方を重視した政治機構。
ちなみに日本だと立法に対しては、首相は国会の最大党派の党首(自由に立法が可能)であるとともに、造反者が出たら国会を解散できる権限を持ち、司法に対しても、最高裁判所の裁判官は内閣(首相一人で全大臣を兼任可能なので、首相の意思で可能)が指名します。
つまり、日本の国家主権は首相に集中する構成と成っています。
お礼
大変詳しく教えていただき、ありがとうございました!