真空管アンプTRIO W-46K REC端子と音質
数年前、真空管式プリメインアンプ TRIO W-46Kをオークションにて購入し、現在も使用しております。先達ての東日本大震災の際には、ピンジャックが破損しましたが、皆様のアドバイスを頂き、無事修理できました。遅くなりましたが、御礼申し上げます。
さて、以前より(ピンジャック修復後も)W-46KのREC OUT端子/TAPE MONITOR端子(DINコネクタやTAPE HEAD端子は使用しておりません)にテクニクス製の古いカセットデッキ(RS-630Uマーク2、2ヘッド機)を接続し、正常に録音・再生しておりました。
最近、AKAI 4000DS(3ヘッド)というオープンリールデッキを購入しましたので、有り合わせの1,000円程度で市販されているAVセレクター(機械式スイッチ・入力3系統、出力1系統)にREC OUT端子、PLAY BACK端子にそれぞれに1台ずつ配して見ました。デッキセレクターが現在は入手困難なため、他のアンプ(トランジスタ式)でも端子が足りない場合は同様な配線をしており、問題なく使用しております。
ちなみに、REC側、MONITOR側のセレクターの入力1には4000DS、入力2にはRS-630Uマーク2を繋ぎ、入力3は完全にオープンで、ピンコードも繋いではいません。
すると、AUX入力(CDプレーヤを接続中)、TUNER入力、テープモニターでは両機とも音質は正常なのですが、PHONO MAG端子にごく普通のMMカートリッジ(CEC製、昭和40年代のもの)を接続して聞くと、低音不足で高音がキンキンした、聴くに堪えない音になってしまいます。RIAAイコライザーを全く通していないような音になるのです。ただし、フォノイコライザアンプ利得は殆ど変わってはいないようです。
不思議なことに、REC OUT端子側のセレクターを接続していない入力3に合わせても、高域がキンキンし、低音不足の音になるのです。入力1や入力2に繋いであるのは、トランジスタ機ですので、インピーダンスマッチングが上手くいっていないこともあるとは思うのですが(ただ、セレクターを介さずに直接接続したところ、両機ともPHONO入力の音質には殆ど影響を及ぼしませんでした)、オープンにしてある入力3で何故音質がガラリとおかしくなってしまうのか、いくつか仮説は立ててみたのですが、どうもはっきりしないのです。
更に、REC OUT端子に、全ての入力端子をオープンにした(ピンコードも全部外してた)セレクターを接続するだけで、音質が前述のようにおかしくなります。セレクターからREC OUTへのピンプラグを
外しただけで、音質は正常となります。
私はセレクタースイッチのコンデンサ成分等が悪さをしているか、またはセレクターのアースラインの問題ではないかと思うのですが、どうもはっきりわかりません。
どなたか詳しくご存じの方がおられましたらば、原因や対策について、よろしく御教示いただけませんでしょうか。何卒宜しくお願い致します。