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非武装中立国家
いわゆる左派の政党やマスコミの中には「非武装中立国家」をめざそうとおっしゃる方もいるようですが,確かにそれが実現できれば素晴らしいことだとは思います。ですが, ・過去世界の歴史をみて非武装中立国家が実現した(他国や国内勢力に侵略されることなく一定期間以上国家として成立した)例はあるのでしょうか? また,個人的には(私の知る範囲内では)↑の問いの答えはNoだと思うのですが,過去実現できなかったことが今後実現できないとは限りません。ですが, ・今後非武装中立国家が実現できそうなあてはあるのでしょうか? 質問が2つになってしまいましたが,みなさんの回答がいただければ幸いです。よろしくお願い致します。
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現状、主権を守るためには力(パワー)が必要で、それはすなわち軍事力です。 中立国家はいくつかありますが、いずれも強力な軍隊を持っています。 「言うこと聞かないと侵略するぞ」 「やれるもんならやってみろ?ああん?」 という脅しを跳ね除けられる力を持っているからこそ中立が保てるのです。 中立で有名なスイスなどはそのために核武装も検討されたくらいです。 日本は地政学的に重要な位置、勤勉で教育が行き届いている国民、高度な技術など手に入るなら欲しい国でしょう。 もし日本が武装放棄などしたら「守ってやる」という名目でロシア、中国、アメリカなどが大挙して侵攻してくるでしょう。 特に中国は歴史的経緯もありますし、真っ先に来るでしょうね。 占領しちゃえば借金もチャラにできますし。 土地が有限であり、人間がテリトリーを増やしたがる生物である以上戦争はなくなりません。 また、複数の宗教があり、それぞれが反目している以上、これも戦争の原因です。 「日本を非武装中立国家」などは現実を見ていない頭の悪い意見としか言いようがありません。 ファンタジーとしてなら大いに語って欲しいですけどね。
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日本は平安時代から明治までは(建前は)非武装の国でした。 正規の軍隊はなく、武士と言う律令の規定に無い私兵により守られた国です。 現在の感覚で言えば、自衛隊も警察も無く、暴力団の大親分が治安を守り、外国から攻められた場合は配下の組に回状を回して組員を集めて戦う、といった感覚でしょうか。 今の世界で非武装中立を標榜してるのはコスタリカとアイスランドですが、コスタリカはイスラエル等で軍事訓練を受けた8000人の国境警備隊がおり、人口350万人と比べれば非常に多く、またリオ条約(米州相互援助条約)によりアメリカの軍隊がすぐに来るようになってます。 そしてアイスランドはNATOの軍隊が駐留してます。 つまり世界に本当の意味での「非武装中立」国家はなく、幻想に過ぎません。 もし日本のどこかの銀行の創立記念演説で頭取が 「当行は創業以来強盗に入られた事がありません。 これは創業時に非武装中立の理念を掲げ、防犯装置も警察への協力も一切しなかった成果によります。」 と演説したら、頭がおかしいとしか考えられないのではないでしょうか。 防犯装置も警察との連携も無い銀行など、強盗にとっては美味しい銀行ですから、単に運がよかったとしか考えられません。 これと同様、非武装中立などあり得ない事と思います。
お礼
平安時代が「非武装中立を志した政権」の一例であること,ご紹介いただいた銀行の例は井沢元彦先生の著書にて拝見したことがあります。非常に馴染み深くわかりやすい例ではないかと思います。どうもありがとうございました。
- jakyy
- ベストアンサー率50% (1998/3967)
非武装中立国家としては、コスタリカ共和国という中米に位置する国があります。 【コスタリカ共和国 】 人口 350万人の国で、コスタリカの国はもともと親米国でしたが、 ニカラグアの反米、民主化の流れで米国に追随することによって予想されるニカラグアとの戦争を避けるために、 あえて1983年、アルバレス大統領は「非武装中立」を宣言しました。 これによって紛争に巻き込まれることを回避しました。 【コスタリカの憲法12条】 常備軍は持たないが、国民の2/3の賛成で復活できるとなっています。 いつでも軍隊を保持できるということですね。 現在も国境警備隊8000人ほどが国土を防衛しています。 表向きは非武装ですが、全くの非武装ではないということです。 【非武装中立国家】 これは理想ですが、国連が国際紛争になんら力を発揮しない現状では、 侵略された場合は国を防衛する手段が全くないと、 他国の軍事的な脅迫を受けることになります。 国民はいつも他国からの脅威にさらせれることになります。
お礼
紹介していただいたサイトは私も拝見したことがあります。わかりやすく書かれていて非常によいサイトですよね。どうもありがとうございました。
お礼
やはり非武装中立は「ファンタジーとしての理想」にすぎませんか。どうもありがとうございました。