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シングルレコードの音質
レコードプレイヤーのカートリッジ、アンプ、スピーカーを一新し、久しぶりにシングルレコードを聞いたところ、音の太さと厚み、中低域の出具合など音質の良さにびっくりしました。主に60、70年代のポップスです。シングルはLPに比べて録音方法が違うのでしょうか?また再生の回転数、材質などの違いも影響しているのでしょうか?
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- seacruise
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録音方法が違うことは沢山あります。 1960年代中期までは、シングル盤が音楽マーケットの中心です。まずシングルを録音・リリースし、そのシングルがヒットした後、アルバムのために他の曲を用意し、発売するということがかなりありました。シングルとアルバム録音時では、バックのミュージシャンはもちろん、スタジオも、使用するマイクも全く違うことも少なくありません。同じ曲だとしても、LP全体の音のバランスを考え、もう一度録音しなおす、ということもあります。 また、60年代後半以降、これとは逆にアルバムを録音した後そこからシングルをカットする、ということもあります。この場合、シングル用の音作りをされることが良くあります。例えばラジオで聴いた時に一番良い音がするように、中域を強調したり、アルバムには入っていた装飾音を削ったり、様々な努力がなされています。 またもう一つ、シングルとアルバムでは、盤の材質が違うことが非常に多いです。アルバムはいわゆるVINYLと呼ばれるあの材質で作り、シングルは、スチレンという、発泡スチロールが硬くなったような原料で作るレコード会社もかなりありました。これは特に60年代のアメリカに多いです。
音響専門家ではないので恐縮ですが、昔、教えられたところによりますと、レコード盤は塩化ビニール製の円盤に溝として情報を刻み込むので、回転数が速ければ速いほど音質が良い。 これはLPと比べてレコード盤の同じ距離内に刻み込む情報量が少ない (密度が下がる) ので、周辺の情報と干渉し合わない事が原因のようです。 逆に回転数を下げて録音すると、同じ溝の距離で多くの情報を刻み込む事が可能 (録音時間が長くできる) ですが、お互いに干渉しやすく音質としては悪化します。 例えるなら、ダンボール箱の中にギューギュー詰めにした品物は、型崩れしやすい事と似ているように思います。 さらに、LPに比べてシングル盤は片面一曲しかないため、溝と溝の間隔を広くとれるので、これも相互干渉を防ぐ効果があるようです。 考えてみれば、昔、オープンリールのテープデッキの最高峰に2トラ・38という規格がありましたね。 これは、通常の4トラックで秒速19センチ走らせる規格に比べて、トラック数で半分 (単純に考えて音質的に2倍)、秒速で2倍という高規格で録音できるので、原音再生が可能と言われていました。 結論としては、シングル盤はLPに比べて溝と溝の間隔を広く取れる事と、回転数が33から45へと早くなる事、という2つの理由で音質が良くなると思われます。 そう言えば、昔、LPの片面だけでベートーベンの交響曲を何と第四楽章まで録音 (裏面には別の交響曲を録音) したレコードがありましたが、音質は良くなかったのを記憶しています。
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ありがとうございました。
- Fukutarou
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こんにちは レコードのシングルとLPの違いを説明すると、 >シングルはLPに比べて録音方法が違うのでしょうか?また再生の回転数、材質などの違いも影響しているのでしょうか? 録音は同じ物なので、\(^^\) (/^^)/おいといて 記録方式が違います。レコードのミゾですね。 シングルレコードだと45回転でLPだと33回転(ちょっと自信なし)だったと思います。 シングルレコードはミゾもしっかりして回転が速いので録音された物を忠実に近い記録が出来ますが、LPですと低速でミゾを細く多く入れている為、記録状態が悪いのです。 幅広く高速対応であるシングル盤の方が記録には優れていると言うことです。
お礼
ありがとうございました。
お礼
材質まで違うとは知りませんでした。 当然、カッティングも違ってくるわけですね 勉強になりました。