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引き抜き材、ピーリング材、センタレス材について
- 引き抜き材、ピーリング材、センタレス材はステンレス材やSS材、S45C材等に使われる材料です。
- ピーリング材は主にステンレス材に使われ、引き抜き材やセンタレス材はさまざまな材料に使用されます。
- これらの材料は工業製品の製造において重要な役割を果たしており、その特性や使われる材料によって適切なものを選ぶ必要があります。
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いろんな会社を見てとか専門に勉強しての答えではないので一般的な答えかどうか分かりませんが、私の分かる範囲で書き込みます。 経験がないとのことですので知っておられることかも知りませんが、用語も訂正しておきます。 >1.引き抜き材は(磨きとも言いうのでしょう か?)熱延された(この表現で良いのでしょうか)SS材等の黒皮の材料をダイスで引き抜きいて出来た材料(冷延?)を言うのでしょうか。 上記の解釈でよいでしょう。 熱延→熱間圧延 冷延→冷間圧延 >2.ピーリング材はその引抜された材料をピーリング(表面を剥くとあるネットで記載されていましたが)の加工機(研磨機でしょうか?)で加工された材料なのでしょうか。 引き抜きされた材料をピーリングすることは少ないと思います。黒皮からのことが多いのではないでしょうか。(外径サイズが変わるのだから、引き抜き材にピーリングするのはコストの無駄?) ピーリングとは「皮をむく」という英語です。表面を一皮むく加工をする機械で「バーターナー」(バー→棒、ターナー→旋盤)と言うこともあります。旋盤で長い材料を加工する時に振れ止めを使いますが、この振れ止めの材料を固定する部分のベアリングが刃物に変わったものと想像すれば分かり易いかと思います。(研磨機ではありません) ピーリング機で加工した材料と言うことでピーリング材と言います。 >3.センタレス材はそのピーリングされた材料をセンタレス研削盤で研磨した材料でしょうか。 センタレス加工をするのはピーリング材に限りません。磨き棒に研磨代をつけたものをセンタレス研磨することもあります。 ピーリング機はある程度の太さ以上の材料でないと加工できないため、細い材料は標準の公差(市販されているh9等)より研磨代分太くした寸法で引き抜きをしセンタレス研磨します。 >4.又、上記3点の材料の公差はそれぞれいくらでしょうか 引き抜き材→一般的に市販されているのはh9が多いようです。でも引き抜き加工した後の工程にもよると思いますが、6級公差でも特注で加工できると思います。 ピ-リング材→通常は約0.1mmの公差と聞いたことはありますが、以前お願いしていた会社では0.03mmの公差で対応してくれました。 センタレス材→標準としては7級公差が多いと思います。焼き入れされた棒材ですと6級公差もあります。 >形削り盤と平削り盤は材料に対してどの様な仕上がりの違いがあるのか 仕上がりの違いと言うよりも加工する製品の大きさによって使い分けます。 前にも書きましたが形削り盤は刃物が往復運動するため機械を大きくすることは構造上に無理があるため出来ません。(平面を削るのですから刃物は横方向にも動きます) 一方、平削り盤は製品(すなわち製品を取り付けたテーブル)が往復運動し、刃物は横方向に動くだけですから機械を大きくできます。(私の見た最大はテーブルサイズが3×10mでした) 使用する刃物の形状は同じですから仕上がり面の違いはありません。斜剣バイトのような形状をした刃物で刃物(製品)が1往復する毎に0.1mmほど横方向に送って平面を削ります。加工時間はかかりますが薄くて加工歪みが発生しやすいものを加工するのに便利です。 ただ、平削り盤では製品が大きく加工に時間がかかるため、加工時間短縮のため刃物の先端が旋盤の溝入れバイトのような刃物の幅を大きく(20から30mm程度)したもので、1回の送り量を刃物の幅分、送ることで加工時間を短縮する方法もあります。このとき発生する切り粉が木をカンナで削ったような形になるため一部地方かもしれませんが平削り加工を「カンナをかける」という言い方もします。 長くなりましたが、参考までに。
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引き抜き材、ピーリング材、センタレス材は、共通して全ての材質にあるはずです。 但し、それはひもつきで大口注文を出した場合に限ります。 鋼材販売店で小口在庫販売出来るほど需要が無い場合は、置いてない場合もあるでしょう。 またダイス引き抜きも大きな寸法は出来ませんし、ピーリングにも寸法の上下限があるはずでしし、センタレスにも上限はあるでしょうから、寸法範囲によっても違います。 引き抜き材ですが、通常は熱間圧延コイル材をダイス引抜して、直伸切断して棒材にするものが、一般的に販売されていると思います。
お礼
有難うございました。先にご回答いただいた方 に続き又勉強になりました。
この質問とは全く関係ないのですが少し気になったものですから、念のため再度ご確認してください。 以前の質問で「シカル」についてのことがあり「研削盤」との答えがありました。 英語の「プレーナー」は合っているのですが日本語は正しくは「平削り盤」となります。 回答者の方は「形削り盤」の変換を間違えて「研削盤」としてしまったものと思われます。 ちなみに形削り盤は刃物が、平削り盤は品物が往復して平面を加工する機械です。 余分なこととなってしまったらご容赦下さい。
お礼
ご丁寧なアドヴァイス誠に有難うございます。 尚、誠に恐縮致しますが形削り盤と平削り盤は 材料に対してどの様な仕上がりの違いがあるのかお時間のある時に参考のためにアドヴァイス頂ければ幸甚と存じます。
こんにちは 普通に入手できるのかどうかは確信がありませんが、私が以前勤務していた会社ではS45Cのピーリング材は入手できました。 ピーリング加工先はセンターレス研磨をしており、センターレス研磨での不良品をピ-リングしてそれより細い径で再加工していました。加工先の事情によりピーリング機を持っていたのかもしれません。 標準的に入手できるかどうかは分かりませんが、探せばあると思います。
お礼
ご回答誠に有難うございます。参考になりました。 尚、誠に申し訳なく恐縮致しますが、小生昨年材料関係の仕事に就いた全くの素人で下記の件をお手すきの時で結構ですのでお教えいただければ幸甚と存じます。色々ネットや書籍等で調べたのですが、専門的な事しか載っておらず、具体的に理解できませんでしたので厚かましいお願いで本当に申し訳ございませんが宜しくお願い致します。 1.引き抜き材は(磨きとも言いうのでしょう か?)熱延された(この表現で良いのでしょ うか)SS材等の黒皮の材料をダイスで引き 抜きいて出来た材料(冷延?)を言うのでし ょうか。 2.ピーリング材はその引抜された材料をピーリ ング(表面を剥くとあるネットで記載されて いましたが)の加工機(研磨機でしょう か?)で加工された材料なのでしょうか。 3.センタレス材はそのピーリングされた材料を センタレス研削盤で研磨した材料でしょう か。 4.又、上記3点の材料の公差はそれぞれいくら でしょうか。 長々とした質問で誠に申し訳ございませんが宜しくお願い致します。
お礼
早速のご連絡誠に有難うございます。 お休みの日に、又見ず知らずの者にここまで詳しく、分かりやすくご説明頂き、素人の私にとりまして本当に助かりました。 今後仕事をする上で非常に役にたちます。 有難うございました。