こんにちは。逆流性食道炎の症状、つらいですよね。
逆流性食道炎の治療期間についてですが、確かに質問者様の仰るように逆流性食道炎に対するラベプラゾールナトリウムの使用は通常8週間までとなっています。
しかしこれには例外があり、再発・再燃を繰り返すタイプの逆流性食道炎に対しては1日1回10mg投与の維持療法が認められています。
この維持療法には特に期間は設けられておらず、長く服用することになります。
>先生によると、胃の入り口の扉?が半開き状態になっているとの事です。
おそらくここがポイントなのではないかと思います。
胃の入り口の扉のような箇所を「噴門(ふんもん)」と言いますが、ここが半分開いているとなるとどうやっても胃液が漏れてきてしまいます。
ラベプラゾールナトリウムによって胃酸の分泌をかなり抑えることはできますが、胃酸漏洩による食道炎が治って薬を中止すれば容易に再燃すると判断したのではないかと考えられます。
では長期間の服用で問題はないのか?と問われると、ないとは言い切れません。
ラベプラゾールナトリウムのような薬はPPIという種類の薬剤の一種なのですが、このPPIは比較的新しい薬で長期投与の問題がやっと見えてきたというところです。
様々な症例が出てきていますが、それがPPIとどの程度関連があるのか、その因果関係について調べているという段階です。
PPIの長期間服用が明確な危険をはらんでいるとは言えません。
しかし、逆流した胃液で食道の粘膜を繰り返し傷つけることには明確なリスクがあります。
このバランスの上で医療は成立していますが、体調について何かおかしいと思うことがあった時には遠慮なく主治医に申し出るようにしましょう。
おそらく、この質問と全く同じことを主治医に聞いてもきちんと答えてくれると思います。
ご参考になりましたら幸いです。お大事になさってください。
ココカラファイン 薬剤師(@cocokarafine) プロフィール
ドラッグストア・調剤薬局を全国約1300店舗展開しているココカラファインのWEB担当薬剤師です。
健康、美容についての気軽な相談相手として「お友達以上お医者さん未満」のような存在を目指してます。
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お礼
大変解りやすい回答をいただきましてありがとうございました。