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ステンレス鋼の時効割れについて
- ステンレス鋼にはオーステナイト/マルテンサイト/フェライト系がありますが、マルテンサイト系/フェライト系でも時効割れが起こることがありますか?
- 時効割れとは、ステンレス鋼においてオーステナイト/マルテンサイト/フェライト系のどの組成でも起こる現象です。
- 時効割れに関する詳しい情報をお持ちの方は教えてください。
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◎ 要素奇知さんの答えですが、残念ながら違います。 ?溶接施工後に発生する恐れのある遅れ破壊現象のことで、広くは遅れ破壊SC(シーズンクラック)と呼びますが、時効割れSSCとは異なります。 ?これも、水素拡散でおきる遅れ破壊現象で、溶接棒の乾燥不足や施工時の雰囲気に水分をたくさん含んだ場合等でも発生します。 ?ステンレスだけではなく鉄でも発生します。この遅れ破壊は、溶接の場合での不具合現象であり、時効割れとはまったく違う不具合現象です。 ?対策も後熱処理(溶接後加熱500~600℃して水素を除去する)で加熱することは似ていますが、処理の目的がまったく異なります。 ◎かとちゃんの質問は、時効割れとは?と聞いています。 ?時効割れという現象は、塑性加工で発生する現象であること。 ?プレス加工それも絞り加工で起きる不具合と考えても良いくらいです。 ?オーステナイトステンレス鋼、抗張力鋼(ハイテン)黄銅系でおきる現象 です。 ?対策は、焼鈍:固溶化熱処理(1100℃から水中急冷)又は、温間成形をすることで防止できる。 ?しかし広い意味では、時効割れも遅れ破壊です。 大同小異ではありませんので、注意してください。
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下記サイトにマルテンサイト系のステンレス溶接材料の遅れ割れについて 記述されています。マルテンサイト系/フェライト系でも時効割れという現象 は起こると思われます。 ご指摘ありがとうございます。認識が違っていたようなのので、今後注意し ます。
お礼
ご回答ありがとうございます。
結 論:オーステナイトステンレス鋼特有の現象 マルテンサイト系、フェライト系ではおきない。 ただ、熱処理や加工による割れはどの系でも発生するが時効割れは オーステナイト系だけ 発生原因:冷間(常温)で許容を超える過酷な加工を材料に加え、プラスの残 留応力(引っ張り応力)が残留した場合に発生する。 3大因子:引っ張り残留応力、水(CL-イオン)、温度(常温~100℃) 発生する加工:深絞り、 発生しない加工:圧延、曲げ(過酷でない単純な曲げ) 不具合の名称;SSC(シーズニング、ストレス、クラッキング) 時効割れ、置き割れ、時期割れは、全て同じ現象です。 学術的分類;SCC(ストレス、コロージョン、クラッキング)の一種 応力腐食割れの一種ち分類されています。
お礼
ご回答ありがとうございます。
お礼
追加回答して頂き感謝致します。