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スパン誤差、リーディング誤差が混在する総合精度の考え方
- 制御システムの設計において、スパン誤差とリーディング誤差が混在する総合精度について悩んでいます。
- 総合精度は各機器の精度の最小二乗平均で評価することができますが、私の検討しているシステムではスパン値と読み値の誤差が混在しています。
- スパン誤差に対するリーディング誤差は通常大きめになる傾向があり、そのまま適用すると総合精度が大きくなってしまいます。
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従来「精度」「誤差」などの言葉を使っていましたが、現在は「不確かさ」 という表現に変わって来ています。 「総合精度」の考え方については、参考URLの資料の7.2項「標準不確 かさを合成する」に記載されていますので参照してください。 (個々の要素の不確かさを合成して、総合的な不確かさを求める場合、 個々の寸法の誤差が累積して総合の寸法となるような足し算の場合と、 面積を求めるような掛け算(割り算)の場合と、二乗項以上を含む複雑 な式で表される場合で分けて考える必要があるということです) 参考URLには、お問い合わせの「スパン誤差、リーディング誤差」につい ては、十分な記述がないと思いますが、測定対象大きさ(数値)を具体的な 数値で考えれば難しくないと思います。 a測定器のスパン(レンジ)は1999で、測定対象の大きさ(数値)が 1000程度、不確かさはスパンの1%と与えられたら、不確かさσaは σa=1999×1%÷1000≒2% b測定器のスパン(レンジ)は19999で、測定対象の大きさ(数値)が 1000程度、不確かさは読みの3%と与えられたら、不確かさσaは σb=3% c測定器のスパン(レンジ)は19999で、測定対象の大きさ(数値)が 15000程度、不確かさはスパンの1%と読みの2%と与えられたら、 不確かさσcは σc=19999×1%÷15000+2% ≒1.3%+2% = 3.3% σa,σb,σcを前述のように合成すればいい筈です。 コピー&ペーストでミスがありましたので訂正します。 <誤> b測定器のスパン(レンジ)は19999で、測定対象の大きさ(数値)が 1000程度、不確かさは読みの3%と与えられたら、不確かさσaは σb=3% <正> b測定器のスパン(レンジ)は19999で、測定対象の大きさ(数値)が 1000程度、不確かさは読みの3%と与えられたら、不確かさσbは σb=3% なお、不確かさの値を%で合成するのは、総合的な不確かさが、個々の要素 の掛け算または割り算で与えられる場合です。・・・念のため
お礼
ohkawa様 早速のご回答誠にありがとうございました。 お礼が遅くなってしまい大変申し訳ございません。 「不確かさ」という表現に統一されつつあるのは、恥ずかしながら初めて知りました。以後気をつけて勉強します。 全てリーディング値での数値に換算しなおして合成すればいいとのことですね。勉強になりました。 また、不確かさの合成について、加減乗除によって分けて考える必要があることも、参考URLの資料とともに勉強させていただきます。 (実は合成についても別トピックで質問を立てようと思っていたのですが、一気に解決しました。一歩進んだところまでご回答いただきありがとうございました。) お忙しい中ありがとうございました。