>人間なんてあっちこっちに増殖、移動して我が物顔じゃないですか。
人間だけではありません。
ゴキブリは人間よりも前に増殖して生き続けています。
鰯などの魚類は人間よりもはるかに多い個体が生息しています。
生物が持つ生命現象の特徴です。
無機物にはこの特徴がありません。
地球上に生物が出現して以来増殖を続けてきました。
この間に複数の種が出現して自己の種が増殖を続けるには他の種を駆逐する必要が生まれました。
この駆逐作用を淘汰と呼びます。
つまり生物は増殖と混血と淘汰を繰り返して現在の状態になっています。
>日本人なんかみんな、もともと外来種でしょう。
日本人にかぎりません。
人間はアフリカ大陸の一部で発祥して地球全域に領域を拡大してきました。
現在日本人と呼ばれている人間集団もこの過程で生まれたものです。
発祥の地のアフリカの特定の地域を除けば地球上の全ての人間が外来種ということになります。
>環境保護で必要以上に、動植物に対して「壁をたてる」のは人間の傲慢でそれこそが自然への挑戦的行為ではないですか?
驕慢でも挑戦的行為でもありません。
人間が生きていく領域を確保する為に他の種を駆逐するという淘汰の一つの形態です。
>渡り鳥なんかは昔から、国境超えて自由に行き来していますよね。
渡り鳥は自己の生命を維持して増殖を続けるために「渡り」という方法を取得しただけです。
「渡り」の過程で猛禽類などによる淘汰を受けています。
更に強い個体だけが残るようにの「渡り」という行動を使って淘汰しています。
「渡り」に耐えることができない弱い個体は子孫を残せません。
>ヒアリはそれを教えてくれているような気がします。
ヒアリは人間が生きていくことを妨げます。
ヒアリは繁殖力が強く放置すると日本の在来種のアリが駆逐されてしまいます。
ヒアリ自身が領域を広げて日本列島に到達したのではなく人間が持ち込みました。
領域を広げる際に受ける淘汰を受けていませんので人間が淘汰しています。
>アメリカザリガニも。
アメリカザリガニは日本人が生き延びるのに必要な食料の一つにしようとした食用蛙の餌として日本列島に持ち込まれました。
目的は消滅しましたが、アメリカザリガニは日本列島の環境に順応して淘汰を乗り越えて現在の状態を手に入れました。
>また池の水を抜くというテレビでは、外来種が見つかったら駆除して、在来種はもどしています。
TVなどで外来種と表現されている生物は、元々生きていた環境にはこの外来種を駆逐する(餌にする)大型の魚類やワニなどの爬虫類がいます。
日本列島にはいませんので駆逐されません。
淘汰を受けませんので個体が増殖します。
それとともに自己の領域を広げるために日本の在来種を駆逐します。
日本の自然環境は在来種間のバランスで成り立っています。
在来種を保護しないとこのバランスが崩れてしまいます。
日本列島内で生きている日本人もこのバランスで支えられていますので、バランスが破壊されないように駆除します。
ブラックバスなどの魚も日本の河川や湖沼のバランスを維持するために駆除の対象になっています。
蛇足
現在マスコミなどで取り上げませんが孟宗竹が日本の山林を破壊し始めて深刻な状態になっています。
竹は成長する速度が速く成長が終わると樹木と同じように冬越しをして枯れません。
樹木は成長する速さが遅いことから竹によって成長が妨げられてしまいます。
孟宗竹というのは竹類の中では靭性が乏しく竹細工には使えません。
専らタケノコを食料とするために海外からもちこまれました。
中国から廉価なタケノコの水煮が大量に輸入され国内では生産されなくなり竹林が放置されて周辺に広がっています。
お礼
ありがとうございます。 外来種を駆除するのはかわいそう。
補足
アリが問う。 「なんでこんな国にきちゃったんだろう?帰りたいよー。」