仮想通貨っていうから理解が難しくなるのです。英語ではクリプトカレンシーといっていて、クリプトとは「暗号」という意味なので、本来は「暗号通貨」と呼ぶべきなのです。だから、界隈の古参の人では今でも暗号通貨といっている人もいます。
だけど金融庁が「仮想通貨」と名付けたのでそれが一般的になっているのです。怪しい雰囲気をかもしだす「仮想」という言葉を引っ張ってきたのは悪意があると指摘する人もいます。
分かりやすく説明すれば「暗号化されている、インターネットで使える通貨のような存在」です。通貨「のような」といったのは、通常通貨は発行するところが存在します。日本だと日本銀行。海外でも中央銀行や政府が発行しています。
しかしビットコインの場合は、特定の発行母体が存在せず、プログラムと参加者によって発行されるのです。電子の世界で発掘するので、ビットコインを「デジタルゴールド」と呼ぶ人もいます。
>1000円の物買うのに現金でなく仮想でないとダメなのですか?
今は海外からの通販も簡単にできたり、海外旅行も簡単にいけるのに、その度に現地通貨に両替するのは面倒くさいですよねっていうのが根本です。ドルとか円とかユーロとか面倒くさくて、世界共通通貨っていうのがあったらそれが世界中で使えるから便利だと思いませんか?その発想から出てきたものなのです。
なかなか理解できないのは、これが人類史上に例がない存在だからです。弓矢しかない時代の人に鉄砲を説明しろといってもなかなか難しいですよね。火薬で弾丸を飛ばしますといっても、火薬ってなんだべ?ってところから始めないといけないじゃないですか。
貨幣の歴史でも、まず物々交換の時代に貨幣というのを介して取引しようっていうのが普及することに何百年もかかっています。日本で貨幣が流通するようになったのは平安時代からですが、全国で貨幣で支払いができるようになるには戦国時代くらいまで待たないといけません。
また銀貨や金貨が使われていた時代から紙幣が発行されるようになっても、金や銀はその存在そのものに価値がありますが、紙幣は紙っぺらなのでそう簡単には普及しませんでした。
新しくて画期的なものは、なかなか理解しづらいものですよ。
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