- 締切済み
目薬の保管について
- 目薬の保管方法について知りたい
- 夏など室温が高い場合、目薬は冷蔵庫に保管すると良いのか
- 正しい目薬の保管方法について教えてください
専門家の回答 ( 1 )
- 専門家ココカラファイン 薬剤師(@cocokarafine) 薬剤師
こんにちは。目薬の説明書を見ると「直射日光の当たらない涼しい所に~」という説明があり、要するにどれくらいの温度なのか釈然としないこともありますね。 実は医薬品の成分は温度よりも光によるダメージがはるかに大きく、直射日光は特に避けなければならない条件です。 なので、特に医療用医薬品は遮光袋に入れて交付されることが多くなっています。 袋は捨てないようにしましょう。 次に温度ですが、直射日光の当たらない涼しい所、と言われれば冷蔵庫が適切に思えます。 しかし率直に申し上げますと、冷蔵庫に入れておく必要性はありません。 (説明書に冷所保管と書かれているものは除きます) 医療用の点眼薬は基本的に1本5mLとなっており保存料は入っていませんが、正しく使うことで常温で保管しても雑菌が繁殖したりする前に使い切るように設計されています。 医療用の目薬は開封後1か月以内が目安と言われていますが、5mLで約100滴分、1日2回なら両目で4滴、25日分となります。 一般用点眼薬(市販のもの)は防腐剤等が入っているのでもう少し長持ちします。 開封後約3ヵ月と言われており、1本当たり12mL~15mLのものが多く販売されています。 (防腐剤等の保存料が入っていない製品もありますが、それらは5mLほどの容器で販売されています) 室温は1℃~30℃と定義されており、通常人間が生活している場所であれば直射日光さえ避ければ問題ないでしょう。 (夏場などでエアコンを切って出かけた場合はもっと高温になりますが、40℃程度であれば問題ありません) 冷蔵庫に入れるなどして冷やし過ぎた目薬は点眼時にめまいを起こすことが多く、使用前に容器を手で温める等の工夫が必要になります。 冷蔵庫の温度がどれくらいなのかというと、冷蔵庫は約3℃、チルド室は0℃付近です。 冷蔵庫で冷やした飲み物と同じような冷たさではかなり冷たい状態で、めまいが発生するリスクも高くなります。 また、冷蔵庫の3℃は冷気の流れによっては微妙に凍結してしまう可能性もあるでしょう。 (特にチルド室が近い場合) 医薬品の成分によりますが、やはり凍結は薬への負荷が大きく変質してしまう可能性があります。 やはり、引き出しや薬箱に入れて保管しておくのが最適でしょう。 冷蔵庫に入れるのは凍結させないことや、めまいに注意する必要はありますが「お好みで」というところかと思います。 ご参考になりましたら幸いです。
ココカラファイン 薬剤師(@cocokarafine) プロフィール
ドラッグストア・調剤薬局を全国約1300店舗展開しているココカラファインのWEB担当薬剤師です。 健康、美容についての気軽な相談相手として「お友達以上お医者さん未満」のような存在を目指してます。 ...
もっと見る
お礼
詳細にありがとうございました。 やはり光が問題ですね。そう思って袋に入れてから、更に水色などの 紙封筒へ入れて引き出しにしまっています。 エアコンは使用しないのでそのままですが、40度以下なら1日中毎日 でも良いのですか。