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グランドカバーの成功の秘訣とは?
- 繁殖力の高い草でグランドカバーを考えています。今年は早くから暖かく、雑草も早く生えています。試しにグランドカバー用の種を雑草の生えている場所にまいたところ、他の草に負けてしまいました。移植してから他の雑草に負けることがないか知りたいです。
- グランドカバー成功のためには、プランターや育ててから移植する方法が効果的です。他の草が生えたら刈ることや、グランドカバーの種類によっても抑制度が変わります。シロツメクサは一定程度の抑制が期待できます。
- グランドカバーの成功の秘訣は、雑草の生える前にプランターや育ててから移植することです。他の草が生えたら刈ることも重要です。また、グランドカバーの種類によっても効果が異なるため、シロツメクサを選ぶのがおすすめです。
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- bannzaiusagi
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グラウンドカバーを導入するのであれば、雑草の生えている所に直接種子を蒔いてもまず育ちません。やはり苗の状態で植えるのが良く、雑草を抜いて耕してから植え付けないと苗でも雑草に負けて段々弱り消えていきます。 グラウンドカバーに使える種類は宿根草の物に限ります。1年草や2年草の種子を蒔いても寿命が短すぎて雑草除けには使えないので選ぶ際は必ず確かめておいて下さい。 種子蒔きはプランターに蒔くのでは無く、種子蒔き専用の物を使った方が効率よく簡単に沢山育てられ、沢山植え付けられる分その後の殖え方の速さがかなり違います。 ホームセンターで売られているプラグトレーとかセルトレイと呼ばれる植え穴が沢山並んでいる種子蒔き兼育苗容器と、花の培養土を用意し、穴に土を詰めます。地面に直接置くかトレイに載せてから詰めると穴から土がこぼれにくくなります。花の培養土はホームセンターで買うなら安いもので構いません。100均の店に置いている物は出来れば避けた方が良いです。 土を詰めたプラグトレーにまずジョウロでたっぷり水をかけてから、土がどれにもしっかり詰まっているか確かめ、足りない穴には土を足して水をかけます。水が引いて落ち着いた土に種子を穴一つにつき3~4粒真ん中付近に間隔をあけて蒔き、植物の種類によって指定されている厚さに上から土をかけて、また上からジョウロで水を与えます。この時は上の土が湿って落ち着く程度の量で大丈夫です。 発芽するまで土が乾かない様に水をジョウロでまんべんなく与えて(トレイ使用ならトレイに溜まった水は必ず捨てる)日当たりの良い場所で管理していると芽が生えて来ます。 双葉から本葉が生えてきたら一穴の中で一番育ちの良い一株だけ残し他の芽は根元からハサミで切って取り除きます。引き抜くと残った方に根が傷むので抜かない様に、切られた他の株の土に残った根は自然に土に分解されます。 みずやりは土の乾き具合を見ながら与え、1週間に一度くらい水に液肥を規定よりも薄めになる様に混ぜて与え、本葉が3~4枚くらいになるまで育てます。 性質がよほど強健な種類であれば、この時点で地面に植え付けられます。植える場所を耕して雑草は出来る限り根っこごと取り除いてから土を平らに均しておき、プラグトレイの底の穴に割り箸など下から軽く刺して苗を土ごと浮かせ取り出し15~20cmくらいの間隔で植え付け、直後に水をたっぷりと与えておきます。気温が上がる昼間に水を与えると弱り易いので植え付けは曇りの日か、晴天なら午前中の涼しい時間帯か夕方が良いです。苗が小さいうちは液肥を規定濃度に水で薄めて与え、目に見えて育ってくれば緩効性肥料を土表面にパラパラと撒いておくと良いです。 雑草の種類によってはアレロパシーという他の草を駆逐する成分を土内に放出するものもあり強健な種類でも小苗だと抵抗できずせっかく植えても弱ってしまう事があるので、雑草が生えてくればまだ小さいうちにマメに抜いておいた方が良いです。 宿根草でも、強健な物以外のほとんどの種類は小苗での定植では生き残る率が低いので小さい苗は直接植えず、プラグトレイから苗の育成用のビニールポットかミニプラポットへ植え替えて苗をしっかり育ててから植えます。だいたい2.5号くらいのサイズの物に花の土で植え付け、できればトレイや育苗箱に並べて管理します。ポットの底から根がはみ出してくるまで育てば地面に植え付けられます。株全体が大振りに育つ種類ならまだ根張りが足りないので植え替えをもう一度。今度は3~4号のポットに植え替え育て底穴から根が見えてから植え付けた方が安心です。 ポットで育てて植え付けるのなら株間は20cmくらい、この時耕した土の深さ15~20cmくらいまでに緩効性肥料を少し混ぜてあげるとその後の育ちや殖え具合が違います。 それとグラウンドカバーの場合は選ぶ種類は土の性質により向き不向きがあるのでご注意下さい。元々クローバーが雑草として生えていた場所なら大丈夫でしょうが、クローバーが自然に生えてきたことの無い土だとクローバーに向かない可能性があります。 グラウンドカバーに使う植物は必ず匍匐性を持つ物を選ぶと良いです。ホワイトクローバーは匍匐性ですが、クリムゾンクローバーは高性種の1年草扱いで元々グラウンドカバー向きでは無く観賞用や緑肥目的で使うものです。 雑草除けのラウンドカバーに向く種類としては上記したアレロパシー作用を持った種類や、びっしりと地面を覆い隠すものが向きます。 イワダレソウの園芸品種のクラピアや這い性タイムの‘レイタータイム’や‘レッドカーペット’など、這い性ポテンティラのベルナ、這い性リシマキア数種あたりは苗での販売ですが良く殖え、まだ隙間が目立つ頃は雑草が生えてくれば取り除く手間がありますが、だんだん広まってびっしり覆うようになれば生えて来なくなります。 個人的にはカキドウシの園芸品種のグレコマの繁殖率は使えると思います。日本の物より全体に大振りで種子がこぼれて生えてくるので数年で結構な広さを埋めていきます。購入は苗で斑模様入りの株が手ごろな値段で買えますがほとんどが斑模様を失い、時々思い出したように斑模様入りの株が生えて来ます。 他に優れたグラウンドカバーと感じるのはヘビイチゴの観賞用品種の‘ハーレクイン’。日本の種類よりも大振りでランナーが良く伸び先端に子株が出来て殖えていきます。葉の白い斑模様は安定しておらず暑くなってくると生える葉にはありませんしグラウンドカバーで使えば斑模様の無い株が多くなってしまいますが、我が家では一番雑草が生えて来にくい種類で黄色く可愛い花が咲き、赤くまん丸い実を付けます。無味無臭の実は食べるのには向きませんが我が家では焼酎に漬けて民間療法の治療薬を作るのでなかなか重宝しています。似た物にワイルドストロベリーのランナーが出るタイプがありますがヘビイチゴほど密には殖えず雑草除けには向きません。 匍匐性のグラウンドカバーは挿し芽が出来る物も多いので上手に育てられれば最初は数株購入するだけで翌年以降殖やし易いです。強健な物だと匍匐している茎を土に浅く埋めれば根が生え後で切り離せば苗になりますし、切って土に刺し水をかけておけば数日で根が生える物もあります。確実に育ってほしい時は梅雨時頃にビニールポットやミニプラポットに挿し芽用の土を入れて水で湿らせてから割りばしで3cmほど穴をあけ、挿し穂を入れて穴を埋めてから根元に水を与え根元がグラグラしない様にしてから半日陰の所に置いて管理すると根付きます。ただし種類や使う部分によっては成功する率は結構違います。 ネット上の情報でおすすめされている中にミントの仲間がありますが、できればミントの仲間は植えるのは避けた方が良いです。あまりに殖えるスピードが早すぎて数年経ってびっしり生えてしまうと地中で根詰まりし弱り、自らが放出する成分が溜まりすぎて自滅し易く3年くらいごとに掘り上げ、同じ場所に植えるのも成分を薄めるのに新しい土を出来るだけ多く足して良く混ぜ、株分けした物を植え直す手間が大変。茎や地下茎・根の一部が別の場所に落ちると3~4日で芽が出てくるほどの繁殖力を持ち、私の経験では植えてから3年経った株を事情があって抜いた後、また生えて来て取り除くまた生えて来てきて取り除くを繰り返し、年に数回取り除きながら根絶迄に5年かかりました・・・。 良い香りも植えっぱなしで殖えていくと途中から変な臭いに変わる物もあったり、粉の様に細かい種子が風で飛んで広まり辿り着いた場所で発芽するので、生やしたくない場所で芽生え気が付かないうちに殖えていて駆除するのが大変になる可能性も・・・。 苗を植えたい場所を一度に全て耕すのは大変なら、最初は点々と穴を掘って植えるか何列か平行に広めの帯状に掘ってまずは苗を植えておき、苗が大きく育っていくのを待つ間に残りの部分を耕し雑草を取り除いていくのでも良いです。ただしこの方法だと苗を誤って踏みつけてしまったり長期間過ぎて途中まで掘り取り終わった頃には始めた場所には雑草が生えてきていたり、株からランナーが伸びて広がっていく物だと踏み入る隙間が無くなってくるのでゆっくりとは行えないので、できればいっぺんに全体を耕してから苗を植えた方が後々楽です。