35mm Film 換算 f70mm 以上の望遠 Lens では切り込みのない筒状の専用 Hood で何ら問題はないのですが、35mm Film 換算 f35mm 以下の広角 Lens ですと画面の四隅にケラレと呼ばれる暗い部分が生じてきますので、筒状 Hood ですとこのケラレが濃く出てしまいます。
切り込みのある Hood はこのケラレを防止するために切り込み部分を画面四隅に合わせるようにして装着するもので、上下の鍔よりも左右の鍔の方が短くなっているものもあります。
しかし Zoom Lens 等では広角端まで充分な光を集められないものがあり、Hood なしでも 35mm Film 換算 f28mm 以下にまで広角にするとケラレが出てくる Lens が結構ありますので、Hood は使いたくないですね(^^;)。
私は 35mm Film 換算 f16mm~85mm の Zoom Lens を普段使いにしているのですが、付属の Hood は用いずに、後方に捲って畳める Gum 製 Hood を Protector 代わりに装着し、f30mm (35mm Film 換算 f45mm) 以下では Protector 状態で用いています。……陽射しの照り返しが気になる時は黒い布手袋を填めた掌を翳したり帽子を使って庇を作ります。
Gum 製 Hood は f50mm (35mm Film 換算 f75mm) 以上の望遠時でもない限りは Protector 状態にしているのですが、Plastic Hood や Metal Hood と違って不用意に Lens 鏡胴を樹や机の端にぶつけても Filter 溝を壊したり鏡胴に傷を負う事なく Cushion になってくれますし、いちいち前後逆に付け替える事なく後方に捲るだけで Pouch に Camera を収納できますのでとても便利です。……因みに Pouch には黒い布手袋を入れる Pocket があります(^_^)/。
なお、Gum 製 Hood は電車や車中から外の景色を撮る際に、窓に余計なものが映り込まないよう、窓に Hood を押し付けて撮る事もできます……Plastics や Metal Hood ではできない芸当ですね(^_^)/。
Hoodって、見た目は格好良いのかも知れませんが、使用時と収納時でいちいち前後に付け替えるのは面倒ですし、装着しても大してハレ切り能力があるわけではなく、被写体に接近して Macro 撮りに近い撮り方の際には黒い庇や白い反射板で被写体に当たる光を調整するものですので Lens Hood は邪魔以外の何物でもありません(^^;)。
Day Pack に交換 Lens 等を入れて行く際には¥100 Shop で売っている黒と白の Plastics 俎板 (下敷きみたいに薄い板) を適当な Size に切って入れておくと便利ですよ(^_^)/。……黒はハレ切りの庇、白は反射板にするのですが、お気に入りの f500mm Mirror Lens を使う際には Megaphone 状に丸めた黒俎板を Lens 鏡胴に Gum Band で巻き付けて雨滴除け Hood にしたりする事もあります(^^;)。
庇を翳してもギラ付いて解像感が得られない時は偏光 (PL:Polarized Light) Filter の出番ですので、やはり Lens Hood は無用ですね(^^;)。
Digital Camera は何十 Shot 撮ろうとも Film 代がかかる訳ではないので、角度を変えてみたり、掌や帽子で庇を作ったり、Plastics 俎板で光の当たり具合を変えてみたりと、同じ被写体にいろいろな撮り方をしてみると良いですよ。
素敵な Camera Life を(^_^)/
お礼
専門的な知識を交えての、詳細な解説ありがとうございます。 カメラレンズの奥深さが、よくわかりました^^