震災時の東電社長の自衛隊機利用などについて
東日本大震災の夜、東電社長が急遽東京へ帰るため、自衛隊機に乗せて貰い、名古屋から入間へ向かう途中、官邸筋から待ったがかかったので名古屋に引き返すという、出来事がありました。なぜ引き返させたのかの理由として、北沢防衛大臣は「災害用の空輸に全力を傾注せねばならないときに、東電社長を乗せて帰京の便宜をはかるのは不適切」「私の許可を得ていない」更に枝野官房長官は「他に新幹線や東名高速で帰る手段はあったのに自衛隊機を出してもらうのは理由がない」との趣旨のコメントを出しました。そこで次の疑問がありますので、どなたか事情をご存知の方は教えて下さい。
(1) 地震直後で新幹線は止まり、東名高速も通行ストップになっていて、枝野長官の云うような帰京手段はなかったのではないかと思うのですが、どうだったのでしょうか。
(2) 福島原発の被災、更には他の原発の被災の有無確認、これらの急速な対策処置等を考えれば、社長が急いで本社に帰ることは公共性の高いことで、自衛隊機利用は十分妥当性のある理由だったのではないでしょうか。
(3) 防衛大臣が「私は許可申請を受けた覚えはない」と云いましたが、民間人の自衛隊機搭乗は、一々防衛大臣の許可が必要なのでしょうか。
(4) 当該自衛隊機は災害輸送任務が付与されていたのにこれを取りやめて東電社長の輸送をしようとしたのでしょうか。
(5) そもそも、誰が、自衛隊の誰に搭乗をお願い(指示?)し、誰が許可を与えたのでしょうか。
(6) 災害も治安も軍事も同じですが、今回のような場合は被災各県には所謂「前進指揮所」を設け、数名ずつの国会議員を張り付け、被災現場、各自治体、政府の意思疎通、迅速な対策(必要な法令の制定や救援など)を図るのが常識ではないかと思うのですが、このような処置は取られたのでしょうか。あるいはこんなことは不要との理由があったのでしょうか。
あまりにも対策が後手後手で、現場へ行ったら「頑張ってください」しか云えず、風評被害が問題になるとへらへら笑いながらきゅうりだか何だかを齧って見せるしか出来ないのでは政権の態をなしてないような気がしますが如何でしょうか。皆さまのお知恵と見識を教えて下さい。