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コンタクタの接点について
- 新たに導入する100V用のコンタクタの接点材料について、耐湿試験の結果が良くなかったため、メーカーに問い合わせたところ、AgNiという材料が回答されました。この材料は銀やニッケルと比べて酸化しにくい特性があります。
- 銀やニッケルは一般的に酸化しやすいとされていますが、AgNiはそれに比べて酸化しにくい材料です。コンダクタとして一般的に使用されているため、問題ないと考えられますが、少し不安が残ります。
- AgNiの利点としては、酸化しにくい性質により接点の信頼性が向上することや、長い寿命を持つことが挙げられます。また、AgNiに関する詳しい情報はホームページなどで調べることができます。
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耐湿試験で良好な結果が得られない=接触抵抗上昇 と理解して以下コメントします。 100Vでの電気接点の分野で言えば銀は酸化によって接触抵抗は上昇しない、と考えて差し支えありません。極軽微な酸化皮膜はできているでしょうが、100Vで簡単に絶縁破壊しますし、接点の接触でも破壊されてしまいます。 耐湿試験で結果不良ということはニッケルの酸化物の影響と思われます。 目標の耐食性(接触抵抗値)がわかりませんが、Niの含有%もいろいろありますので、Ni%が少ないものを選定すると良いかもしれません。また、材料系が少し変わってきますが、銀と酸化錫系などは耐湿試験においては基本的に接触抵抗が上昇しない接点ですので検討されてはいかがかと思います。 AgNi接点は純銀接点と比べて ・アークの切れがよい ・硬い などの利点があり、 ・直流コンタクタ ・配線用遮断器 ・弱電用接触子 に多用されています。 参考URLで「電気接点材料」を参照ください。
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#2紅生姜です。もう少し補足します。 >コンダクタはそのまま使用する予定です電源接点なので少し不安です。(強電なので問題ないのでしょうか) 市販のコンタクタを購入され、その接点がAgNiで、念のため耐湿試験をしたら接触抵抗があがった、ということのようですね。 市販のコンタクタならば貴社の耐湿試験のような、いわゆる環境試験は試験してクリアしていますので、安心して使って差し支えないと判断します。 その環境試験の条件(使用条件)は取説などに記載されていると思いますので確認してみてください。その条件より貴社の使用条件が厳しいのなら、それなりの評価を行わねばなりませんが・・・。 コンタクタとしての評価は、接触抵抗で見る場合もありますが、最終的には接触抵抗によるジュール熱でコンタクタが溶損や火災にならないこと、導通不良にならないこと、です。 概ね銀系接点ならば、接点部分の温度上昇は100℃以下で設計されます。 耐湿試験後のコンタクタが定格電流を流して接点部分の温度上昇が100℃以下なら問題ないと考えて良いでしょう。 ちなみに耐湿試験=酸化で考えています。硫黄分による硫化銀の発生や塩分による塩化銀の発生などの要因が、貴社の使用条件にあればこの限りではありません。
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大変丁寧なご回答ありがとうございました。とても解りやすく説明していただき、感謝しています。ありがとうございました
ご参考になれば 酸化しにくい金属ですと金系合金が一番良いとおもいますが
お礼
ありがとうございます。わざわざ調べていただき感謝いたします
お礼
ありがとうございます。参考になりました。実際に電流を掛けて試験をしたのではなく、高温高湿に放置して、接触抵抗を測っただけですので、高くなったのかも知れません。いい勉強になりました。