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ナイロン容器の補修方法について
- ナイロン容器に生じた微細クラックの補修方法を教えてください。
- 10個程度のナイロン容器に生じた微細クラックを補修する方法を探しています。
- ナイロン容器のクラック補修について、一般的な洗剤を使用する補修方法を教えてください。
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回答1の補足です。 ナイロンPAは確かにアルカリを除き薬剤に強い樹脂です。 ただ、成型条件や紫外線等の影響により変質しやすく、結晶性が壊れやすい 一面をもっています。 このため、成型後にアニール処理を行いヒビ割れを軽減することが 行われています。 ナイロンに限らず全ての樹脂は変質(腐食)すると分子量が小さくなり 結合が切れた状態になるため、固くなり、ヒビ割れを起こしやすくなり ます。 ここに洗剤などに含まれている薬剤が接触すると、通常ではおきないような ソルベントクラックや応力割れを起こすことになります。 保管状況など詳しいことが判らないためなんとも言えませんが、私の経験 からソルベントクラックがもっとも怪しいと判断いたしました。 (もちろん他の原因も考えられます) 加水分解性について、室温でおきるかという点については、昔スキーブーツ を長期間下駄箱に保存していたら、スキーの滑降中に突然ひびが入りだし とうとうバラバラになってしまった経験があり、室温でも時間をかければ 加水分解すると考えております。 ナイロンの吸水性は直接はヒビ割れと関係ないかもしれないのですが、膨張 することにより、内部応力が増加することも考えられるため、一つの要因と 思います。 また、ガラス繊維の含有量の違いでも、割れやすくなったり、歪が出やすく なったりするようです。 PEの高分子というものは、単に分子量が高いという意味で書いたつもりで 誤解を招きましたら、お詫び申し上げます。
いわゆるソルベントクラック(溶剤亀裂)で、洗剤中の表面活性剤の影響で ひび割れがおきるものです。 基本的には表面活性剤の種類により発生し易さに差がでます。 また濃度が 濃い、温度が高い、応力がかかる、などの影響でも差がでます。 ただ、根本原因は樹脂の性質によるものなので、容器を高分子ポリエチレン などに変えない限り発生します。 また、ナイロンは加水分解性に劣るため、ナイロン系の容器は不適と思われ ます。 個数も10個ということですので、コストを考えると容器そのものを変える ほうが、よいのではないでしょうか?
お礼
ご指摘ありがとうございました。質問です。PAは結晶性樹脂で一般的に界面活性剤等での環境応力割れは少ないと聞いています。臨界ひずみ試験でも確認しています。ごく特殊な薬剤(塩化亜鉛等)での例はあるようですが、当方もPAのESCRは経験ありません。PAの環境応力割れと判断された理屈について教えてください。 また確かに加水分解性はあると思いますが、常温では吸水はあるもののの、分解まではいたらないと判断しています。自動車のタンク関係も結構PAを使ってますしね。常温でも加水分解するものでしょうか。 金型新作するなら材料も再検討することもできるのですが、残念ながら古い品番で金型も除却しており、補修しか手がない現状での質問でしたが。 なお、高分子PEとはどの程度の分子量のPEのことでしょう。具体的商品名わかれば教えてください。超高分子量は聞いた事があるのですが、高分子PEはあまり承知してないので。よろしくお願いします。
お礼
ご丁寧なるご回答ありがとうございます。 プラスチックの割れのの問題は一筋縄でいかず、色々苦労しています。ご経験も含めた貴重なご意見まことにありがとうございました。