そうですか。御両親とも御高齢なのに御健在ですか。
年齢が年齢ですので、今年は猛暑が続いていますから、熱中症だけには
注意をされ、これからも長生きされるように子供として出来る範囲で構
いませんから、手助けをされるようにして下さい。
さて御父さんが89歳で次男と言う事は、御父さんの御兄さん宅が本家
と言う事になります。御父さんは最初の当主ですから、仏壇が無いのは
当然です。つまり質問者さんが二代目当主となります。
前回にも書いたように分家は本家から出た人間ですから、通常はお盆に
御線香を手向けて拝むような事はしません。ただ本家の仕来りでお盆に
は分家は本家に集まり、合同で先祖の霊を弔うと言う地域もあります。
もし質問者さんが御先祖の霊を弔おうとする気が強いなら、これは本家
に出向いて手を合わされて構いません。出来れば御両親と一緒の方が良
かと思います。
質問者さんの祖父母の方は、本家にて供養をされています。当然ですが
本家が管理している御墓にお盆には帰られ、本家の方々が御墓参りをさ
れた後に御位牌が祀られている御仏壇に入られます。
仮に質問者さん宅に御位牌と御仏壇があっても、祖父母の方の霊は質問
者さん宅の御仏壇には帰られず、本家の御仏壇に帰られます。
これは失礼な事ですが、御母さんは御父さんの元に嫁がれた身ですから、
お母さんは質問者さん宅の人間ですから、母方の御仏壇に手を合わす事
は通常はしません。母方では母方の方々が供養をされますので、お盆だ
からと言って、わざわざ御仏壇に手を合わせに行く事は通常はしません。
何度も霊と書いてますが、正しくは御仏(みほとけ)と言います。霊と
は死去されて四十九日法要が終わるまでの間の事を御霊(みたま)と呼
んで、通常は霊と言います。つまり御仏壇に居られる方々は御先祖様で
正しくは御仏様と言います。
それと分身とか出現と言う表現の仕方は相応しくありません。そのよう
な表現は御先祖様に失礼になりますので注意して下さい。
お礼
お陰様でスッキリいたしました。子供達にもその旨伝承していきたいと思います。この度は、ご親切にありがとうございました。
補足
ご教示ありがとうございます。仏と霊の呼称、理解しました。仏さまは、通常浄土にいる。(1)浄土から墓を出入り口として位牌のある家に帰ってくるのがお盆の行事。したがって、お盆の最中は墓に行ってもそこでは会えない。(2)母方の実家の仏さまにはお参りの必要はない。(3)仏壇の無い家では、本家からお呼びがかからないなら、お盆を避けてお彼岸あたりにお墓の方でご挨拶ご供養するのが適切なようですね。