スパイも詐欺師も誰でもなれるもんじゃありません。CIAやGRUがどうやってリクルートしているのか分かりませんが、かなり人を選んでいると思いますよ。少なくとも酔うと「俺ァCIAに勤めているんだぜ」と自慢しちゃうようなやつは外されるでしょうね。そういう点で私は絶対にスパイになれないタイプ・笑。
詐欺師もプロになれる人となるとそもそも適性がないとなれません。一番必要な適性は何かといえば、おそらくは「人を騙すことに何の罪悪感も感じないこと」なのではないかなと思います。「あなた、人を騙したらいけないでしょ!」といわれたときに「え?なんで?」と真顔でいえる人です。つまり良心が欠如しているか壊れている人です。
あと、すごい詐欺師は「まず自分を騙している」気がします。その昔、自分はカメハメハ大王の末裔でエリザベス女王とも縁戚のアメリカ空軍パイロット「クヒオ大佐」を名乗った詐欺師の男性がいました。これは実在した人です。「カメハメハ大王、エリザベス女王、アメリカ軍パイロット」とどれも信じがたいキーワードが山盛りなのに、騙された人が出てしまいました。冷静に考えれば「なんでそんな荒唐無稽な話に騙されるの?」と思うところですが、もしその本人が「心底そうだと思い込んでいた」らどうでしょうか?
凄い詐欺師って、まず自分を騙しちゃうと思うのです。「俺はクヒオ大佐だ」と思ったら本当にそうだと思ってしまう。本人は本気でそう思っているから、出てくる話に妙な説得力が出てきてしまうのです。
精神科医や心理学者の手にかかると「反社会性ナントカ障害」という診断がされるでしょうね。
詐欺師などに限らず、人の懐に入るのがとても上手な人がいます。ああいうのは、かなり生まれつきだと思いますね。あとは幼少期の環境かな。
私は幼稚園児とかそれ以前くらいの物心がつくかつかないかの頃からよく祖母に老人クラブなんかに連れていかれました。だからジジババに取り囲まれていたんですね。幼稚園児がさ、ジジババに取り囲まれたらそりゃもう可愛い可愛いになるじゃないですか。だから私も無意識のうちにジジババに取り入るコツを学びましてね。子供の頃は可愛い仕草をしてはジジババから小遣いを巻き上げていましたよ・笑。
今はもうおっさんと呼ばれる年齢ですが、今でもジジババウケは抜群です・笑。「それってどうやるんですか?」と聞かれても答えられません。「自転車の乗り方を教えてください」って聞かれるようなもの。自然に身に付いたからもうジジババの前では自動的にそういう振る舞いになります。スイッチを入れる必要もありません。これで私が「良心の欠如」があれば立派な詐欺師になったと思いますよ。
真似なんてね、しょせん真似なのです。本家は越えられない。歌手のモノマネをやってる人は誰も本家に敵わないじゃないですか。
ただ、コロッケさんは突き抜けているからある意味本家を超えていますよね。そこはコロッケさんのオリジナルだから。「ロボ五木ひろし」なんてそうじゃないですか。本人はあんなことやらないし。
本当に人の心を掴める人は、その人そのものに何か魅力がある人ですよ。それが詐欺師でもなんでもね。そういう人をカリスマとかスターと呼びますが、そういうのは生まれつきの才能だと思います。
それを「何かテクニックで掴んでいるのだろう」と思っているのだとしたら・・・「だからあなたは人の心が掴めないんだよ」って思ってしまいますね・笑。
お礼
やはり良心の欠如があるからあそこまで魅了できるんでしょうね。 人を騙すにはやはり騙せそうな相手を獲物と捉えるとかですかね。 将来教育でお金を使わなくてももっと人を喜ばせる方法を教えて欲しいです。 出来たらジジババはちょろそうで可哀想なので同世代でも通用するのが理想です。