1.タレットの語源
ヨーロッパのお城にある、円形の小塔をターレットと言います。
初期は軍事用、中世代からは装飾目的
時代は下り、要塞の大砲を回転させる装置
飛行機の回転銃座
戦車の砲塔の回転装置
等、回転や揺動させる機構部分を言います
2.タレット旋盤
19C末には、普通旋盤にタレットと呼ばれる、旋回式の刃物台を取り付
けたものが開発された。
このタレット式刃物台の多くが、4角形~12角形で作られ4~12本の刃物
(工具)を取り付けておき、寸法もあわせておくことにより、これを手動又
は機械的に割り出し旋回させることで、使用する刃物を切り替えることな
く、多工程の加工をタレットを回転だけで刃物が選択できるため、従来
の普通旋盤に比べ、刃物の交換に必要な時間を大幅に短縮することができ
る、大量生産用の旋盤として大量に用いられた。
3,タレット旋盤の分類
(1)取り付け方向
取り付け方向により水平、垂直に分けらる。
NC旋盤の場合は、主軸に対し平行、垂直となる。
ドラム式は、この平行にあたる。
4.タレットの制御分類により
自動:自動盤と区別が付かないが、
手動:普通旋盤にタレットをつけたもの
コンピュータ制御:タレット式NC旋盤 ≒ ドラム式NC旋盤
5.その他
タレット式をつけた他工作機械もある。
ボール盤 ドリルやタップをつければ、穴あけからねじ立てまで。
フライス盤 粗加工から仕上げまで。