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再就職の現実と課題
- プロ野球選手の再就職は厳しい現実が待ち受けている
- 飲食店での再就職は多いが、成功するのは難しい
- 自衛隊のような資格取得と積極的な雇用支援が必要
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質問者が選んだベストアンサー
16万人を超えるといわれる硬式野球人口のうち、プロ野球のドラフト会議で指名されるのはたったの60名かその前後です。ドラフト指名されるだけで大変なエリートなのですが、そのドラフト指名された超エリートのうちのおおよそ半分の選手は、ほとんど一軍を経験しないままにプロ野球のユニフォームを脱ぐことになるそうです。プロ野球の一軍レギュラーになるというのがどれだけ険しい道なのか、思い知らされる気がします。 さて、Jリーグでは選手のセカンドキャリアをJFAが考えてくれるというのがありますが、NPBではほとんど組織としての対応がありません。 というのも、概ねプロ野球の業界では「契約金が退職金の前払い」と認識されているからです。プロ野球でドラフト指名された場合、契約金の上限は1千万円と決まっていますが実際のところはザル同然で、はっきりいって裏金という形で支払われるのが横行しています。巨人の阿部慎之助選手は10億円だったといいますから、すごいですね。考えてもみてください。阿部選手は巨人であれだけの活躍をしたからそれでもペイしたといえますが、彼が入団したときに彼が活躍する保証はどこにもなかったのです。巨人では辻内や大森、日ハムに行った大田など鳴り物入りで入団しながらパッとしないまま終わった選手は沢山おり、それは他のチームでもたいして変わりません。「何チームも競合したドラフト1位が一軍試合出場ゼロのまま戦力外」なんて、しばしばある話です。 またプロ野球選手の年棒も概ね同じ年齢の若者と比べれば高いのが一般的です。日ハムの斎藤佑樹選手はプロ野球選手としてはパッとしない年棒1千万円といわれますが、同い年の青年で年収1千万はほとんどいないでしょう。 ですから、日本のプロスポーツでは破格の契約金と年棒が退職金の前払いとなっていると認識するものだと思います。そう思うと、育成枠などで入団したのでない限り少なくとも数千万円のお金が貰えるわけですから20代の若者と思うと自衛隊なんかよりずっといい稼ぎにはなるはずです。もちろん、大金に舞い上がっておかしなお金の使い方をする人も出てきますが、それはまあ個人の事情ですからね。 元プロ野球選手は(残っていれば)契約金などでまとまったお金を持っている(はず)ですし、知名度もありあまり活躍できなかった選手でもファンはそれなりに持っているものですから客商売を始めやすいというのはあると思います。 だったら別にスポーツ用品店でも保険の販売代理店でもいいと思うのですが、野球ひとすじで他に知っていることもなく、飲食店は現役時代から身近で繋がりがありますからどうせやるなら身近な分野でやりたいと思う人が多いのでしょうね。 JFAがセカンドキャリアに(プロ野球に比べれば)熱心なのは、プロ野球ほど選手に大きなお金が動かない上にサッカー選手の寿命は野球選手より短いというのが影響しているのではないかなと思います。 でもそれをいうなら、一番セカンドキャリアが大変なのはお相撲さんですよ。ほとんどの人が中学を卒業してすぐ入門ですから中卒です。今どき、中卒なんて現場作業員や警備員だって採用してもらえないご時世ですからね。
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- smilebox
- ベストアンサー率61% (441/717)
福岡ソフトバンクホークスでは、クビにする選手には必ずグループ企業から仕事のオファーを出すそうです。 https://www.nishinippon.co.jp/hawks/article/359353/ 巨人も、生え抜きで引退した選手には系列企業への就職口があると聞いたことがあります。 どこの親会社でも同じようなことができるわけではないですが、いわゆるセカンドキャリアについては、どこでもそれなりに問題意識を持っています。 「プロ野球選手会 セカンドキャリア」で検索したら、数年前の話のようですが、選手会での取り組みも見つかりました。 http://jpbpa.net/news/?id=1417702619-432768
- yama1998
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1軍で実績がないひとでも、真面目ぶりなど人柄を評価されて球団スタッフとして雇用される人もいますよ。投手ならバッティング投手、キャッチャーならブルペン捕手、それ以外にもマネージャーや広報、合宿所の寮長など、華やかなスター選手の陰でささえているひとたちもたくさんいるわけです。 このように球団が個別で対処するケースもありますが、プロはプロです。活躍してなんぼの世界ですから、将来の自分の生活は自分で考えるのが大前提です。 例外として高校野球の監督など、アマとしての指導者の道はかつてはプロアマの対立の背景があったこともあってなかなか実現しませんでしたが、近年は徐々に関係改善が軟化し、今は教員免許がなくても一定期間の研修を受ければ指導者になれる道を残しています。なのでここ数年プロ経験者の指導者が甲子園に出るケースが目立つようにはなってきました。ただこれは本人のやる気次第ですけどね。
- seble
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プロフェッショナルですから、打ってナンボ、投げてナンボです。 それ以外はナシ。 それだけに、それができる人には高額の報酬と名誉が与えられます。 その代償として保証などは一切ありません。保証が無いからこそ、プロの水準を維持するために必死になりますし、維持できない人はどんどん切り捨てられていきます。 打てるなら50才だって構いませんよ。年令で切る訳ではありません。プロとして通用しなくなるから切られるのです。 保証しちゃったら、プロじゃなくなんちゃってプロになっちゃいます。 トラックの運転手はプロじゃありません。プロの運転手と呼べるのはレーサーレベルです。単に仕事をしているからプロなのではありません。プロフェッショナルとしての水準を要求されます。 プロはプロの仕事をしなければなりませんし、現状に甘んじるようではプロでは無いのです。そういうもんだから。 保証が欲しいなら体育教師にでもなればいいんです。
- kurione
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基本10代~20代から約10年ぐらいしか選手として活躍できません。今は若く伸びる人をいくらでも雇えるのに30代で初めて野球以外したことが無い人を雇うかと言えば雇いません。もともとは地元では中学高校とスターの選手ばかりです。紹介しても年下に指図されるのに辛抱できる人は少ない。だから契約金がもらえた選手はほとんどが自営業でやれる飲食店を経営するのです。それ以外は早くに第二の人生をと1~2年で首にします。それでも諦めきれない人達はバイトで繋ぎながらプロを目指す方がほとんどです。プロ野球で生きていくためには、自分の意志です。それを尊重するという事は選手会・機構・オーナー企業等は資格を取らせる事はプロ野球選手として不適格ということになりかねないので出来ないのです。早めのクビが温情なのです。一軍なら引退後のほんの一握りの方だけがスカウトや球団事業として拾い上げていきます。自衛隊の再就職などは最大の売りですし一生勤めるのはありませんが、踏ん切りがつきやすいと思います。プロ野球は生き残りの社会でほとんどが野球と縁を切るという踏ん切りがつかないのです。答えになっていませんがあしからず。