どうしても心配だったら、手荷物を預けず、機内持ち込みで収まる範囲に何とかまとめるしかありません。どの国のどの空港でも預け入れ荷物を保安上の確認のため開ける権利はあり、鍵がかかっていれば壊してでもあけることがあります。だから空港によってはカバンを預けるときに、鍵をかけるなと言うし、チェックポイントに直接預け入れ荷物を持って行く空港の場合は、そこで鍵を開けないと預かってもらえません。最近ではアメリカのTSAロックと同じ、特定の人が持っている鍵のみで開けられるシステムが普及しているので(travel sentry lock) 鍵をかけても壊されることなく、鍵を持った係官が開けられるようになったのですが、残念ながらタイはこの鍵のシステムを採用していません。
じゃあ、空港内の手荷物チェックをする係官が安全かというと、荷物から貴重品が無くなっていたという話はアジアだけでなく、欧米でもたくさん聞く、たまに空港の職員が逮捕されたという話も聞きます。基本は盗まれても良いものだけ預けるべき出し開けられる前提でいるべき。
でご心配の麻薬の投げ入れの話ですが、私はデマだと思っています。実はこの話アメリカのSNSでずいぶん見つかります。だから日本で言われているのもその辺から輸入された話じゃないかと思います。まず第一に、人に頼まれて、運び屋にさせられるケースは確かにあります。また麻薬を持ち込んだことがバレると、死刑になる国もあります。そう言うショッキングな話が合わさって、でっち上げられた話では無いかと思います。常識的に知らない人からのものを預かってはいけません。ただそれ以上のことは外務省の渡航安全情報にもありません。心配だったら航空会社に聞くべきです。空港の職員は実績的には犯罪を犯すことはあります。でも職場に麻薬を持ち込む危険を犯して人のカバンに麻薬を忍ばせて、何をねらうのでしょう。また保安チェックでカバンを壊してあける可能性があるのは、出発空港なので、麻薬が入れられたとして、見つかるのは日本の空港。
タイで死刑になる可能性はゼロと言って良いと思います。
カバン自体ばかり空港内で合法的に壊してでもあけられる可能性はあるし、犯罪であれば痕跡を残さず開けて閉める事もできるそうです。それを恐れるとしたらできることはテープでカバンを巻いて、開けられたらわかるようにするくらいなら。あけられたからと言って問題ありとは言えませんが、開けられてなければ安心と言う程度。