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タカサゴユリの芽が出る時期について
- タカサゴユリの芽が出る時期はいつごろなのでしょうか?
- 庭に自生しているタカサゴユリがまだ芽を出していない場合、去年の作業で一緒に抜いてしまった可能性もあります。
- タカサゴユリの芽の出る時期であるお盆の頃には、花が開花するはずです。
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- bannzaiusagi
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まず、庭に咲くものが本当にタカサゴユリであるかを確かめねばなりません・・・。タカサゴユリは外来植物の中で日本の在来植物への影響が有るとされて国の駆除対象に成っていますので・・・。まだオオキンケイギクなどの様に栽培禁止植物にまでは指定されていないので栽培していても今の所罰則は無いのですが、国が駆除を積極的に勧めている外来種の栽培を個人で行っているとインターネット上で書いてしまうのは現在あまり良い行いとは言えず、本来は控えるべき類の種類です・・・。 もしテッポウユリとの交配種である「新テッポウユリ」であるなら一応問題なく栽培できるので、インターネット上の情報と記憶に有る花をご自分でしっかりと比べて判断なさって、タカサゴユリであるとわかればできれば栽培は御やめになられた方が良く春に生えてきても自主的な駆除をお勧めします・・・。どうしても残したいのなら実は必要以上実らせない様に花が終わったら摘んでしまい、種子で殖やす株の数を最小限に制限し種子が舞い散る前に採種してしまいご自宅の敷地以外へ逸出させない様にご注意なさって下さい。既にご近所にも生えているなら仕方ありませんが、もし周りにまだ生えていないのなら質問者様の庭が拠点となり段々広範囲に殖えてしまうことになりかねませんので・・・。 去年の株の球根はそこそこ育っているはずですしユリの球根は他の植物よりも深めの場所に有るので去年発芽の子株は抜いてしまった可能性はありますが一昨年発芽の株なら株ごと引っこ抜いたり掘り起こさない限りは残っていると思います。そしてお住いの地域で他の種類のユリの芽が出てくる時期に生えてくることでしょう(質問者様のお住いの地域の情報が書かれて無いので誰も何時頃出てくるかはわかりません)。ただタカサゴユリは他のユリと違い連作障害にとても弱く、数年生えれば株の寿命が尽きて生えていた所のは絶えてしまいます。なので種を大量に飛ばしては咲く場所を移動していく性質を持っているのです。普通の種類のユリでも土の質によっては1~2年で新たな土に球根を植えなおした方が良いので、もしかするとそろそろ去年まで咲いていた株はその場所からは生えて来なくなる可能性があると思います。これはタカサゴユリの特徴ですから仕方なく、若いまだ咲いていなかった株が去年どのくらいあったかで今年も生えてきてくれるかどうか予想(連作障害が強ければ咲く前の物も枯れます)するしかないと思います・・・。 もし去年種子を採って蒔いてあれば今年発芽してくれるかもしれませんが育ってくれるものは同じ場所では無く少し離れた場所から生えた物かと思います。同じ場所に生えても親株が育ってきた土だと苗が育ちにくく途中で枯れてしまうかもしれません(連作に弱い種類の植物だとそもそも種子が発芽してくれないか育たなく途中で枯れるものも結構あります)。もし去年花後に実は摘んでしまい種子が飛び散っていないのなら新たな芽が生えてこないかもしれません。 もし手元に蒔いていない種子が有るのなら今年の春に新たな土に蒔くと発芽するかもしれませんが発芽条件が揃わないと発芽しない性質なのかもかもしれません。運良く発芽して育っても開花は一年遅れるかも。できれば今年の種子が実る時期に蒔いた方が来年春に発芽しやすいですが、一年蒔かずに保管していた種子だと発芽率が落ちるかもしれません。 もし今年の春にちゃんと芽が出てきて育ち咲いてくれたなら、種子採り用に数株だけ実をつけさせ他の株からは花が終わればすぐに花の付け根から摘んでしまった方が良いです。その方が株の球根に養分が多く回り易く球根の寿命も少しは伸びるかもしれませんし。連作障害の事を考えれば球根の植え替えをした方が良く株が枯れかけた後に球根を掘り出し、新たに用意した土に植えなおすと同じ球根でも結構長く生きてくれるかもしれません。 もちろん種子は飛び散らないうちに全て採取し(実の先端が割れてくれば中の種子は熟しています)必要な分だけ出来るだけ違う場所に蒔いて、種子が余ったらできれば保管せず燃えるゴミとして処分してください。くれぐれも沢山蒔いたり、誰かに譲渡したりはなさらないでご自分でしっかり管理できる分だけに留めて下さい。 タカサゴユリは今のところは栽培禁止には成っていませんが将来指定になる可能性があります。その時に殖えすぎていれば自主的な駆除の手間が大変になります。タカサゴユリの場合咲く花が綺麗で見栄えがする為に積極的に栽培しようとする人が居てなかなか駆除が進まないのだそうです。元々は観賞用として日本に持ち込まれ高速道路の法面などにも植えられていた事から駆除してもしきれない状態で、そもそも「栽培はしない方が良いと国が勧めている」事を知らない人も多く、知っていても手間なく綺麗なユリが栽培できるので栽培を諦められない人が多い様です。 でも日本の在来種へ脅威になるとされている以上は「手間の無い栽培」は許されず、栽培が呆れ芽られないのなら、できるだけ自分の所だけで咲かせ、しっかりと管理して他の所に逃げ出し広がってしまわない様に努力すべきものです。 外来植物を栽培してはいけないと言う事では無く「日本の在来植物への脅威に成りうる栽培は細心の注意が必要な種類」と言う事を心に留め、周囲へ向けてのマナーとして種子が舞い散らない様に気を付け、もしご自宅の庭で絶えてしまっても「出会い物で短期間だったけど私の家で咲いてくれて嬉しかった」と感謝しつつも、他所から新たに種子を持ち運んでまでの栽培は避けて下さい。 タカサゴユリの交雑品種である「新テッポウユリ」の方ならよく似ていて何の問題もなく栽培できますので、球根を入手して他の場所に植え付けると何年も花が楽しめますし他の種類のユリの遺伝子が混ざっている分、2年毎に球根を新たな土に植え替えれば毎年見事な花が楽しめ株が弱ってしまう事も無いと思います。タカサゴユリの生えていた場所だと他のユリの球根も嫌う成分が多く蓄積していてユリ類はしばらく何年も栽培できないかと思うので他の科の花を栽培するか、土を購入し元の土と同量以上を混ぜ質の良い堆肥(できればバーク堆肥。タカサゴユリ栽培で大幅に減ってしまった有用微生物の補給目的)を2割混ぜて土壌改良して他の科の植物(一年草が良いかと)を栽培して、2年も経てば土の中の成分のバランスが改善し他のユリの球根を植えても影響を受けずに育ってくれると思います。
お礼
詳しい回答、ありがとうございました。「出会い物で短期間だったけど私の家で咲いてくれて嬉しかった」と思いたいと思います。