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12インチシングルの回転数を78回転にすれば・・・
最近、78回転に対応したターンテーブルを購入して、SPレコードを再生して楽しんでいます。 僕は33回転のレコードや45回転のシングル盤などもコレクションしています。そして、一枚だけ45回転の12インチシングルも持っています。12インチシングルは、巷で噂されているとおり、同じ45回転のドーナツ盤より明らかに高音質ですし、33回転のLP盤よりも音が良いと感じます(特に広域の伸び)。 そこで思ったのが、もし12インチシングルを78回転でカッティングしたら、45回転と比べて、どれぐらいの音質向上が期待できるでしょうか。皆さんの考えをお聞かせください。
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A No.1 HALTWO です。 御礼、有難う御座います。 >しかし、もし78回転でカッティングした盤を『超高音質盤』として売れば、一部のマニアには需要がありそうですね。 うーん、どうでしょうねぇ(^_^;)。 実は高音質 (Low Noise) Disc というのは 45rpm 盤ではなく、33rpm 盤でありました(^_^;)。 Disc の材質を吟味して Drive Motor の振動や誘導 Noise の遮断効果を高め、Cartridge (Needle) の不要な振動 (Noise) を抑制する、ちょっと分厚い Disc です。 45rpm の方が音が良いのであれば EP 盤の方が音が良いという事になるのですが、そうではないですよね(^_^;)。 Phono Disc が黒いのは PVC (Poly Vinyl Chloride) に Carbon を加えて耐摩耗性を向上させているからで、耐久性は向上したものの共振による音質の低下は PVC だけの方が少ないようで、分厚い方が共振が少なくて有利とも言えます。……ちょっと分厚い Phono Disc Label があったと記憶しますが DECCA だったかなぁ……記憶が曖昧です(^_^;)。 最も高音質を狙うのであれば凹凸凹凸の 4 Press 工程を凹凸だけの 2 工程や Master Cutting そのままの Direct Cutting にしてしまう事ですね。 Direct Cutting の Disc 信号は凹溝ですが、これに Metal Coating して剥がした凸峰の Metal Master Disc を更に Metal Coating して剥がした凹溝の Disc を Mother Disc と呼び、Mother Disc に Metal Coating して剥がした凸峰 Disc を Stamper と呼びます。 Metal Master を Stamper にすれば 2 工程省けますので、それだけ高音質になりますし、Metal Master を作る前の Direct Cutting Disc が最高音質になりますよね(^_^;)。 まぁ流石に世界に 1 枚しかない Direct Cutting Disc は演奏者本人が録音 Studio に公称しなければ貰えないでしょうが(笑)、2 工程省いた Special 盤は制作されているようですよ。 素敵な Audio Life を(^_^)/
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- John_Papa
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A No.3です。 お礼コメントありがとうございます。 実は、12インチ78回転盤は過去に有ったのです。 https://okwave.jp/qa/q9754638.html の回答をご参照ください。 一般に78回転SP盤はセラック樹脂やアセテート樹脂(セルロイド)ですが、 V-DISKはレコード素材がLP(1948年~)と同じ塩化ビニルです。 つまり、先に有った物が無くなった、事になります。 1954年、アメリカレコード協会 (Recording Industry Association of America, 通称RIAA) が、レコード技術の規格化をしたのですが、それまでには廃れて見放されていたという事なのでしょう。 テープレコーダー出現で、直接ワックス盤に録音する神業が不要になり、安全にトラック間を近接(密集)させる事が可能になり、塩化ビニル素材でローノイズ化されて一気に長時間(LP)化に飛んでしまったのでしょうね。 それまでのSP盤は、ノイズの事も有りますが、それより直接ワックス盤に録音しなくちゃならないので、トラックが交差する事が最も危惧される事で、どうしても安全マージンを広く取らなくてはならなかった。それがダイナミックレンジを狭くする主たる原因だったろうと思います。 能力はあったでしょうが、V-DISKはテレコ出現によるLP化で時を逃し、12インチシングルはCD化で時を逃した、不運な秀才であったかも知れません。
- John_Papa
- ベストアンサー率61% (1186/1936)
こんにちは。 回転数だけ上げても、テープレコーダーの速度を上げるのと同程度の意味しかないでしょう。 2Tr19cmと2Tr38cmでは、低域20Hzは2Tr19の勝で高域20KHzは2Tr38の勝。でも有効帯域幅とかダイナミックレンジで大した違いはありません。録音テープの磁性体が改良されるに連れ、特にアマチュアに於いて2Tr38cmの優位性は無くなって行った。 ダイナミックレンジは4Trと2Trなら大きく違います。 この程度です。 LP盤に比べて12インチシングル盤は、33回転vs45回転の違いももちろんあるが、溝間が広げられる為、低域50Hz以下でもフィルター無しでカッティングできる事が大きいんじゃないでしょうか。 50Hz以下カットのままならダイナミックレンジを広げられます。 45回転12インチシングルを78回転にすれば収録時間が短くなる以外、大きな変化は無いと思われます。最大でも2Tr19cmと2Tr38cm程も違わない。 私の中では、12インチシングル≒ダンスミュージックというイメージがありますが、日本で知名度が低いのは、CD登場と時期が重なった事が災いしたと思います。(CD普及促進の為に、国内からレコードカッティングマシンが1台も無くなったと言われてます) 米国ではダンスミュージック(ハウスミュージック)が盛んで、踊りやすいフレーズを延長する事から始まってReMixが盛んに行われ、DJさんが腕を競いました。並行してDJミキサー等の機材が発展しました。(機材は瞬く間に録音業界を席捲してます) コンプレッサー・マキシマイザー・エキサイター・エンハンサー・デジタルリバーブ等等です。 たとえば、エンハンサー(効能触れ込みでは音を「新鮮にする」機材)はこんな事ができます https://www.youtube.com/watch?v=LmK7TPdrSeQ (ご注意!広告映像です) アンプに付いているトーンコントロールではありません。聴感をコントロールする(調味料を超えた)薬物と言った方が近いでしょう。 『音が良いと感じます(特に広域の伸び)』と言われると、調剤した「エンジニアの勝!」と言いたくなります。 上記は1980年代のエフェクターですが、もっと進化したものもあります。今はそれらが(プラグイン)アプリとして登場する時代です。 https://www.youtube.com/watch?v=J3ubgu6Rin8 中毒になって楽しむか、見破れる耳(脳)を鍛えるかは、それぞれの素質と意思次第だと思います。 CDでは、これら調剤が「デジタルくさい」とか嫌味に聞こえた人も多いようです。
- qwe2010
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レコードとか、昔の機材では早い時点で、高音域が再生できなくなります。 それが改善できたのは、デジタルになってからです。 レコードの場合、摩耗によるものでしょう。 効果は、直ぐになくなります。
- HAL2(@HALTWO)
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高域周波数限界は速度に比例して 78÷45=1.73 倍が理論限界……実際には Cutting Machine の限界値がそこまでないでしょうが……。 Dynamic Range は記録面積に比例して 1.73×1.73=約 3 倍=5dB ほど……これは Cutting Machine の余裕ぎりぎりぐらいでは? Open Reel Tape Recorder でもそうですが、Dynamic Range の向上はほぼ予測通りになるものの高域周波数限界は Head (Cutting Machine の場合は Cutting 針?) の限界値が低いので Amplifier もそこまで保証していません。 Phono Equalizer も規格では 15kHz までしか規定していませんし、人間の耳も 15kHz なんて全ての人が聴こえるわけではありませんので、高速回転による Merit は聴感帯域での Dynamic Range の向上、端的には S/N 比の向上に伴う高域の音色感向上が最も大きいと思いますよ。 素敵な Audio Life を(^_^)/
お礼
ありがとうございます。むやみに回転数を上げても、それに見合った効果が期待できなければ、意味がないですよね。しかし、もし78回転でカッティングした盤を『超高音質盤』として売れば、一部のマニアには需要がありそうですね。
お礼
ありがとうございます。やはり回転数を上げたところで、音質はさほど変化しないようですね。では、SPレコードが78回転でカッティングされていた理由は、当時の機材の狭いダイナミックレンジをカバーするためだったという風に解釈してもよろしいのでしょうか(カッティング時にダイナミックレンジが元よりも狭くならないように、みたいな)