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順送型の基本を教えてください
- 順送の基本的なことについて教えてください。
- フープ材で繋がった状態で、ベース位置を変えないで上曲げを行う場合、曲げパンチは下から上へ向かってプレスするのですか? それとも、ベース位置(ダイプレート)を一度持ち上げて、パンチはあくまでも上から下へプレスするのですか?また、その場合は前工程の部材と繋がったままでもできるのですか?
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プレス金型屋のつるまきです。順送型で一番悩む所かなと思い書いてみます。色々な形式も考えられますが価格、メンテナンス、精度等で変わって来るとは思いますが一般的に言いますと上曲げの場合ですがダイの位置で加工が終了します。つまりダイに曲げダイのコマを入れてダイよりも高い位置から加工が始まりダイの位置で終了します。曲げのパンチは上型の方に付いていますので上から下に加工します。此処で一番困る現象が起きます。曲げパンチを上ストリッパーに固定する方法では理論的には良さそうですが板厚が薄い場合に限るのです。それはストリッパーのバネの力が弱い事に原因するのです。板厚が1.6位以上の物では必ずバネが負けるのです。そして前工程に下曲げが有ると繋ぎが波打つ事になるのです。多分その辺の質問かと思い書いていますがどうでしょうか。繋ぎが波打つとパイロットピンの間隔がずれてくるのですね。 一般的に板厚が1.6以上の物は曲げパンチは上型に固定してしまう事が多いです。そして波打つ対策は空きステーション等で緩やかにして対応します。
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早速ご回答いただきましてありがとうございます。ところで、上から下へパンチを動かせる場合と、下から上へダイを動かせる場合と比較するとやはり、後者の方がコストUPになってしまうのでしょうか? への回答 プレス機の機構(上固定で下側が昇降するプレス機も有ります)にもよりますが、順送型でよく使用されているストレ-トサイト型と仮定しますと、上が昇降機構になっていますので、大きなパワ-と剛性が必要な可動パ-ツ(パンチ等)は上にした方がシンプルな機構に出来ます。 下側を昇降させるにはカム機構等余分な機構ユニットが必要に成ってきます。剛性・精度・メンテナス性。コスト的にも落ちます。
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ご回答ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。
つるまきです。補足します。「上ストリッパーのバネ力を大きくすると何か問題があるのですか?」の質問での私なりの考えですが、バネ力を大きくしてもほとんどの場合良い方に行くのではないかと思います。あえてまずい場合を考えますと、プレスに余分な力がかかる、軟材料の場合は押し傷が出る、そのくらいでしょうか。やはりバネの力が弱いのが原因する場合が多いのです。もっと強く必要な場合はガスクッションを使う場合も出てくるのです。
お礼
ご回答ありがとうございます。今後ともアドバイスの程よろしくお願いします。
曲げ機構は製品のバリを方向をどちらにするか又はした方が良いかによって決めるべきです。 例外は有りますが基本的にプレス工程で曲げ機構は簡単なので上でも下でも横及び斜めでも 出来ます。プレス機は上ラムが昇降するタイプが一番多いので、これと仮定しますと、プレス金型でも 自動機でも製品の品質等仕様をクリア出来れば限り無くシンブルにした方がコストは勿論のこと故障 及びメンテナンスも楽に成ります。したがって下から大きなもの(ベ-ス位置)を持ち上げる構造は避けるべきです。 製品形状等仕様が分かれば直ぐに基本機構をアドバイスできますが、形状をU字曲げと仮定します。バリ 方向を考え無いとするとU字曲げでもn字曲げでも出来ます。 *u字曲げ機構 上型=センタ-パンチ 下型=センタ-ノックアウトの両側に曲げR付き曲げダイ *n字曲げ機構 上型=センタ-ノックアウトの両サイトに曲げR付きパンチ(逃げ防止ヒ-ル機能付き) 下型=センタ-固定曲げダイ(場合によっては両側にリフタ-(バネ式)を付ける) 備考 製品の曲げ外面にピンホ-ル傷を付けたくない場合はn字曲げの方が、型に溜まったカスをエア- 掃除がし易いので、お勧めします。
お礼
早速ご回答いただきましてありがとうございます。ところで、上から下へパンチを動かせる場合と、下から上へダイを動かせる場合と比較するとやはり、後者の方がコストUPになってしまうのでしょうか?
カム等を利用した応用動作もあるかもしれませんが、基本的な 考え方を。すでに、ご存じな点もあるかもしれませんが。 >それとも、ベース位置(ダイプレート)を一度持ち上げて、 >パンチはあくまでも上から下へプレスするのですか?また、 >その場合は前工程の部材と繋がったままでもできるのですか 基本的には、上記のパターンと思います。 具体的には、 「 被加工材(フープ材)を、曲げ箇所の高さに干渉しない 高さの位置で、ガイドリフトピン(スプリング内蔵で上下) で、被加工材を送ります。 説明のため、曲げパンチと可動ストリッパープレート の両機能を持つプレートを考えます。 プレートと被加工材が接触するところから加工が 開始され、その時点で、曲げ箇所は、下型のノック アウトと可動ストリッパープレートに挟まれ、下死点 へむかう、その時、下型に付けられた曲げダイで、 上向きに曲げが行われる。その後、曲げ部は、ノック アウト、フープ材は、ガイドリフトピンにより、 送り線高さに戻り、材料が送られる。」 ではないでしょうか。 さらに *実際には、パンチは、上型にスプリング内蔵式の 方式が。可動ストリッパープレートの動きのように。 *下死点では、曲げ加工は、底突き状態で。 等が考えられす。 以上は、基本の基本で、曲げ高さ、精度、ストリップ レアウト等により、考慮する必要な点が多くなるのでは ないでしょうか。
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さっそくご回答いただきましてありがとうございます。 順送工程をじっさいに見たことが無いので、また展示会などがあったら見学して確認してみたいと思います。 今後ともよろしくお願いします。
フープ材は、繋がった状態でも。上下には自由に動くので上下どちら側から行っても大丈夫です。(製品の出側のガイドをしやすい方向で良いと思いますが・・・)
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早速回答いただきましてありがとうございます。 ご指示の内容は、前工程とある程度、空きステーションを設定した場合ですよね。また、フープ材もあまり厚くない場合の話ですよね。 もし、私の考え違いでしたらご指摘ください。よろしくお願いします。
お礼
早速、御回答いただきましてありがとうございます。大変参考になりました。 ここであらためて疑問があるのですが、上ストリッパーのバネ力を大きくすると何か問題があるのですか? また、今回の私の疑問は、貴殿も述べられていますように、前工程に下曲げがある場合なのですが、やはり空きステーションでダイ位置の変動を吸収するしかないですよね。