- ベストアンサー
ネジ切りについての注意点とは?
- ネジ切りの際には、送りや回転を途中で変更してはいけません。一度切り始めたら最後まで仕上げる必要があります。
- 送りや回転を途中で変更すると、不具合が発生する可能性がありますが、その具体的な理由はまだ解明されていないようです。
- オークマのページで回転を変更すると、リードにズレが生じることが分かっています。しかし、回転を変更してもリードは変わらない可能性があります。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
回転を途中で変更というのは例えば10パスで加工するねじを7パス目で中断してS170→S400に変更してまた切り直すということでしょうか。 ネジ切りはいつも主軸の回転角度が時計の12時になったところで工具がスタートします。 これにより工具は毎パスで同じ経路をなぞり山がずれたりダブったりはしません。 2条ねじはスタート位置を12時と6時に指定して2本のネジを切ります。 これは2本のネジの位相が180°ずれているといえます。 回転S170→S400に変更すると工具がスタートしてから加速してF1.5に達するまでの距離と時間が変化します。 不完全ねじ部?を考えてZのネジ切り開始位置を求めることと同じです。 この変化によりS170の時とS400の時とではリードは変わりませんがねじの位相がずれることになります。 ずれ具合によってはねじは山の低い位相のずれた2条みたいになったりすると思います。 12時としたのは便宜上のことでホントは何時かわかりません。
その他の回答 (2)
- tokuhon-a
- ベストアンサー率67% (33/49)
おっしゃるとおり、 ---(1)--- G97 S170 M04 G99 G92 X*** Z*** F015000 -------- でも、 ---(2)--- G97 S400 M04 G99 G92 X*** Z*** F015000 -------- でも、「リードは変わらない」です。 一方、一般的なNC旋盤のねじ切りでは、 主軸は回転しっぱなしでZ軸は速度ゼロからスタートするので、 その分遅れがあります。 主軸の回転数を変えると遅れ量が変わるので、 「リードにズレが生じる」わけです。
- kon555
- ベストアンサー率51% (1843/3560)
可能性としては2つ。 1.回転速度と送りの変化にNC制御が追従できず、ネジに若干のズレが生じる。 2.そもそも該当機械自体が「ネジ切り加工の途中で送り・回転を変化させる事を想定していない」ものである。 まず根本的な部分として、加工機械というのは物理的な存在なので「プログラムで規定しているから変化しない」はありえません。それはシミュレーション上だけの話になります。 もちろんNC制御なので大きく、極端にズレる事はないでしょうが、どうしても変化するその『境目』では若干のズレが生じます。 そしてネジというのは極めて微細、かつ全体が均一なものですので、そうしたズレが一定以上あれば、当然使用できません。 ネジに限らず、精密に加工する場合に『途中で速度・送りを変える』というのはトラブルの元です。これは旋盤に限らず、フライスでも研磨でも、どんな加工でも同じです。 次にもっとありそうな想定としては「そもそも機械側で想定していない」です。例えば『リード1.5』という指定に対して、内部的には色々な計算が入るはずです。その計算処理が、途中で速度変更などが入っても更新されない場合は当然正しい結果になりません。 この2つを切り分ける必要はあんまりないですけど、長めにネジ切りをする途中でわざと条件を変化させて、その『境目』のみが不良で、その前後のネジは良好なら条件変化でのズレが原因です。 もし変更した後全体が不良なら、リード1.5の計算が更新されていません。このケースの場合、もしかすると送りや回転速度の変更と同時にリード指定をやり直すと、上手く加工できる可能性はあります。