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ASDとIQ
ASDはIQが低めが多数で高めがごく僅かだそうですがIQは精神年齢と関係してますか?また、IQは成人してからでも高くする方法はありますか?
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心理士です。 IQ(知能指数)を求めるためには知能検査を受けますが、このIQを算出するのに2つのやり方があります。 1つは、知能検査の結果から精神年齢を求め、その精神年齢を実際の年齢(生活年齢)で割り、その答えを100倍する方法です。 この求め方では、精神年齢が、生活年齢と同じ水準に発達していれば、IQ=100となります。 この方法は、元々IQという指標が考えられたときから用いられているものです。 現在でも、一部の知能検査(田中ビネー式)で用いられています。 もう1つの方法では、精神年齢という指標は用いません。 知能検査の結果を基に、ある年齢群の中でその成績が相対的にどの位置にあるかを算出します。 計算に当たっては、偏差値と同様の考え方(計算式)を用います。 こちらは、ある年齢群の中で平均的な成績をとった場合にIQ=100となります。 現在の多くの知能検査は、こちらの考え方のIQを採用しています。 したがって、ご質問の前半部分については、IQは、精神年齢から求める場合もあるということになります。 IQという指標をどのように考えるかによって、回答は異なります。 知能の高さを含め、さまざまな知的能力、認知能力は、教育や支援によって変化しうると考えられています。 したがって、成人してから、IQを高くすることができるかについては、ご自身の能力の良いところ、強いところをうまく活かすことを工夫することによってその可能性があるといえます。 苦手な部分を努力や、訓練で改善することよりも、このように「長所を活用する」方が、お持ちの能力はうまく発揮されます。 また、集中力を高める工夫(個人的な努力だけでなく環境要因を調整するなども含め)、分かりやすい情報のインプットパターンを採用する(視覚、聴覚の分かりやすい方を用いる)、適切で必要な支援手段を用いる(IT機器の利用など)といったことでお持ちの能力をうまく発揮できるようになります。 以上、ご参考まで。