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湿式シリコンの硬化不良
- 湿式シリコンと硫黄加硫のEPDMシートの接触部分で硬化不良が発生する原因について知見を求めます。
- 湿式シリコンがEPDMと接触すると硬化不良が発生する現象について、詳しい原因を教えてください。
- EPDMシートと湿式シリコンの接触部分で硬化不良が起きる理由を教えてください。
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シリコン(Siliconeを正確にはシリコーンなのですが)の硬化阻害について補足させていただきます。 付加反応型というのはSi-C=C基とSi-H基が反応してSi-CH2-CH2-Siという結合を生成するものです。Hydrosilylation reaction この反応の触媒には通常、白金錯体が用いられます。この触媒の活性を失わせるものがいろいろあって、硫黄や錫なども触媒毒になります。 今回、使われたコーキング材用途に付加反応型は用いられず、縮合反応型が一般的です。水分存在下の縮合反応によってアルコール、酢酸などが抜けていきます。この反応にも触媒が必要で、たとえばジブチル錫アセテートなどが用いられます。EPDMゴムの上に縮合反応型シリコーン材料を重ねて硬化させても通常は硬化不良は起こりません。ただし、EPDMシートの表面がつるつるの場合、シリコーンゴムは接着しません。
以前、PPS樹脂にシリコンを使用したところ、硬化阻害を発生したことがあり、メーカーに問い合わせたところ硫黄成分は硬化を阻害すると教えていただいたことがあります。
お礼
ご回答、ありがとうございます。 確かに、今回使用したEPDMシートは硫黄加硫品でした。 硫黄成分による硬化阻害について、もう少し調べてみます。
コーキング材とあるのでカートリッジに入った一液タイプを使われているのでしょうか。 シリコンゴムで硬化不良が生じるケースは?硬化条件が合っていない ?触媒活性を失う物質が含まれている ということが多いようです。 室温硬化する時の反応タイプで縮合反応型と付加反応型があります。一般的に後者は硬化阻害を受けやすいと言われています。 前者には脱アルコール型、脱オキシム型、脱酢酸型などありますが硬化阻害は受けにくいです。ただ一液の場合、空気中の湿気により表面から硬化していくので厚塗りした場合の深部硬化は遅いです。 一般論ですがご参考まで。
お礼
ご回答、ありがとうございざした。 シリコンの反応タイプについて、少し勉強してみます。 ちなみに今回は客先より入手したシリコンを使用したのですが、一液タイプで、住宅の外壁目地材として使用されているものらしいです。
お礼
非常に詳しい説明ありがとうございます。 長期出張につき、ご回答の確認ができませんでした。 お礼が遅くなり、申しわけありませんでした。 なるほど、シリコーンの反応型によって違うのですね。 今回のシリコーンコーキング材について、確認してみたいと思います。